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悪魔会議

悪魔が次の大統領を決める会議を開いたという例え話を読んだ。

候補は3人の悪魔。

1人目の悪魔は全悪魔の前でこう言う。

「私は世界に新種のウィルスをばらまいた。あらゆる欲に溺れて助け合わない限り人間は恐怖に支配され続けるだろう。」

すると2人目の悪魔が横から演説をはじめる。

「私は人間に子供の頃からゲームやメディアで、暴力と破壊について洗脳してきた。無差別に人を殺しても何とも感じない残虐さを覚えさせてきた。」

沢山の悪魔達の歓声がこだまするそこへ、3人目の悪魔が壇上に上がり言った。

「私は、人間の前で神に成りすまし、こう言った。『あなたは神の子だ。どんなに辛くても耐え忍びなさい。より高い自分を目指して神に近づくように修行するのだ。いつの日か完全な自分になれば、自分が神の子だったと気づくだろう』と」

観衆の悪魔達はわけが分からない様子でザワザワと他の悪魔達と議論し始めた。

すると現職の大統領がこう言った。

「よくやった!!3人目のお前こそ時期大統領だ!!人間はいずれウィルスも暴力も制御してしまうだろう。だが、これで人間が神の分霊であるという事を知る事は永遠に来ない。人間は永遠に神に憧れ、永遠に自分を高め続け、永遠に『いつの日か』を待ち、今の幸せに気づく事はないのだ!!」

この話を聞いてまさにはっとした。今の世の中ってまさにこれじゃないか?

高校生あたりから進路を考えはじめるが、なりたいものなんて特にない。大学行けば就職出来るかなと思って行ってみたが、やりたくもない仕事のために毎日満員電車に乗る。結婚したら幸せになれるかと思って結婚してみる。子供が出来たらと思って子供が産まれると、自分の時間が無くなり、周囲の人に優しくなれない。家を建てれば…私の場合、ここで旦那が死んじゃってやっと気づく事が出来たが、幸せはその瞬間瞬間感じるものだし、大切なのは「今」なのだ。

耐え忍んで嫌な何かを頑張って生きるのは、悪魔達が喜ぶだけなのだ。いつかくる完全や幸せを目指して今やりたい趣味や食べたいものを我慢するのは、自分が喜ばない生き方なのだ。

よし、今日の晩御飯は漬けサーモンにしよう!

半熟卵ものせちゃおう!最高の晩御飯!!

と決めた話。




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