悔恨


さる晩秋の宵、田舎に立つ。出立の地はすでに懐かしく、土の匂いが親しい。
祖父の墓前へ参り、枯れた目で祈る。半年と少し、未だ夢で会うも話さず。

祖父はきっと、悔いて苦しんで逝った。責任は家族にある、無論俺にも。きっと天国に行ったよ、バカを言え。死に顔が安らかだね、だからなんなんだ。気休めはやめろ間違いなく苦しんでいた、なんて言わない。君らは知らなくていい。愛とは興味なのだから。

霊は信じず、死後は無である。それでも去らない悔い。

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