官能小説とはなんじゃいな(^~^)
この度、虹倉きり@note朗読さんに、みこちゃんの官能小説を朗読していただきました。虹倉きりさんは、朗読検定取得者の方です。
続きがあるのですがKindle出版もしておりますです。ご興味を持たれた方は、ショーツを脱いだ後をぜひお楽しみ下さい(^~^)。
さて、みこちゃんの官能小説論です。
実際に聞いた話ではなくて、書籍で読んだ話。その方は言語学者の研究者の大学の先生。丸山圭三郎という人です。ソシュールを日本に紹介した人です。
その方は、今まで一番性的に興奮したのは、ゼミの典型的なお嬢様女子学生と一緒に乗っていたタクシーが事故に遭って、その後部座席の隣りに座っていた女子学生が気絶した。そしてその時スカートがめくれあがって、白い清楚なショーツ(パンティですね)にそのお嬢様が失禁していた染みを見たときで、あれ以上の官能体験はなかった、と言っていました。
ああ、なるほどなと思いました。
みこちゃんは実は、小説取材ではありますが、いわゆるアダルトの動画をいっぱい見たことがあります。いろんなジャンルも(笑)。スプラッターが嫌なように、マニア系は生理的に無理なので見ていませんが。
最初感じたのは「へえ、アダルト系の女優さんて演技力さえあれば、AKBよりかわいい子いっぱいいるし、芸能界デビューできるんじゃないの」という驚きでした。
でも次に感じたのは、どれも退屈。
なぜかと言うと、どの動画もえっちをするためにストーリーが強引に作られている。偶発的な事故でお嬢様がおパンツに失禁。こういうのがない。
ためしに、アダルト動画を書き起こして、文字にしてみましょう。性器を手で触ったとかなんとか文字になっていない映像含めて。とんでもないクズみたいな小説になりますよ。
ついでに、「FC2」とか「カクヨム」とか、「小説家になろう」とかいうサイトも見てみたんですが、アダルト系は全部、あへあへーって女の子が言っている映像の書き起こしになっている。描写も全部、「太郎は強引に股を開かせ」たみたいになってる。
性器のリアル描写とか。そんなもんアダルト動画見ればいいじゃないですか(笑)。言語にするのが無駄ですよ。
そんなんだったら、AV監督になればいいのに。
よく、文字は映像にかなわないとかいう言葉が聞かれますが、断じてそうではない。最高の芸術表現技術は言語です。なぜなら意味において、初めて人間は真に性的快感の絶頂を迎えるからです。押し倒されてしだいに感じてしまった……。
そんなことはない。スイッチを切ることが女の子にはできる。レイプモノってのもいつくか視ましたが、リアリティがまるでない。風俗店で本番やってる人。一日10人以上だそうですが、全部本当にやってますか。そんなのもたないでしょ。
映像を真似る貧しい創造力しかないから「所詮SNSなんて対面じゃないから」とか「所詮言語は映像にかなわない」そういう言葉が出てくるのです。このセックスの意味はなんだったのか。これを書いてこそ芸術です。それができるのは文学しかない。
すべての文脈が一つになって、必然的に、背徳的ではあっても性行為いにたる。これが官能小説です。だから、みこちゃんは近親相姦であっても、そこに必然性があればキモいとは思わないです。三島由紀夫にもいくつかそういうのがありますが、さすがに見事なものです。
アダルト動画の近親相姦ものは、無理に快楽を高めるようなものばかりで、ゲロ吐きそうなので早々に視るのやめましたが……。
38歳のおかたい職業の司書さんと、男子高校生の不倫。
いいじゃないですか。
興味を持たれたらぜひ、『唇で塞がれるもの』の朗読と小説をお楽しみ下さい(^~^)。
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