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15歳、母親と結婚について話した夜

私と母親は仲良し、でも
恋の話は15歳にして初めてした気がする

私には忘れられない言葉があります

夫婦は家族の中で唯一血の繋がっていない相手
でも、唯一この人と家族になりたいと相手を選ぶことのできる
家族なんだ。

私は、これを聞いた時
あぁ私はどんな人と家族になりたいと思うんだろう、と考えた

いつも話しているが
私が恋をするのはいつも年の離れた大人の男性だった

話の途中
私の口から出た言葉は

ねぇ、お母さん、
私と好きな人何歳差までなら結婚を許せる?

自分でも驚いた
途中で口を閉じようとしても無駄だった
私が私じゃないみたいに思えた
好きな人との年齢差なんて気にしないなんていつも言っているけど
一番気にしていたのは他でもない私だったんだと気付かされた

母は少し驚いているようだった
少しの沈黙のあと母が口を開いた

 離れてるのは        嫌だな

私は

そうだよね、

そう答えるしかなかった。
 
母は優しい人だ
あの沈黙の間色んなことを考えたんだろう
きっと私がどんな恋をしてきて、今恋をしているのか
全てを理解したんだろうな想像したんだろうな
それでも、母の答えはNo だった

ごめん

それだけ言って部屋に戻った

私は好きな人と、家族になれないのかな
すごく不安になった

私が親になったとき
母と同じことを子供に伝えるだろうか

私にはまだわからない
心に確かな恋心があるだけ





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