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神様とカードを作った話 08 / 月讀社に行ってみる

この記事は、日本の神々のみなさまと
オリジナルカードを作った道のりを書いた
一連の記事のうちのひとつです。
初めから読む場合はこちらをどうぞ。

以前、子どもたちと自転車で出かけた途中に、月讀社を見つけた。
自転車とはいえ家からは結構遠く、かなり気合いを入れたお出かけの途中の、偶然の出会いだった。

「ここに月讀命(ツクヨミノミコト)さまの神社あるんだ!」
と驚きと喜びで思ったものの、子どもは目的地にひたすら向かいたい様子。
しかたなく、鳥居の外から手を合わせるだけして、素通りした。


ところが少し時間が経つと、お参りしなかったことがどうしても悔やまれた。
とはいえ思い立って行くには、十分すぎるくらい遠い。

「行きたいな、行かなくちゃ」
と未練はあるものの、日々のあれこれに紛れて、だんだんと行きたかった気持ちを忘れてしまった。



神様とカードを作ることになった時に、
「そういえばあそこに月讀命さまの神社があったじゃん!」
と数年前の出会いを思い出した。

カードを作るために動き始めた段階で、まだご参加いただく神様は決まっておらず、チャンスのある神社、訪ねることのできる神様には、ぜひご挨拶に伺いたいところ。

そんな気持ちで、ようやっと重い腰を上げて、自転車で月讀社を訪ねた。



着いた月讀社は、小さいお宮ながらも、氏子の方々に大切にされているようで、規模の割りにエネルギーが強い神社だった。

お参りさせていただくと、ふわりと優しい光に包まれる。
神様は男性だけれども、女性的な男性で、王子様とか、貴公子と呼びたくような、優しさとたおやかさだった。

神様の優しい光に抱かれて、
「大丈夫、大丈夫」
と諭しながら落ち着かせてくれるようで、なんだか不思議と心が落ち着いた。

神社でお参りすると、自分の状態が整うので、「整った」という意味で落ち着くことはある。
けれど、それとは異なる、とっても優しくて、心強い人に守られているような落ち着きだった。


月讀命さまのお社と意識して、お参りさせていただいたのは初めてで、もしかしたら、月讀命さまをお伺いしたのは初めてだったかもしれない。

お姿を見せていただいたり、お話ししたわけではなかったけれど、神様の人となりというか、雰囲気や、得意なことは知らせていただけた。


そして帰り道、
「タロットの月のカードって、一言でいうと不安のカードだけど、月讀命さまの包み込んで落ち着かせてくださるあの感じって、不安を取り除いてくださっていたのかも」
なんてことに気づいた。

神様がくださった、ほっこりと安心した気持ちで、ゆっくりと自転車を漕ぎながら、家に帰った。

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