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去年の私、ありがとう

写真とはまた別に、文章でもシーズン毎の反省点を書き留める。

ひとつ季節が終わるタイミングで、どのように着たか、どこが良かったか、また、どこが問題だったか、もっとこんなものと合わせたいなどという感想をアイテムごとに1行だけ書く。

例えばスカートの問題点として、スリットが深いのでタイツを合わせる方が◎とか、シャツの問題点として、素材が荒く似合わなかったとか。

これが貴重な買い物メモとなる。
問題点を解決するために、では次に買うスカートはスリットを必ず確認すること、とか、通販で買う場合も素材をチェックすること、など、買い物の失敗を最小限に抑えることができる。

写真だけでは忘れてしまういろいろも、親切なメモのおかげで、来年の買い物計画がスムーズに立てられるというわけだ。

来年の私のために、たくさんの情報を書き残しているということは、去年の私からありがたいお言葉があるということ。

来年の夏の私に向けて情報を発信したあとは、
去年の秋の私からの情報を受け取る。

そかそか、薄手のね、ニットの黒が欲しいのね。ちょい高いやつだよね。了解!

来年の私は必ず忘れずにこのメモを見てくれる、という去年の私からの絶対的な信頼感。

もちろん私はその期待に応え続ける。
去年の私〜!受け取ったよ〜!ありがとね〜!

ついでに、買い物メモの下の空いたスペースには、どんな3ヶ月だったか感想を書いていく。
洋服のことより、気温や天気、体調について書くことが多い。
心配なことや具合の悪いところ、痛いところはあるが、それは書かない。
良かったと思えることだけを書くように気をつける。

同じ季節の何年か分を比べてみると実に面白い。特に最後の感想部分は、年を追うごとにはっきりと成長が感じられる。
夢中になっていることがたびたび変わる。
影響を受けている人が毎回変わる。

結局、身体が元気でないと、洋服のことは考えられない。
そして、心が元気でないと、身体は元気でいられない。
しかし、心を元気にするために、私にはお気に入りの洋服が必要である。

グルグルグルグル回りに回って、私はどんどん元気になって、クローゼットはパーフェクトに近づいていく。

単に生きる、ということを考えれば、着られればよいだけの服であるが、私にとってはお気に入りの服が生きる力となる。

パーフェクトクローゼットは、私の元気の証であり、元気の源である。歳をとってもこれは必要。

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