つまらない記事なんか、1つもない
SNSで発信することについて、ひとにアドバイスを伝えたり、エールを送ったりする立場でありながら、自分がnoteやXの投稿するボタンを押す時、毎回、ちょっとふるえます。回数を重ねてもだめですね。
noteを定期的に投稿するのもじつは苦手で、たまに気合を入れて立て続けに書くんですが、長続きしません。書くことは一筋縄ではいかないなあと、思っています。
この臆病さをめんどくさいなあと思うこともありますが、だからこそ、誰かの書けない気持ちにしみじみと共感できるのだ、とも思っています。note社でディレクターの仕事をしていたときから、書き続ける人をすげえと感じていました。
よく働く歯医者さんか美容師さんのように
そんな私が「パーソナル編集者」と名乗り、1on1形式でSNSを続けるサポートをするようになって、2年半が経ちました。受講者は、100名を突破しました。のべ人数だと180名くらいでしょうか。
この事実が、めっちゃくちゃうれしい!ですし、一方で、その数字のでかさにポカン・・としてしまいます。この仕事に打ち込んで、面白さをnoteに書き、それがまた人を呼び、カレンダーをよく働く歯医者さんか美容師さんのようにびっしりと埋めながら、目の前の一人ひとりとやり取りしていたら、ここにいました。
ご一緒させていただく人数が増えたからって、クオリティを落とさないようにしたくて、信頼できる編集者メンバーに加わってもらい、連携しながら、チームで動くことができるようにもなりました。
フリーランスで働き始めた頃が、自分がチームを組むだなんて思ってもいませんでした。持続可能な形を探っていきたいです。
いま、2024年8月スタートの受講者を募集しています。こちらからお問い合わせください。
全6回の連続ドラマ
そして、この「パーソナル編集者」というサービスは、半年契約なところが、われながら絶妙で、いいなと思ってます。
利用者の声はこのマガジンにまとまっています。決して褒めまくるばかりでなく、利用者やスタッフひとりひとりが、率直に書いてくださっていてありがたいです。
ひと月に一度、60分のセッションでは、どう暮らしてたか、働いてたか、思考をしていたか聴かせてもらいます。契約期間の6ヶ月にわたって、全6回の作品を、連続ドラマのように、味わわせてもらえることが本当に楽しいです。
「みずのさん、すみません、バタバタしていて、1文字も書けませんでした」
と、セッションの冒頭で、か細い声で告白される方がいます。サービス申し込み当初は勢いよく書けていた人も、なにせ半年という長丁場ですから、仕事や家庭の都合で時間がとれなくなることはままあるのです。
その際に、ぼくは、「仕入れがうまくいったんですね」と声を掛けるようにしています。
「仕入れ」が大切
自分の中に既にあるものを書いていくだけでも、結構いいところまで行けるのですが、書き続けていくとなると、「仕入れ」が大切になってきます。がんばって働いて、めいっぱい暮らして、たくさん遊ぶのは、「仕入れ」だと思います。
数百名の、書きたい、読まれたい人と向き合ってきてなお、気休めではなく、真剣に、心から思います。書けないでも、めいっぱい生きたことを肯定したい。
もちろん、書こうとしてサービスに申し込み、安くない費用を支払ってくださっていますから、「じゃあ、書くとしたらどういう手があるか」を限られた時間のなかで、アイデアをともに考え抜くことはもちろんするのですが。
それにしても、いい仕入れがなくては、いいアウトプットにはならないので、たとえその月に1文字も書けなかったとして、その翌月やその後に書くためのネタのストックがうまくいったのだ、と捉えたいです。
つまらない人もつまらない記事も存在しない
初めて2年半が経ち、このサービスをもっとよくしていきたい、と考えるようになりました。それで、一丁前に、パーパスというか、目指すところを言語化しようと、研ぎ澄ます機会をもっていきたいと思っている途中ですが、
かつて、ぼくが法人をつくった際にホームページに書いたこの言葉は、そのベースになっているなあ、と感じています。
「この世には、つまらない人もつまらない記事も存在しない。」と信じる気持ちは、note社で働いていたときから、独立して3年が経った今でも、揺らぐことはありません。
相手が企業であれ個人であれ、生活の1シーンを描いた日記であれ、グローバルな事業のプロジェクトであれ、そのアウトプットの核となることの面白さを、伴走する者として面白がって、率直にフィードバックしていけたらと考えています。
この先、ずっと続けていきたい
2006年に大学を卒業し、コンプライアンスがうすめの時代を過ごし、社会で仕事をすることは、やりたいことだけやっていては成立しないのだと叩き込まれ、40歳まで生きてきたのですが、いま、もうまったくもって、やりたいことだけをやりながら仕事ができています。
こんな未来が来るなんて、と今、ふとおもいます。ふだん働いている最中にはそんなことを想う余裕はないんだけど、こうしてnoteを書いたりしてふりかえる機会があると、登ってきた山道を見下ろしながら、驚きつつも、よかったなと想うのです。
ひとのnoteを読んで、感想を伝えまくること。どれくらいお引き合いがあり続けるかはわからないけれど、頭が働き続ける限りは、おじいちゃんになっても続けていけたらいいなと思っています。
ぴんときた方からのお申し込み、お待ちしています。