これまでの“移活”振り返り(前編)

前回の記事では、移住したい理由について書きました。

おさらいすると、
①ロッククライミングができる岩場(瑞牆山)の近くに住みたい、②自然の中で子育てしたい、③やりたいことを仕事にしたい、の3つです。

①が一番の目的なので、移住候補地は瑞牆山近辺、すなわち長野県の佐久から諏訪地域にかけて、もしくは山梨県の北杜市、韮崎市あたりに絞っています。

②については、上記の候補地ならどこでも自然豊かなので(若干長野県のほうが自然保育は強い印象)、①の理由と容易に両立できるかなと思っています。

で、問題の③、やりたい仕事については、この後書くようにだいぶ迷走しています…が、今は漠然と、クライミングに関わることで起業してみたいという思いを夫と共有しています。

やっぱりクライマーの起業といえばボルダリングジムかなぁ…、でも夫の趣味がコーヒーだからクライミングをコンセプトにしたカフェもいいよね、いやいやクライマー向けのゲストハウスとか面白いんじゃない?!…などなど、妄想ばかりが日々膨らむのですが、縁もゆかりも無い土地でビジネス未経験の自分たちがいきなり起業するのはリスクが大きすぎるんじゃないか?果たして何年食っていけるのか?子どもと過ごす時間や与えてあげられるいろんな機会が減ってしまわないか?そもそもの目的である自分たちのクライミングをする時間は取れるのか?などなど、不安も挙げればキリがないわけです。

仕事についてはまだまだ現在進行形で悩んでいるので、候補地の情報収集をしていく中でそのヒントを集め、夫とじっくり煮詰めていこうと思っています。

そんなわけで、移住候補地は早々に決まり行動を開始したのですが、今回は、移住を決意してからこれまでにやってきたことについて、今の進捗を確認する意味でも振り返ってみたいと思います。

・ふるさと回帰支援センターにWeb相談

まず最初のアクションを起こしたのは今年の1月頃でした。

何はともあれまずはネットでできる限り情報を集めようということで、その取っ掛かりとして全国の都道府県の移住相談ができるふるさと回帰支援センターに相談予約をし、山梨県と長野県のそれぞれの担当者と面談をしました。

各県一時間ずつくらいで、両者ともエリアごとの気候、仕事、住まい、子育て環境、各種補助金制度などをざっくばらんに教えてもらいました。

ここで聞いたことはほぼ事前に調べて知っていたことだったのですが、もっと詳しく知りたい市町村のガイドブックを紙媒体で郵送してもらったり、今後使うと良いサイトや直近の移住イベント情報を教えてもらえたので、ここで最初に相談して結果的にとても良かったと思います。

(この後、4月に結婚式を控えていたため、移住のことなど1ミリも考えられない期間が続く…)

・転職エージェントでWeb相談

結婚式も終わり落ち着いた頃、4月末頃に行ったのは転職エージェントへの登録でした。

この頃は結婚式で大金をはたいたこともあってお金に対する不安が大きく、『やっぱり先立つものがないと厳しいよな…→よし、まず仕事探そう!→でも転職したことない…→そうだ、プロにまず相談しよう!』という実に単純な思考で、ビ◯リーチやt◯pe等、3社ほど転職エージェントに登録しました。

で、それぞれの面談を終えて気がついたのは、どうやら私はエージェントの想定する顧客ではなかったらしいということ。「長野とか山梨あたりの仕事を探してるんですが…」と切り出すと「弊社では首都圏の企業様を中心に取り扱っておりまして…」とすまなそうに言われたり、「ウチはIT、コンサル系の非公開求人が多数ありますよ!」(いや、そういうのじゃないんだよな…)と思ったり、なんか噛み合ってないな、という印象をどこのエージェントでも受けました。

当然ですが、エージェントが悪いのではなくその趣旨を理解していなかった自分が悪かったのですが、それでも転職全般に関するアドバイスなんかももらえたりしたので、これはこれで良い経験になりました。

・地方移住マッチングサービスLOCAL MATCH、SMOUTに登録

改めて情報収集をし直し、5月頃に地方移住マッチングサービスのLOCAL MATCHSMOUTに登録します。

どちらのサイトも、地方の企業や自治体の求人や地域おこし協力隊の募集が随時掲載されており、興味のあるものに応募したり、プロフィールを見た企業や自治体からスカウトを受けることができるというサービスです。

スカウトなんて来るのかな…と半信半疑でしたが、何事もやってみなくちゃわかんないよなと思い、本命企業に送る職務経歴書を書くが如く真剣にプロフィール欄を埋めて、登録を終えたのでした。

そして、チャンスは意外にも早く訪れます。

(後編へ続く)


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