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外反母趾と「ゆるい」靴

春日井市のHさん、数か月前から歩くたびに母趾のつけ根が痛くなってきました。「つい先日、旅行に行きました。歩いているうちに足が痛くなって来ましてね。最後は靴のカカトを踏み潰して、スリッパみたいにして歩いたんですよ」ーこのままでは靴が履けなくなるどころか歩けなくなってしまうのでは…心配になって相談に来られました。

西洋と日本の靴事情

Hさんは普段はあまり歩きません。買い物や近所まわりに出るときに「つっかけ替わり」として靴を履いておられました。「ちゃちゃっと履けてサッと脱げる―靴ってそういうものだと思っていた」そうです。
靴はもともと外国から入ってきた履物です。ヨーロッパ諸国やアメリカなどの靴文化の国は室内でも靴を履いている習慣がありますね。
日本でも今や靴は広く普及しました。でも建物は「床」と「土間(またはたたき)」の二重構造になっています。靴を脱いだり履いたりの手間が煩わしいので簡単に脱ぎ履き出来る「ゆるい靴」を選んでしまうようです。

靴は足を守るための道具

靴にはオシャレを楽しむという用途があります。しかし、一方で「足を守り正しい歩行を促す」という大切な役目を担っています。脱ぎ履き優先の「ゆるい靴」を履いていると足留まりが悪いので、前後に動いたり左右にぶれやすくなります。靴が脱げないように足指に力が入り「靴に合わせた歩き方」しかできません。こういう靴で歩くと健康な足の方でも足全体やヒザが疲れやすくなったりふくらはぎやアキレス腱が痛くなったりすることがあります。Hさんのように足にトラブルを抱えた方だとそれ以上のストレスを感じたり、トラブルが悪化することもあるので気をつけたいですね。

足に合った靴を正しく履きましょう。

快適な履き心地を得るためにはまず、前滑りや横ブレしない靴を選びましょう。ひも付きやベルト付きのタイプがお勧めです。ひもやベルトを緩めて開口部(足を入れるスペース)を大きく開き
①靴のカカトを踏み潰さないよう靴べらを使って足を入れます。
②足のカカトと靴のカカトを「トントン」と合わせます。
③ひも靴なら甲の高さ厚みに合わせてヒモでしっかり固定しましょう。
普段ゆるい靴を履いておられたHさんにご提案した靴を履いて頂きました。
「今までひも付きの靴を履いたことがありません。こんなにキュッとしばるんですね。でも土踏まずが気持ちイイ~。外反母趾も痛くないし、靴の中で指先が遊んでる感じがしてとってもラクです。」
近々旅行に行かれる予定のあるとのこと。楽しい思い出の残る旅になるといいですね。

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