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恵那市のNさんは10年ほど前に外反母趾を発症されました。病院で足底板を作っていただき、靴に入れて履いておられたそうです。最近になって「どうも足の指の様子がおかしい。靴を履いて歩くと足のウラも痛い。靴が合わなくなった?」と心配になり相談に来られました。

外反母趾に伴う色々なトラブル

合わない靴を履いていて起こすトラブルにもいろいろな種類があります。皮膚であればウオノメやタコ。爪であれば陥入爪(かんにゅうそう)や皮下出血。そして「関節」のトラブルの代表格が外反母趾でしょうね。
母趾のつけ根の関節がずれる(亜脱臼状態)トラブルで体の中心から「外に反(そ)る」ので外反母趾という名前が付いています。外反の状態(反っている角度)によって軽度(20度~30度)、中度(30~40度)、重度(40度以上)に分けられます。さらに外反の角度が大きくなると2番目の指が母趾の圧迫を受けて指の間にタコやウオノメができることもあります。また、母趾が2番目の指の下に潜り込むと2番目の指は上方に持ちあがってきます。この状態で靴を履くと、2番目の指が天井で擦れてタコやウオノメができて悩まされることになります。足の指がおかしい、と感じたNさんの状態がこれでした。
ところで、足には片方だけで28個の大小の骨が集まってできています。骨同士は関節でつながっています。外反母趾部の関節にトラブルを抱えている足には他の関節にも異常をきたしていることがあります。例えば、足は「アーチ」と呼ばれるドーム状の屋根が3か所あり、立ったり歩いたりするときの大切な役目をしています。関節に問題のある足はこの屋根が床方向に沈み込みやすくなります。特にヨコアーチ(母趾と小指を結ぶ直線上)が落ち込んでくると足裏の指の骨のつけ根が床や靴の中敷で圧迫されたり摩擦を受けるようになります。Nさんの足のウラの痛みの原因もここに合ったようです。

外反母趾を進行させないために

以前に作られた足底板(病院で作られる治療用中敷き)は足のウラに対応できないほどに傷んでいました。母趾に負担をかけにくい靴底、2番目の指にストレスをかけない天井の高さの靴、そして足裏に合わせた中敷きをお作りし靴ひもをシッカリ締めて歩いて頂くと「あぁ、これなら痛くない…」一歩ずつ確かめるよう歩きながらお話しして下さいました。また、Nさんは主婦業で家の中で過ごす時間が長い方です。外反母趾を進行させないために室内でも足の関節を支えてくれる靴下や履物にも留意するといいですね。足指体操やフットケアも有効です。ぜひお試しくださいネ!

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