見出し画像

「足が痛くて歩くのに苦労しています。何とか合う靴を見つけてもらえませんか?」突然足を引きずるように飛び込んでこられたHさん。詳しくお話を伺いました。

靴が原因?足が原因?

事務職に就いておられるHさんは普段はあまり歩くことがありません。3か月ほど前から運動を兼ねて歩き始めました。ところがここ一週間ほど前から足裏の指のつけ根あたりが痛くなり始めたそうです。「病院へ行くほどでもないかぁ」と思い、そのまま普段通りの生活を続けていました。それが、収まるどころかますます痛くなり始め、「とにかく歩ける靴を何とかしなくちゃ」と思われたそうです。
一見すると土踏まずはやや高めの足です。ただ、骨を繋ぐ関節面がゆるいためでしょうか、片足に体重がかかった時に床面に押しつぶされてしまいます。足はたくさんの関節でつながっています。連動して横アーチ(母趾と小指のつけ根を横断する箇所)も底面に押し付けられるので骨の一部が圧迫を受けて皮膚や筋が炎症を起こしているようでした。「そういえば、いつも靴下の前の方(足のウラの指のつけ根辺り)がいつも薄くなって破れてたっけ」と思い出されていました。
さて、ウォーキングで履いておられた靴のスタイルをお聞きすると「脱ぎ履きしやすいゴム底のズック靴」だったそうです。
脱ぎ履きしやすい靴は「足の留まりどころ」がないので足が前後左右に動きやすいと言えます。特に前後に動くと足のウラは中敷きの上で摩擦を受けやすくなります。皮膚は寒さには比較的強いのですが摩擦などの熱の刺激を受けると身体の防御反応で固くして守ろうとします。(角質化と言います)人によっては特に足のウラの指のつけ根あたりがタコやウオノメを作り、痛くなって歩けなくなることがあります。また、靴底がゴム材の靴はしなりやすいので歩きやすいのですが、底が薄いと足のウラに直に衝撃が来やすい一面があります。
足にトラブルが起きる原因は生活習慣や足の特徴履いている靴等条件によってさまざまです。今回のHさんの例でいえば、足と靴の両方に原因があるようですね。

足裏の指のつけ根の炎症を緩和する靴とは

痛みや熱を持っている間はあまり足を酷使して刺激を与えないのは言うまでもありません。痛みを少しでも緩和して歩くのであれば、
・靴底にクッション性のある材料が使ってある
・土踏まずと甲周りを包み込み靴ひもで縛って調整できる
・足裏に合わせて加工作成できる中敷きを入れることができる
等の条件にあてはまる靴を選ぶことをお勧めします。
Hさんにもそうした条件に見合う靴で歩いて頂くと、「アレ?痛みをあんまり感じませんね。幅もきつくないし歩きやすいです。」駈け込んでこられた時の悲痛な面影がおさまって笑顔がのぞいていました。たかが靴ですが、選び方や履き方を誤るとトラブルを招きやすいので、気をつけたいですね。

色々靴を履いてみたが足が痛くて困っている…そんな方はコチラからご予約ください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?