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外反母趾と冠婚葬祭用の靴

長年外反母趾を抱えているMさんからこんな相談を頂きました。「普段の靴は、なんとか大丈夫なのですが、冠婚葬祭の時となると、母趾のつけ根が痛くて相談に来ました」

外反母趾に負担をかけないフォーマル靴とは

礼装用の靴は「相手様の礼を失しない」範囲でのデザインと構造が必要です。とはいうものの、外反母趾も人それぞれ特徴があります。
・母趾の外反している角度
・足の幅
・つま先のシルエット、などを把握して負担の少ないデザインを選ぶのがポイントです。また、
①ヒール部が高くなるほど踏みつけ部(母趾や小指のつけ根あたり)の負担が大きくなります。3㎝程度で抑えるのが妥当です。
②ヒール部の底面(着地面積)は大きいほどかかとが安定します。
③化繊系(ストッキング)の靴下でも前滑りを起こさないようベルトやシューレース等留め具のついたデザインがおすすめです。
外反母趾というトラブルを抱えていてもこうした条件を満たせば一部既製品でも対応可能です。左右の足幅や足長が大きく異なる場合など既製品での対応が難しい場合はセミオーダーでお作りすることも可能です。

フォーマル靴と運動靴の履き心地の違い

普段はスニーカーのような機能性に富んだ靴で生活しているMさん。外反母趾が痛くならないようにゆるめのサイズで靴を履いておられます。外反母趾が進行しないよう普段から足の特徴に合った靴を履かれるようお勧めしました。また、一年で数回だけに使うフォーマル靴と運動系の靴とでは自ずと履き心地には差異があります。足に合っていることはもちろんですが、カチッとした装いのフォーマル靴本来の履き心地を体感し、慣れておく必要もありますね。人それぞれこうした靴を負担なく履ける時間数が違います。そのあたりの見極めも大切になってきます。

まとめ

外反母趾がある方も、フォーマル用の靴をなるべく足に負担のないよう履くことは可能です。でも沢山歩ける機能性重視の靴とフォーマル靴は履き心地がまったく違います。ご自分の足の特徴をよく知ったうえで、足の負担が少なくなるような靴選びが大切です。外反母趾が痛い方はシューフィッターと相談しながら足に合った靴を選ぶとよいですね。

オーダーでフォーマル靴をお考えの方はこちらで詳しくご案内しています。


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