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巻き爪の痛みを軽減する靴の選び方

靴を履くと巻き爪が痛くて歩けない。我慢していたら姿勢まで悪くなってひざや腰も痛くなってきた…。今回は巻き爪の原因や痛みを少しでも和らげ快適にお仕事やお出かけするための靴選びの方法などをお伝えします。

1 巻き爪の原因

巻き爪に優しい靴の選び方 岐阜 三喜屋靴店

巻き爪とは、爪の端が内側に巻き込んだ状態になるトラブルです。手の爪にも発症することがありますが、足の母趾(ぼし:親指)をはじめ他の趾(ゆび)の爪にも起こりやすいようです。
主な原因としては次のようなことが挙げられます。
①深爪:爪を切りすぎると歩いたとき、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がります。爪はまっすぐに伸びることができないため両端が巻いてくるようになります。
②歩き方:もともと爪は丸まっていく性質があります。地面をけりだす際に「テコ」の役目をしています。正しい歩行をしていると指先に正しい力が伝達されるので爪は前方向に伸びるので平になります。しかし力が伝達しにくい歩き方をしていると爪は上方向に伸びてしまい巻き爪を誘発しやすくなります。
③合わない靴:つま先が壁にぶつかってしまったりつま先全体が締め付けられるような靴を履いていると爪が刺激を受けるようになります。また、大きすぎる靴は指先に力を入れて踏ん張るため、爪のほか外反母趾など足全体にもトラブルを起こしやすくなります。


2 巻き爪の治療と矯正

巻き爪のお手入れ

痛みをはじめ爪の周りに炎症や化膿を起こしている場合はまず、皮膚科やフットケア外来など専門医の診断・施術を受けましょう。自己判断で治療するとかえって悪化することがあります。
足の爪は1か月で1ミリ程度伸びるといわれています。体を支える土台の部位ですので、焦らず根気よく治療を続けたいですね。


3 軽度な巻き爪のお手入れ方法

巻き爪のケア 岐阜県 三喜屋靴店

巻き爪は正しいセルフケアをして予防したり改善したりすることができます。専門医での治療を受けたあとも、セルフケアで再発を防止しましょう。
正しい爪の切り方:爪の長さは指先と同じくらいか、1ミリほど長めにして切りそろえましょう。爪の先は平らでできるだけ直線になるようにします。両端の角は少しだけ整える程度に切ってやすりがけをしておくと靴下を履くときに引っかかりにくくなります。また、つま先を締め付ける靴下は足趾全体にストレスがかかります。指先の負担の少ない靴下を選びましょう。


4 足に合った靴の選び方

巻き爪に優しい靴 瑞浪三喜屋靴店

①つま先に余裕のある靴を選ぶ:歩行の際、片足に体重がかかると足は1センチ近く前後に伸びます。このため足のつま先から靴の前壁までに1~1.5センチほど余裕のある(捨て寸のある)靴を選びましょう。また、履いた時足指全体を締め付けないつま先のシルエットのデザインの靴を選ぶことも大切です。
②天井に厚みのある靴:靴のデザインはおおむねつま先に向かって天井が低く設計されています。巻き爪の方は爪が巻いて上方に盛り上がっていますから靴の天井と爪の間にも数ミリ程度の余裕が必要になります。
③靴の中で足の留まりやすいレース(紐)タイプやベルトタイプの靴を選びましょう。せっかくつま先や天井に余裕のある靴を選んでも、靴の中で足が前後左右に動いてしまうとかえって足や爪を傷めてしまうことがあります。

巻き爪の痛みを軽減する靴 岐阜 三喜屋靴店

また、暑い季節に向ってサンダルを履くのもいい方法です。つま先が解放され爪が刺激を受けない足に合ったデザインを選ぶといいですね。

5 正しい靴の履き方と歩き方

巻き爪に優しい靴の履き方

正しい歩き方を身に着けるためには足に合った靴の正しい履き方をすることが大切です。
①靴の開口部(足を入れる履き口)をシッカリ開きます。
②靴のカカトを踏むとせっかくの履き心地を損なうだけでなく、破損してケガの原因になります。靴べらを使って足を入れましょう。
③足のカカトを靴のカカトを床で「トントン」と合わせます。
④レースやベルトで甲部分をしっかり固定しましょう。
ヒトの足はかかとから着地して指先で地面を蹴りだして歩く構造になっています。足に合った靴をレースやベルトでしっかり固定すると足と靴が一体になります。足が軽く感じますし、意識しなくても本来の正しい歩行に導いてくれます。また、普段でも靴が緩く感じるようになったらレースやベルトを同じ要領で留めなおすとフィット感が向上しますのでぜひお試しください。

このブログは岐阜県の「三喜屋靴店」代表、上級シューフィッターの宮木良朗が投稿しました。巻き爪があるので靴を履くと痛くて仕事に差し障る、お出かけが億劫…そんな悩みをお持ちの方のために足に合った靴のご提案をしています。みきやくつてんHPはこちらから↓

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