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ペタンコ靴と外反母趾

「最近足が痛いなぁと感じ始めたので、見てみたら外反母趾になっちゃってて。地元で足に合いそうな靴を探してみたんですが、やっぱり痛いんです。」心配したお母さんに伴われた犬山市のKさんが相談に来られました。

ローヒール・フラットソールで外反母趾になる原因

一日10時間ほど立ちずくめのお仕事をされているKさん。足に負担をかけないようにとフラットな靴底の靴を選んで履いておられたそうです。「パンプスを履いていたわけでもないのに外反母趾になるんですか?」という質問を頂きました。
パンプスはかかと部にヒールが取り付けてあります。ヒールの高さに比例して体重がつま先方向、特に母趾や小指周辺に移動します。長時間の歩行や立ち仕事だと外反母趾を誘発しやすいと言えます。フラットな靴底の場合だと体重はかかと周りと母趾・小指に適度に分散されます。靴底の選び方としては間違っていないようですね。そこで現在お仕事で履いている靴のタイプをお聞きしてみると―「足をストンと入れやすくて、つま先が先細りしたシャープなデザイン」の靴だそうです。
①足をストンと入れる(ステップインタイプ)の靴は開口部(足を入れるスペースを大きくとってあります。足入れが楽な代わりに「脱げやすい」という特徴があります。
②足の形はかかと部から前方に向かって扇形に広がっている構造になっています(広がり具合にはもちろん個人差がありますが)。
つま先の細い靴を履くと足指は靴のカベに押されて「すぼまった」状態になります。
歩き続けるとカカトがプカプカして歩きにくく、つま先はキツイ痛いといった履き心地になります。
また、Kさんの足の特徴は22.0㎝と小ぶりなうえに肉付きの薄い細い足をしておられます。靴下はストッキングを着用します。
細くて小さな足でステップインタイプの靴を履くと足が靴の中でうまく留まりません。また、ストッキングは滑りやすい素材です。靴の中で前滑りを起こしやすいので靴のカベで指が圧迫を受けて母趾や小指の関節がダメージを受けることになります。

外反母趾でも立ち仕事をラクにしてくれる靴

外反母趾の痛みを緩和するためには
①靴ヒモやベルトで土踏まずや甲周りをしっかり支えるデザインの靴を選ぶ。
②つま先はラウンド(丸みのある)シルエットで足の指が前方向に伸ばせるゆとりを持たせる―などを目安にしましょう。

Kさんのサイズに該当する靴を履いて歩いて頂きました。確認するように歩いている姿を見て、「歩き方が変わったんじゃない?かかとから地面に着いて姿勢も良くなったみたい」とお母さんが話かけられました。「すごい歩きやすいです。今まではつまずいたり捻挫しかけたことがよくありました。やっぱり靴が合ってなかったんですね」とKさんも得心が言ったようです。10時間という長丁場のお仕事です。お風呂でリラックスした時に足のケアマッサージなどをして翌日に疲れを残さないようにしましょうね

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