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中敷きの寿命と履き心地

健康と趣味で歩くことを楽しんでおられるMさん。三喜屋でお求めの靴でアチコチお出かけをしておられますが、「最近歩いているうちに足の指が痛くて」と相談に来られました。

足のサイズ変化と履き心地

早速足の再計測をして3年ほど前の足のサイズと比較をしてみました。足長や足幅に大きな差異はありませんでしたが、足囲が1㎝ほど細くなっていました。「足囲」は足幅(母趾と小指を結ぶ一番広い箇所)をメジャーで測ったとき得られる周径です。足囲以外に甲の厚み・土踏まずの高さ等も測ってみると全体に肉が痩せてやや「筋肉質の足」になっていました。当初来店された時はウオノメが痛くて十分歩けなかったMさんですが、ご提案した靴で痛みが軽減され歩いたことによって足に筋力がよみがえったようです。ただ、足が細くなったのはいいのですが、靴の履き心地を調整しないで歩き続けた結果、「ウォーキングや旅行で12キロくらい歩いたでしょうか。なんか痛いなぁと思って靴を脱いだら足の爪が黒くなっちゃって」―指先を傷めてしまわれたようです。

中敷きの摩耗と寿命

一般に靴で摩耗しやすいのは地面に接する靴底ですね。正しい着地をするとまずカカト底面、そして蹴り出しで力の入る「返り(足指の屈曲する範囲)」が減ってきたら修理交換が必要です。また、足うらが直に触れているのは中敷きです。靴底と同じような箇所に圧がかかりやすくなります。特に足の返りの箇所は摩耗が激しく厚みが痩せてクッション性も落ちてきます。Mさんの靴の中敷きも汗から染み出た脂分が手伝って表面がツルツルと滑りやすくなっていました。中敷きに寿命が来ていたんですね。道には登り坂下り坂と色々な場面があります。特に下り坂では足が前滑りを起こしやすくなり、指先が靴のカベにぶつかって爪が皮下出血したようです。

靴は正しい履き方をしてこそ快適に歩けます

Mさんには新しい中敷きをご用意しました。そして足と靴のかかとを合わせ、甲部が密着するよう靴ひもでしっかり留めて頂くと「うわぁ気持ちイイ。履き心地が全然違いますね。ウレシイ」と感想を頂きました。
「このお店へ初めて伺ったのが、60歳の時。あれから歳を重ねるごとに健康に心掛けるようになりました。自分の足で歩けることがまず大事ですもんね。今、東海道53次のルートを踏破しています。来週も十数キロ歩くんですよ。この靴ならもう大丈夫。頑張ってきます」―どうぞ快適なウォーキングを楽しんできてくださいネ

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