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ウオノメとオシャレ靴

「この靴、とってもラクで毎日履いてます。でも、たまにお出かけする時には気分を変えて違う靴を履きたいんですが…」春日井市のIさんが来店されてこう切り出されました。一年前、Iさんが相談に来られた時、足のウラにウオノメができて痛くて歩くのに苦労しておられました。

原因によって異なるウオノメの好発部位

ウオノメの発症原因には①合わない靴を履き続けた ②足の骨格変化 ①②の両方 といった原因が考えられ、できる場所も異なります。
Iさんは「ヨコアーチ(母趾と小指の付け根を結ぶ直線上にあるドーム状の屋根)」が押しつぶされています。足ウラの指のつけ根が床方向に押し付けられるのでこの場所にいつもウオノメができています。さらに痛くならないようにと大きめの靴を履いていたのも症状を悪化させるという①と②の原因が重なっていたことによるもののようでした。ウオノメに限らず「ゆるい靴」を履いた方が痛みが和らぐように感じると考える方が多いようですね。「大きめ」または「ゆるい」靴を履くと足は前後左右にぶれて動きやすくなります。足のウラは中敷き(または中底)の上で擦られ、そのストレスから痛みが増幅することになります。痛みをやわらげるためにウオノメを削っても同じ部位に再発を繰り返してしまいます。

ウオノメの痛みを緩和する靴選び

前回はIさんの足ウラの指のつけ根周辺に出来たウオノメの痛みを緩和するために―
①崩れたヨコアーチを支えてくれる中敷きで「除圧」する
②中敷きと共に衝撃を吸収してくれるクッション性のある本底の靴を選ぶ
③靴の中で足の前滑りを防ぐヒモタイプの靴を選ぶ などを中心に靴のお見立てをしました。

オシャレに偏り過ぎない靴選び

さて、今回のIさんの要望のように「チョットオシャレな格好」でお出かけする時の靴選びの条件として前述の①②は念頭に置いた方がよさそうです。特に「オシャレ」でくくる靴のデザインの一つに「ヒール付の靴」があります。足のウラにかかる体重の比率はかかと部に約50~60%、母趾小指のつけ根周辺に40%前後と言われます。ヒールがつくことでかかと部の体重はつま先方向に移動しやすくなります。また、オシャレ靴の本底は5㎜程度の厚みが一般的です。クッション性からみてもウオノメの部位のリスクは大きくなります。Iさんには靴底や中敷きの条件の他、甲留まりの良いストラップ(ベルト)タイプのデザインをお見立てしたところ、「これなら足のウラも痛くなくて安心して歩けそう。スカートにも合わせやすいですね」と得心が行かれたようでした。オシャレ靴の場合、足の痛みの状態やどの程度の時間履いているのか、どのくらい歩くのかなどを考慮して慎重に選びたいですね。

どんな靴を履いてもウオノメが痛くて歩けない…そんな方の靴選びのお手伝いをいたします。みきやくつてんHPはこちらから↓

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