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マーケターの私がホテルの支配人に立候補した理由

久しぶりにnoteで記事を書きます。(ちょっと緊張…)
私はHOTEL SHE, KYOTOという京都にあるホテルで働いています。

ホテルを運営するL&Gグローバルビジネスでは12月の頭に「支配人総選挙」が実施されます。

簡単に「支配人総選挙」を説明すると、L&Gが運営する5つの施設それぞれで社員が支配人の立候補をして、各立候補者がプレゼンを実施。その後社内で投票が行われて支配人が決まるという一大イベントです!

今回の支配人総選挙では社員の約半分が立候補しました。立候補のチャンスは誰でも与えられ、もちろん新卒のメンバーも立候補可能です。(実際にしている)各店舗で2~3人が立候補し、私もHOTEL SHE, KYOTOの支配人に立候補しました。

支配人に立候補した経緯

この「支配人総選挙」が実施されることがアナウンスされた時は正直、あまり心に響くこともなく「へぇ〜〜」ぐらいな感じでした。

立候補受付締め切りの3日前まで全く意識することもなく過ごしていたのですが、そのタイミングで「マーケティングとは?マーケターとは?」と謎に哲学者モードに陥り、自身の仕事観について考え直していました。

その時に思い出したのが元マクドナルドCMOで現在、ナイアンティックのシニアディレクターを務める足立光氏のこの記事でした。

https://marketingnative.jp/the-marketing-native-hikaru-adachi/

金言だらけなのでマーケティングに興味のある方はぜひ読んでいただきたいのですが以下の内容が特に痺れました。

「マーケティングとは何ですか?」と聞かれたら、「商売です」と答えています。基本的にはどのようにお客様に喜んでいただいて、ビジネスを継続させていくかという話ですから、商売そのものです。しかし、日本ではマーケティングを「販促」と捉えている人もいますし、「コミュニケーション」だと考えている人もいて、統一されていないのが現状です。
学生の頃から「私はマーケティング部に入りたい」「営業に行くのは嫌」などと言う人がいますが、どうかと思います。「マーケティング=経営」ですから、マーケティング部の人は経営を目指すべきです。それなのに、マーケティングから出ない、出たがらない、マーケティング以外の部署の仕事をやりたがらない。そうすると経営まで行かずに、マーケティングでキャリアが終わってしまうんですよ。それは良くないと思いますね。

改めてこの記事を読んだ時に「これだ!」となりました。
(全く持って足立さんには面識はないのですがこの場を借りて感謝申し上げます、、、)

L&Gにはマーケターポジションで入社し、関わりの濃淡は違いますが5店舗に関わることもありました。でも、それが本当に難しい。普段、ホテルにいるSHE, KYOTOに関しては日常的にゲストの顔が見え、オペレーションも行い、メンバーとも毎日顔を合わせます。

ですが、他店舗となると話は変わってきます。自身の実力不足もあり、なかなか思うような動きができずに悩むことも多々ありました。

そんな経験からまずは1店舗、徹底的に店舗運営を行おう。ゲストに喜んでいただくにはどうすればいいか、どのようなサービスが求められているのか。現状の課題を分析して、解決策を考えて実行し、予算を達成する。チームメンバーのマネジメントや、採用、清掃クオリティの向上、コスト削減など…

「マーケティングとは商売・経営であって、OTAやSNSをグロースさせることや、宿泊プランやサービスを考えることだけではなく、継続的にビジネスを続けていくための全てを担うことだ」と思うようになりました。

絶賛、準備期間中です

そんなこんなで、もともとはマーケターとして専門的な知識や経験を得たいと思っていて支配人というポジションに興味がなかった私でしたが、今は考え方がガラッと変わりました。

一貫して変わらないのは、常に自身のキャリアと会社の成長を同時に考えること。その結果として自身の役割を変えようということになりました。

今まで広告制作会社やメーカーで働いてきましたが「マーケティング」は業種や会社によって行っていることや、求められていることが全然違います。個人的な考えとして、今回は支配人になって自身のキャリアを磨こうとなりましたがどのような経験を積むかは各自、自由です。

「ホテルでマーケティングをするなら絶対に支配人になるべきだ!」とは全く考えておりませんのでその点だけお伝えできればと思います。

このホテル戦国時代の京都というエリアで目標を達成することや、もがき苦しむことは必ずや自身にとっても良い経験になるに決まっている!そう思いながら総選挙の準備を頑張っております〜〜〜!

選挙がどのような結果に終わっても改めてnoteにて記事を書きたいと思っています。どうぞお楽しみに。


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