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ショートショート⑩ジョニーさん。(2020/08/27)

私の友だちにジョニーさんというおじさんがいる。彼はたぶん60歳くらい、違ったらごめん。とっても歳上なのに、わりとタメ口きいててごめん。しかも勝手に友だちだと思っててごめん。

ジョニーさんは私のことをいつも「私」と呼ぶ。だからその「私」が私を指しているのかジョニーさんを指しているのか分からない。でもよくよく聞いてみるとジョニーさんの一人称は「俺」だから私のことを指しているのか。

「私のお父さんは肯定概念や昔からのしきたりの中で頑張ってきた安定志向の人で、お母さんは未来に気持ちは向いている人だから。私の中には、安定と冒険が両立してるね。
私の生まれた年は、新しい時代の始まりの始まりだから、根っこにポジティブがあることは知ってる?そうやって自分の生まれた時代の流れを知っておくのかとても大切だよ。私の中には必ず生まれた時代と瞬間の両親の心が染み込んでいるから。
私は見た目は明るい女の子だけれど、とてもアングラだね。カルチャーだね。うん。多様性はあるけど応用は効かない。ごめん傷付けるつもりはないよ。」

そうやって自分の紡いだ言葉で相手を思いやってくれるところがとても好きだ。

「だからシェアハウスみたいな多様性のなかで大勢の概念を吸収するのがいいかもしれない。ああでも私はいまとてもつまらないんだね。心躍るものが何もない。そうだね10月ごろまで停滞の時期だと思う。だけど焦らないで。たぶん今はまだ、わくわくキラキラが見つかってないけどね。人にいろいろ薦められてやってみてピンと来てない感がある。とりあえずやってみて、相手にニコニコは俺も若い時よくしてた。けどこれは試したことあるし、なんか違うんだよ。でも俺は気が付いたように、私も自分で気づくから大丈夫!それは12月頃だと思うけど、今あるなから大事なものを選ぶんだけど、うーん。私つまんないと思ってるから新しく見つけるのかな?とりあえず10、11月からまた進み始めるよ。」

やっぱりそうなんだ。私もそんな気がしてた。

「私は、女にも男にも寄らないね。月星座が水瓶座の人はそうだったりする。それが個性で面白いからどっちかの性別によると普通の人になる。面白い個性だね。でも男の人って女性らしさを求めたりするから、うーんそうだね。そんな私に時代が追いついてないよ。男の元のいると自分は女になることへのストレス、恐怖があるのかな?中立でなくなって個性は死ぬんじゃないかと思うのね。なるほど。そうだね私は男女を超越してるからね。来年には女性的な幸せが来るけどな。リラックスしてって言われてる。大丈夫。」

女に寄ることで、自分の個性は消えてしまう恐怖にいつも私は怯えている。

「私の将来は明るいよ。私は思った通りにどうにかなると思ってるけど、そうだね。私の望んだ通りの結果になるからこれからの人生思った通りになるよ。
私の個性は面白いね。私はカルチャーだ。中央線沿いに住もうか。」

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