数字に弱い社長は、ゆるい対応をされてしまう
マサヒデさんとパンダさんにお声かけいただき、大阪のパンダの穴に行って参りました。「Mヒデ式会計で会社の中身が変わった」と題しまして、これまで実践をしてきたことを、いくつかお話させていただきました。
みなさまのお役に立てたか分かりませんが、少しでもMTをやってみよう!という気持ちになってくださったら嬉しいなと思います!(^^)
内容をしぼってお話させていただいたので、時間的にお伝えできなかったこともあり……(^o^;) 今回は、そのお話をしたいと思います。
顧問税理士さんとの付き合いかた
ところでみなさんは、顧問税理士さんとどのような付き合いかたをされていますか。経営をなさっている方、そうでない立場の方もいらっしゃると思いますが、会社をやっているとだいたい税理士さんとのお付き合いがあります。
わたしの場合はこうでした。
・決算後、年に1回の形式的な面談
・しかも決算が終わってだいぶん経ってから(3ヶ月後とか)
・雑談をして決算の内容にちょっと触れる
最後に決算書と、分厚い総勘定元帳を受け取り、面談は終了。当時のわたしは会社の数字に無頓着で、そんなものだと思って長年やってきました。
会計とは情報である
ある日、西先生の本に書いてある言葉に、衝撃を受けました。
「会計とは、これからの現実をどうするかというための情報であり、それ以外の何ものでもない。会計とは情報であるから、”新聞”であり、情報であるから”三日間”が限度なのだ。経営にとっては、三ヶ月前の情報は全く役に立たないのだ」MG教科書A/西順一郎 著
ドキッとしました。会計を「情報」として捉えていなかったのはもちろん、月次決算すらまともにできてない現実……(^o^;)
会社の現状を知りたくなりました。最初にやったことは、損益計算書の数字をPQ=VQ+F+Gに置き換えてみることでした。(←あるあるですよね^^)そこで気が付いたのは、決算書には肝心のQ(数量)の情報がないということでした。
それから、ありとあらゆるQ(数量)を意識するようになりました。何個、○つ、と数えられるものは、すべてMTに入力してみました。このときに、データベースで情報を持つことの大切さとMTの威力を知りました。そう、MTはQに強い!Qがあれば、シミュレーションができる!
Q(数量)に厳しい人になる
とにかくQが確定すれば、月次決算のスピートが上がるはず。できれば月末に、遅くても翌月1日までに、関係各社に数字を出していただけるよう、粘り強くお願いしました。具体的には、MTで理論Qを出し、「理論ではこの数字だけど、現場はどうですか?」と聞くのを繰り返すことです。製造の歩留まりや、資材の製造ロスも、バッファも含めてすべて数字で示していきました。
そんなことを繰り返しているうちに、現場がピリッと引き締まり、数字が早く上がってくるようになりました。それに伴い、月次決算のスピードも上がっていきました。
数字に弱い社長は、ゆるい対応をされてしまう
「社長が数字を掴んでいないと、甘い対応をされてしまうよ」
マサヒデさんから教わったことです。思い当たることがたくさん…(^o^;)
マサヒデさんからM塾で教わったことは、たくさんありますが、その中でもいちばんドキっとしたのはこの言葉でした。
当時のわたしは、自分のモノサシと思えるものを持っていなくて、この言葉がものすごく刺さったんですね。自分のモノサシがないと、「他人のモノサシ」が基準になってしまいます。業界の常識や価値観、声の大きい人、平均などです。「こうでなければならない」という呪縛のようなもの含めて。
もちろん、それらとの比較が役に立つこともあります。がしかし、自分で会社経営している以上、これからどうなりたいか、どうしたいかは、最終最後は自分で決めなければなりません。
自分にフィットした経営
会社の数字を把握し、「自分の基準」というものが確立すると、今の自分にフィットするところで、ちょうど良いバランスのとれる自分だけ経営スタイルがあってもいいのでは、と思うようになりました。
とくに女性は、年齢を重ねるごとにステージが変わっていくような気がします。その時々で、人生の優先順位が変わります。わたしの場合は、今は子育てが最優先です。心身の健康状態が、仕事や生活の質に大きく影響することを感じはじめる年代でもあります。
まあ、ひと言でいえば、無理がきかなくなる(^o^;)
でも、何も見えてなかったころとは違い、いまは会計情報が味方についています。Mヒデ式会計をやってきて良かったと、心から思いました。
大阪からの帰りの新幹線の中で、頭に浮かんできたことを、言語化してみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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