見出し画像

『自転しながら公転する』

読みながら都は私だ!と思いました。
恋人はいないけど。
仕事のこと親のことこれからのこと、迷い悩む内容は同じでした。
周りの友人がうまくいっているように見えて、うらやましく思ってしまうところも、自分のことだけでいっぱいいっぱいになって周りに気をつかえてなくて、自己嫌悪になってしまうところも。
あるあると思いながら読みました。
ずっと積読状態だったけど、2年前?に買った時すぐに読めばよかったなーとちょっと後悔しています。
もっと早くに出会いたかったと思う本には今までだって出会ってきたのに。
都が貫一に対して放った「結婚なのかどうかはわからないけど、私はやっぱり誰かと連帯して生きていきたい。そういう相手を探す!」という言葉にすごくしっくりきました。
私がしたいのもこれだ!と。
結婚というか、一緒に人生を歩む人。それって結婚なの?とずっともやもやしていたものを都の言葉がすっきりさせてくれました。
プロローグを読み、本文を読み、エピローグを読んだ時にあれ?と変な感じ。
よくよく読んであー!やられたー!となりました。
なんか騙された感じ(笑)
漫画『いつかティファニーで朝食を』を読んだ時もこの本を読んだときも思ったこと。
迷いや悩みがなくなることはないんだな、と。
その時その時で悩む内容は変わるかもしれないけど、20代でも30代になっても40代、50代を迎えても迷い悩むんだろうな、って。
そのことに絶望よりもなんか安心というかホットしました。今私が迷ったり悩んだりしていることも別に悪くないんだなと。
これていいのだ!と思えました。
この本を読んで私ももっと自分と向き合ってどうしたいのか考えてみようと思いました。

#読書感想文

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?