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【感想文】映画「食べる女」に見るラブシーンについて

こんばんは。みきたにし☆です。

久しぶりの映画感想ですが、たぶん、ネタバレはしてないと思いますので、ご安心ください。


夫に「『食べる女』ってどんな映画?」って聞かれたので、こう答えました。


「いろんな女たちが、おいしいご飯と、おいしい男を食べる映画です」


おおむね、間違っていないと思います(*´▽`*)。


その言葉の理由はラブシーンの多さで、実際のシーンは3回あった。映像化されていない、「おいしく頂きました」というセリフだけのラブシーンもあったけどね。

それぞれのラブシーンをざっくりと

①、意思の疎通がうまくいっていない夫婦のラブシーン。

夫が背後から妻であるマチルダ(シャーロット・ケイト・フォックスさん)を抱きすくめて、妻も驚きながら、それを受け入れて、ことをおっぱじめるタイプ。場所はキッチンで、下は冷たいフローリングで。夫は自分の欲求を満たすだけみたいな抱き方。終わったら終わったで、いつくしむでもなく夫は別の部屋へ。取り残された妻に哀しみが漂う。


②、ドライな関係の男女のラブシーン。

沢尻エリカさん演じるトドさんが「あれ?あたし、なんでこんなことしてんだ?ま、いっか。1回だけなんだし」なんて、心の中で思いながら、行為が始まる。交際をしているわけでもなく、ちょっとした縁で、一緒に食事をする仲になったタナベさん(ユースケ・サンタマリアさん)と。

料理を作るのはタナベさんで、その現場となるのがトドさんのマンション。


③、都合のいい女と、そこに寄り付く男のラブシーン。

酔っぱらって歩いていたあかり(広瀬アリスさん)が、小銭をバラまいてしまった男性と、イキオイで自宅で朝を迎えてしまい、そこから始まった「食べるだけ」の関係。(この場合の「食べる」はダブルミーニングです)


そこに絡まる、いろんな「好き」

マチルダは、「夫のことが好き」で、強引なやり方の夫を受け入れた。

トドさんは「おいしいものが好き」で、耳元で料理の作り方をささやかれながらの性交に大いに興奮しちゃった。

あかりは、抱かれながら(あたしは自分の上で男の人がよろこんだり、癒されたりしていくのを見るのが好き)と思っている。


結局、みんな「好き」なのだ。女は子宮で物を考えるなんて言葉を聞いたことがあるけれど、そのレベルで「好き」なんだと思う。


目からうろこが落ちたのはトドさんとタナベさんのシーン

①と③については、男性が女性の服をはぎとったり、脱がせたりしていた。ラブシーンではありがちなシーンだと思う。

②については、お互いが自分で服を脱いでいた。これが、目からうろこだった。

「大人って、自分で服を脱ぐものなのか!」という新鮮な驚きが、そこにあった。

たしかに彼らは恋人ではない。ノリノリでベッドにダイブするようなテンションでもない。だとしたら、そうか……自分で服を脱いで、(ある意味、自分で身なりを整えて)現場にのぞむ感じなのか……と、マジメに考えてしまった。


「食べる女」は、「料理、食べてみなくちゃ分からない。恋、やってみなくちゃ分からない」みたいなキャッチコピーだったように記憶している。


美味しそうなシーンが目白押しなのだった。


気が向いたら、また映画の感想をかきやす。

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