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関東大学ラグビー対抗戦 慶應義塾v早稲田 試合展望をきく

関東大学ラグビー対抗戦を中心に掲載している #大学ラグビー応援企画  。対抗戦はいよいよ伝統校の定期戦が始まっている。

11月23日、勤労感謝の日は毎年恒例の早慶戦(慶早戦)。全勝の早稲田大学と、一敗の慶應義塾大学の直接対決です。

観戦前から楽しみたい、と思い、いつもの「岸岡智樹のラグビーラボ(通称 #トモラボ )」のメンバーに勝敗予想を聞きました。

トークテーマ

今回は、早慶戦の勝敗・期待を自由に伺いました。

早慶戦(または慶早戦)の「勝手に予想!」をお願いします。
(参考までに項目)
・勝敗、点数(大差/僅差とかでOK)予想
・上記の予想を考える理由
・早稲田/慶應 それぞれに期待すること

企画発起人:いのこさん の展望

《いのこ》
#大学ラグビー応援企画 トークの発起人兼参加者。
学生時代に大学ラグビーに親しむ。子育てが一息ついたのを機に観戦再開。

重量F Wの帝京、縦横無尽に走る筑波に快勝の早稲田。慶應としては、タックルで的確に刺さり続け、ペナルティーを最小限にする事でなんとか10点差以内で後半を迎えたいところです。早稲田は左右に走って揺さぶってくるでしょうか。慶應はトライを取りきれない決定力の弱さを何とか克服して欲しいです。
大技小技を併せ持つ早稲田の優位は動きませんが、慶應は明治に勝ったことで自信を得たでしょうから、伸び伸びとプレーして欲しいですね。両校が最後まで真剣に勝負に向き合う事が、観戦する在校生、受験生の励みになると思います。

早稲田卒ベテランラグビーファン:しんさん の展望

《しんさん》
50歳男性独身(×1)。大学在学時に観戦したワセダのラグビーにハマってラグビー観戦を続けること約30年。ワセダのみならずラグビーの「ラ」のつくこと全てと旅行とグルメをこよなく愛する。国際問題、政治を除く社会問題全般、サブカルチャーに薄く広く興味あり。有名人・他人のスキャンダル、ゴシップネタには全く興味なしの会社員。

早稲田の勝利を予想します。点差はダブルスコア。
確かに明治に土をつけた慶應の見事なディフェンスは素晴らしいです。早稲田ファンとして母校には辛口で評論したい、という想いもあります。
しかし、敢えて早稲田の圧勝を予想したいと思います。理由は二つ。

一つ目は早稲田の仕上がりの高さです。
潜在力・総合力では勝っている帝京の持ち味を完全に殺して勝った試合や、バックスに力がある筑波がシンビンでパニックに陥っている間に得点を重ねて撃破した試合にも表れていると思いますが、相手がどうしようかと考えている間に弱みに付け込んであれよあれよと加点していくのが強い時の早稲田だと思います。今年はそれが特に顕著に出始めているように思います。
両雄の力は拮抗していると思いますが、今年の早稲田は組織力と引き出しの多さで序盤に慶應を圧倒してくるのでがないでしょうか。そしてそれがはまる可能性は高い。今年の早稲田は去年に引き続き的が絞りにくい。過去の試合結果からです。実力以上の点差で勝利をものにしてると思います。
去年までの齊藤、岸岡、中野という黄金メンバーが卒業したものの、宮武、阿部、大崎、坪郷、田中、横山、宮武、平井、南といったいぶし銀の雑草組がいい感じで突き上げてポジション争いを劇化させてチームをとてもよく活性化させてくれている。
久保、小林に加えて川崎の存在がスクラムを安定させています。ハーフとスクラムの一列はどうしても「才能」が必要なポジションだと思いますが、この3人の存在は安定感があって頼もしい。
丸尾、下川の落ち着きは言わずもがな。小西・吉村のハーフ団はどんどん良くなってきてます。天才長田を中心に槇、古賀の両ウィングも素晴らしい。
槇、村田は大物感が漂います。ここに筑波戦で初めてとは思えないSOで活躍した河瀬、SH河村、阿部、中西、さらに鳴り物入りの新人伊藤が加わってくるのでポジション争いはし烈でしょう。
個人的にHOの原もポジション争いに絡んできてほしい。
いずれにせよお互いにリスペクトしあいながらしのぎを削っている感が伝わってきます。おそらく対戦相手の前に「アカクロ」の奪い合いで出場したメンバーが抜いた試合をすることは絶対にないと思います。

二つ目は、相性。
明治と早稲田、慶應は「じゃんけん構造」で、慶應は明治に分が良くて、慶應は早稲田に分が悪く、早稲田は明治に分が悪い、という三つどもえ構造になっていると聞いたことがあります。

2010年を最後に引き分けを挟んで早稲田が勝ち続けています。今年は特に鉄板。隙がないとのではないでしょうか。

慶應が勝つとすれば明治戦同様厳しいディフェンスでSO吉村にプレッシャーを与えて選択しを狭めるような泥臭い方法に徹することではないでしょうか。接戦に持ち込めば面白くなると思います。ハーフ団の動きは明治に勝ってましたし、CTB、第三列、ロック、いな15人全員がディフェンスをさぼりません。ハードディフェンスとアップアンドアンダーで活路を見出した明治との戦い方は個人的に大好きです。栗原監督の。「革命」は2年目に入って徐々に成果を上げてきています。将来の日本を背負ってほしい山田、山本に期待です。

予想とは別に、ロースコアな引き締まった接戦を期待します。ラグビーの醍醐味はアタックよりもディフェンスだと思っているので。両校共に頑張ってください。

観戦歴40年?!ファン:トヨノボリさんの展望

《トヨノボリ》
50代男性3児の父。
中学時代よりラグビーを観戦、現在は早稲田大学のファンだが、最初は同志社大学ファンであったことは内緒。プレー経験は大学の授業のみ、文句だけは一人前な典型的親父ラグビーファン。
自慢は息子が小学校時代に参加していたルーパスJrの交流フェスタで、大野均選手にラインアウトリフトしてもらったこと。
今年はコロナで聖地巡礼ができなかった熱狂的カープファンでもあり、小学校時代のあこがれはマルチプレイヤー木下富雄(現焼き鳥店店主)。

早稲田は3トライを取り、慶応を2トライ以内に抑えることができると思います。ズバリ24(3T3G1PG)-15(2T1G1PG)で早稲田

早稲田は筑波との試合で「SOがいない」ゲームメイクをしたと思います。特に前半は河瀬君をランとキックに徹しさせ、メイクは小西君が経験値の高い長田君と古賀君と連携して行なっていたような気がします。
既成のイメージにこだわらず柔軟な対応ができた点でこのチームは意外としたたかだと感じました。
HBが成長を見せ、経験値の高い長田、古賀、河瀬のBKが仕上がってきているので、明治のように展開が横に流れて苦し紛れにキックで逃げるゲームはしないでしょう。

早稲田はハイボールキャッチが安定しないので、慶応得意のハイパントを愚直に続けることも必要でしょう。

慶応が勝つにはFWで80分間優位に立つこと、特にやや安定しない早稲田のラインアウトに付け込むことでしょうか。明治戦のようにキックミスは許されないです。

ご夫婦で早稲田ファン:てんさんの展望

《てん》
大学ラグビーは、3年程前に「飲み目的で」ご主人と一緒に行ったことで観戦デビュー。ご主人の母校である早稲田大学ファン。ルールは覚えられないからこそ、清々しくミーハー観戦に徹する。

大学選手権に向けて選択肢を多く持っておきたい早稲田としては、スタメンでルーキー伊藤君の起用と河瀬君を本来のFBに戻してくると予想。デビュー戦が大一番であるが、伊藤君には関係ないか?
低いタックルからのディフェンスが素晴らしい慶應との一戦では、できればロースコアでの戦いは避けたいところであり、点の取り合いに持っていきたい。
そうはいってもやはり前半は慶應ディフェンスにてこずり、膠着した試合状況が続くと思われる。前半終了時点で7-3くらいの僅差でのリードか?
しかし何といっても早稲田の強みは修正力。後半に入り、もともと優位と考えられる小西-吉村を中心としたバックスによる展開力で慶應ディフェンスを交わし、またFW戦でも優位に試合が運べると予想する。

槇、古賀、河瀬、伊藤、長田が走りまわり、最終的に、27-10くらいで早稲田が圧勝する。

現役プレーヤー:そうさん の展望

《そう》
現在、トップイーストリーグ Big Bluesでプレイ中。高校時代は部活動、大学時代はサークルでラグビーをプレイ。同志社大学出身なので関西ラグビー推しではありものの、関東だと早稲田大学推し。スーパーラグビーなど海外ラグビーもJsportsでよく観戦する。
自分がラインアウトでよくプレイするのでラインアウトが気になりがち。

・勝敗、点数予想
 早稲田27(4T2G1PG) - 21(2T1G3PG) 

やはり調子の良い早稲田を伝統の一線なので燃える慶應が善戦すると想定。

・早稲田/慶應 それぞれに期待すること
早稲田 個人的にはもう一度河瀬選手のスタンドオフを見てみたいです。FBの選手がSOをして活躍する姿は前回岸岡選手が攻撃性を増すためとのコメントをくれていました。今年の早稲田の攻撃性をさらに増すためには河瀬選手がSOをするのが個人的には非常に楽しみです。
 慶應は前回試合を決めるPGを決めたFB山田選手の活躍です。高校2年生から日本代表、慶應でも1年生からレギューと活躍しているのでさらなる躍進に期待です。

インタビューを終えて

今回は、プレーヤーも含めて、多くの話を伺った。それぞれの視点で試合の局面をどう見るか?は非常に興味深かった。

ちなみに早稲田ファンの私は「早稲田が勝つといいなー💛」と無邪気な期待(予想)をしたものの、インタビュー結果を見るにしたがって、早稲田優位は変わらないものの、チャンスや戦略によっては試合展開がわからないぞ!という面白さにも気が付いてきました。

早稲田大学は昨年の優勝監督で自身も優勝経験がある相良監督。
慶應義塾大学は元ラグビー日本代表で就任2年目の栗原ヘッドコーチ。
相良監督がベテラン監督の力を見せるのか?栗原ヘッドコーチが昨年から醸成した変革の成果を見せるか?お二人が考える戦略にも大注目です。

個人的に心に響いたのは、いのこさんの言葉。

両校が最後まで真剣に勝負に向き合う事が、観戦する在校生、受験生の励みになると思います。

単なるファンではなく、いろんな背景や想いをもって観戦し自分の贔屓のチームを応援する。大学ラグビーならではの想いだと受け止め、じーんとしました。

皆様、ありがとうございました。
まずます、試合が楽しみになってきました。


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