見出し画像

【神戸S】もっと強くなってやる - 神戸Sリーグワン2022シーズンまとめ

5月27日のDIVISION1プレーオフで埼玉ワイルドナイツの優勝で幕を閉じた、NTTジャパンラグビーリーグワン2022。
最後まで素晴らしい試合だった。ありがとう、埼玉WK & 東京SG。
そして、ありがとう全出場チーム。

神戸S推しで始まった私の今シーズン

今シーズン開始直前、ジャパンラグビーリーグワン_合同noteでコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)を担当することになった。ラグビーに関する記事は多数書いてきたが、これまでは1チームだけを前面に押し出すことはなかった。しかし、合同noteをきっかけに、「コベルコ神戸スティーラーズが好き」を前面に押し出して応援するシーズンが始まった。

カンファレンスA 前半戦(第1節~第5節)

第1節: vs. SA浦安 - リーグワンで初めて敗北したチームとなる

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

開幕戦が中止になったことで、開幕戦翌日である1月8日の開始時間が一番早かった本試合が、リーグワンの開幕戦となった。神戸Sが点を取り切れずに焦る中で、SA浦安の天才的ラグビープレーヤーであるFBフォラウ選手のパワーとスピード、SOブラック選手の采配におされた試合だった。歴史に残るリーグワン最初の敗北チームとなった。

第2節:vs. 横浜E - 港町ダービー、完敗

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

第2節はビジター戦。沢木監督率いる横浜Eとの対戦はラグビーワールドカップ2019™日本大会の決勝の舞台である日産スタジアムで行われた。初戦を勝利し勢いがある横浜Eに対して、初戦の負けを引きずったのか大差で敗北した。名実ともに司令塔のSO田村キャプテンのキックを巧みに使った戦術に点数以上に圧倒され完敗した。神戸Sの歴史に残る開幕2連敗。

第3節:vs. S東京ベイ - リーグワン初勝利

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

昨シーズン準々決勝で敗北したS東京ベイをホームで迎えた。昨シーズンの雪辱を果たす試合では終始得点をリードした。追いついてくる相手を守り切った勝利。試合後半にはS東京ベイSOフォーリー選手のゴールキックをSOクルーデン選手が止める劇的なプレーもあった。今思えば、プレーオフで3位となったS東京ベイに勝つことができたのは誇れる結果だ。

個人的には今シーズン最初で最後のホームでの観戦となった。noteが前後半になるなど、ずいぶん浮かれている。

第4節:vs. 埼玉WK - 零れ落ちた勝利

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

全勝優勝した埼玉WKに失礼かもしれないが、勝てる試合だった。
開始直ぐに先制をすると前半に大きくリード、常勝チーム埼玉WKは後半に猛攻撃を仕掛けられたが後半79分まで相手をリードし続けた。相手が相手だから油断はできない…でも「勝てる」と思った最後の最後に点を決められた逆転負けだった。

第5節:vs. GR東葛- 快勝したけど…

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

GR東葛が相手だからか、柏が遠いからなのか、若手中心の挑戦メンバーでチームを構成した試合。点差を大きくつけた快勝だったが「何故勝ったのか」が自分の中で分からず、快勝で嬉しいと同時にモヤモヤが残る試合となった。とはいえ、今季大注目しているSO李選手を間近で見られたのが嬉しい試合だった。

交流戦(第6節~第11節)

第6節:vs. トヨタV - 中止

秩父宮ラグビー場よりもさらに選手が近いパロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)。最も選手が近いバック最前列を確保して準備万端だったが中止。

第7節:vs. RH大阪 - 中止

遠征を予定しチケットを取ったが中止。前節が中止だったため厳しいだろうと思ったが、やはりホームゲームは見たかった。

第8節:vs. 東京SG - 見事な一方的な試合

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

2節ぶりの試合はビジターで金曜日のナイター試合。東京SGのチームカラー黄色のライトアップが美しい。
試合は、今シーズンリーグ戦王者の東京SGに先制するものの、その後前半に4連続トライ&キックを決められる。さらに後半も2連続トライと点数開く。何とか2トライ返すものの、結果は一方的な試合となった。さすが初代リーグ戦制覇の東京SG

第9節:vs. BR東京 - 前節を取り返すような快勝

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

SO李選手がゲームキャプテンを務めたこの試合は、前節と打って変わって快勝。前半15分くらいのWTB山下選手がキックをしたボールが後方から走ってきたCTBバックマン選手の手に収まったボールをトライするシーンはTV前で叫んだ。

第10節:vs. 静岡BR - 中止

チーム名も一新した静岡BRとの試合は、中止。
神戸Sもコロナ禍に苦しんだが、5試合が中止となった静岡BRはそれ以上に苦しかったに違いない。2022年シーズンは試合だけじゃない難しさがあった。

第11節:vs. BL東京 - あと一歩に迫るが追いつけず敗北

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

神戸Sに南アフリカ代表CTBルカニョ・アム選手(愛称:ルーク)が加入し初先発となった。今シーズン後半にかけて調子を上げているBL東京は本試合でも強いFWで神戸Sを圧倒した。後半には逆転するシーンもあったが、結果は10点以上の差がついて敗北となった。

カンファレンスA 後半戦(第12節~第16節)

第12節:vs.GR東京 - やんぶーさん(山下選手)150caps達成

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

GR東葛に対してはリーグ戦で2試合とも快勝した。この試合の一番のニュースは「やんぶー」の愛称で慕われるPR山下選手が150caps(150試合出場)だったことだ。トップリーグ時代から1年に10-15試合程度で10年以上第一線で活躍し続けている山下選手に「おめでとう&ありがとう」をお伝えしたい。

第13節:vs.埼玉WK - 力と力の激突(アタアタ vs.マリカ)

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

この試合では、ニュージーランドから帰ってきたCTB/WTBベン・スミス選手がリザーブとして初登場となった。それだけで嬉しい観戦だった。
第4節は逆転された惜敗だったが、本試合では埼玉WKが安定の試合展開を見せた。見どころはパワー系WTBのアタアタ・モエアキオラ選手とマリカ・コロインベテ選手の力と力のぶつかり合い。ハイスピードで突進してくる相手をねじ伏せるようにタックルをするプレーは圧巻だった。

第14節:vs.S東京ベイ - 届かなかった勝利

試合の数日前に突然の訃報が入った。カンバーランドFWヘッドコーチ(愛称:カンビー)の急逝だ。神戸のFWが強くなったのは長くカンビーがコーチとして指導してきた成果だ。
しかし、リーグ戦3位のクボタのディフェンスは強い。前半は先制し点の取り合いになるものの、後半は相手のディフェンスを突破できず1トライ2PGに終わった。

第15節:vs.横浜E ついに!!勝利

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

港町ダービー再び。試合前日にバックスメンバーが玉突きで変更になり、元オールブラックス、帰ってきたCTBベン・スミス選手が今季初先発となった試合。お互いに点を取り合う展開で点差が開かないゲーム展開で、一時は同点に追いつかれるものの、最後まで「なんとか持ちこたえた」試合となった。

第16節:vs.SA浦安 -走って走って取りまくったトライ

出典:https://www.kobesteelers.com/game/

最終戦は初戦に敗北したSA浦安と対決。開始11分の最初のトライを皮切りに神戸Sが4連続トライ。特にWTB山下選手は4トライを挙げ、リーグワン最多トライゲッターとなった。神戸らしい展開ラグビーでパス・キック・ランを組み合わせトライを量産した。
苦しかった2022年シーズンの最終戦を勝利で飾ることができた。

(番外編)SteelMates感謝祭(ファン感謝祭)

プレーオフ出場チームが準備をしている赤、一足早くシーズンを終わった神戸Sはチーム解散前にファン感謝祭を実施。トークショー、一芸大会(?!)、運動会ありと笑顔溢れるイベントの一方で、最後は引退選手のセレモニーで涙が出るシーンもあり素晴らしい感謝祭だった。

順位表・スタッツ

https://league-one.jp/ranking/

DIVISION1全12チームのうち7位でシーズンを終了した。
得失点差でも7位だが、他のチームよりも「多く得点し、多く失点」をしている。素晴らしい注目点はトライ数とゴールキック数だ。
トライ数は全体で1位の東京SG(78)、3位のS東京ベイ(76)に次いで3位。リーグワン最多トライゲッターとなったWTB山下選手(11トライ)、WTBとNo.8と特性が異なるポジションで両方の強みを発揮したWTB/No.8モエアキオラ選手(9)トライと活躍した。
ゴール数も3位と東京SG、BL東京に続く結果だ。現オールブラックスで得点王の東京SGマッケンジー選手、スーパーラグビーで活躍したBL東京テイラー選手に続く得点に貢献したのは、今年はSH/SO/CTBと広く活躍した李選手(副キャプテン)だ。27キック成功で得点王でも4位となった。
一方で改善が必要な点は反則数だ。12チーム中で3番目に反則が多かった。特にシーズン前半はミスからの失点も多く、その結果が僅差や逆転での敗北にあったかもしれない。

ディロンヘッドコーチによる総括

超個人的スタッツ

私個人のスタッツは

試合観戦(TV,現地を含む):13 / 13  (100%)
現地観戦(ホーム&ビジター):5 / 13 (38%)
現地観戦(ホーム):1 / 7 (14%)

現地観戦は中止になった2試合を含むと 7/ 16。約半分は現地観戦予定だったが、結果は38%となった。ホームゲームは1試合(第3節 S東京ベイ戦)のみの観戦となった。

試合前の記録用の自撮りが我ながら浮かれてる…
写真から、どの会場・試合かわかりますか?

神戸S担当としてはもう少し現地観戦集ったと思う数字だが、在京になってからの10年余りで一番神戸Sの試合を観戦したシーズンとなった。これまでも神戸Sを応援してきたが、今シーズンは応援を前面に押し出してきた結果だ。そのおかげで例年以上に充実したシーズンとなった。

ありがとう、神戸

DIVISION1 16チーム中7位。チームはこの結果に満足していない。
選手やスタッフだけでなくファンも「もっとやれた」と思っている。
だから来年も応援する。GO KOBE!!

私に神戸Sを全力応援するきっかけをくれた、noteさん。
ありがとうございました。


サポートは「#スポーツ止めるな2020」活動資金、その他ラグビー関係のクラウドファウンディングや寄付に充てます。「いいな」と思ったら、サポートをお願いいたします。