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大学ラグビーをより『深く』知ろう(第6回)〜早明戦レビュー〜

早明戦(または明早戦、以下早明戦で統一)。

早稲田大学と明治大学が雌雄を決する伝統の一戦は、1923年に始まり今年で96回目を迎えます。

5戦全勝の早稲田に対し4勝1敗の明治

勝った方が対抗戦グループ優勝です(早稲田は引き分けでも優勝)。

直近の試合では、早稲田は慶應に、明治は帝京に快勝しました。

ジャパンラグビートップリーグ・クボタスピアーズ所属の岸岡智樹選手が主宰する、ラグビーサークル「岸岡智樹のラグビーラボ(通称 #トモラボ )」では、試合前『早明戦 試合展望』を企画しました。

また、今回はサークル主催者岸岡選手とのコラボ企画でもあります。

#トモラボ での大学ラグビー企画は、コロナ禍で長期間十分な練習もままならない中、『今』できることを模索し続け開幕戦を迎えた、全ての大学ラグビー部への『応援』として始まりました。開幕戦から約2ヶ月、対抗戦グループは無事最終戦を全試合行うことができました。

そして、早明戦。

両チームの好調ぶりから、最後までどちらが勝つかわからない拮抗した試合が予想されました。しかし、多くのファンの予想に反し、

34-14 明治が20点差をつけての快勝という結果に。

この結果をどう捉えたら良いのか。

改めてこの試合について、#トモラボ メンバーで振り返りました。

トークメンバー

《いのこ》
#大学ラグビー応援企画 トークの発起人兼参加者。
学生時代に大学ラグビーに親しむ。子育てが一息ついたのを機に観戦再開。

《てん》
大学ラグビーは、3年程前に「飲み目的で」ご主人と一緒に行ったことで観戦デビュー。ご主人の母校である早稲田大学ファン。ルールは覚えられないからこそ、清々しくミーハー観戦に徹する。座談会もご主人と一緒に参加。

《ふくだ》
20代。
ラグビーにハマったきっかけは畠山健介選手。ラグビー経験はなく観戦歴も浅い、にわかファン。かっこいい選手を見つけるのが楽しいがだいたいみんなかっこいいのでキリがない。若い層のファンがどんどん増えて欲しいなと思っている。

《トヨノボリ》
50代男性3児の父。
中学時代よりラグビーを観戦、現在は早稲田大学のファンだが、最初は同志社大学ファンであったことは内緒。
プレー経験は大学の授業のみ、文句だけは一人前な典型的親父ラグビーファン。
自慢は息子が小学校時代に参加していたルーパスJrの交流フェスタで、大野均選手にラインアウトリフトしてもらったこと。
今年はコロナで聖地巡礼ができなかった熱狂的カープファンでもあり、小学校時代のあこがれはマルチプレイヤー木下富雄(現焼き鳥店店主)。

《しんさん》
50歳男性独身(×1)。大学在学時に観戦したワセダのラグビーにハマってラグビー観戦を続けること約30年。ワセダのみならずラグビーの「ラ」のつくこと全てと旅行とグルメをこよなく愛する。国際問題、政治を除く社会問題全般、サブカルチャーに薄く広く興味あり。有名人・他人のスキャンダル、ゴシップネタには全く興味なしの会社員。

《まりえ》
W杯2019でラグビーにハマる。YouTubeで早稲田大学(現・クボタスピアーズ)岸岡くんの試合や好きなラグビー選手の大学時代の試合をいくつか見て存分に感情移入する。ルールはほとんど分からず、最近の楽しみはボールではなくお気に入りの選手を目で追いかけること。大学ラグビーのリアルタイム観戦は初めて。

《みきしの》
本記事のライター、編集者兼参加者。
20年位前に社会人ラグビー(現:トップリーグ)からラグビーにはまり、W杯2019は19試合を生観戦。大学ラグビー観戦デビューは2018年で、まだまだ #にわか 。好きなチームは決めかねているが、あえて言えば早稲田大学。

質問1:この日の秩父宮ラグビー場の雰囲気を教えてください。

《いのこ》
自由席だったので12時15分に秩父宮到着、すでに長蛇の列ができていたせいか、開門予定時刻12時30分より早く入場できました。席取りは問題なくできましたが、自由席はどこが一番観やすいのかよく分からず迷いました。南スタンドはとにかく冷えました。紫紺のジャージが多いのは昔も今も変わらず、早稲田ファンの娘達は『早稲田のアウェー感半端ない』と驚いていました。

《てん》
ユニフォームを来た早稲田ファンの、その上にコートを着てる人数の多さよ。早稲田の子たちに伝えたい、早稲田ファンのアカクロはグラウンドから見えるよりもう少し多いんだよ。そしてユニフォーム買う時は皆さんデカ目を買いましょう!

《トヨノボリ》
指定席だったので少しゆっくり行きました。隣でスワローズのファン感をやっていたので非常に騒がしかったです。
秩父宮のファンは少し前に問題になったような大声を出したり罵声を発する人はおらず、拍手で応援をしていました。(明治スクラムの時の拍手は凄かった)

《しんさん》
昨日の肌寒さから一転してラグビー観戦日和。ユニフォームに身を包み、紫紺マスク?を着用した幅広い年齢層の明治ファンがいて、「これぞ早明戦だな!!」と思いました。
明治の最初のトライで打ち振られる明治の小旗の多さにちょっとびっくりしました。

《みきしの》
午前中は曇りだったので、寒くなるかと予想して、ダウンコートで暖かくして出かけました。試合一時間前からは雲が切れ、太陽☀が出てきたので、バック指定席ではダウンコートを脱いで観戦しました。
さすが、早明戦。今季数回見に来た中では一番の観客数でした。自由席もほぼ満席のように見えました。例年通りではありますが、明治ファンが多かった印象です。

質問2:試合開始後、両校の調子をどの様に感じましたか?試合前の練習をご覧になった方はその感想もお願いします。

《いのこ》
試合前の練習は明治しか見られませんでしたが、覇気があって動きもキレがあり、何より雰囲気が明るかったです。どこか吹っ切れてる感じに見えました。試合序盤は、早稲田の方が早くリズムに乗れたように見えました。

《てん》
席が明治側でした。大一番の入れ込みもなくのびのびと練習してました。山沢くんを見る度に、彼のプレーが見たくて見たくて震えます。

《ふくだ》
中継観戦でしたが早稲田の動きが硬いように見えました。それに反して明治はリラックスしていて余裕があるように見えました。

《トヨノボリ》
明治が帝京で効果的だった雲山君のロングキックではなく、ボールを回してきました。早稲田はそれに対応できずロングゲインを許し慌てた感じがありました。
それでも相手のミスでトライにならなかった時に立て直せると思いましたが...

《しんさん》
試合前、早稲田、明治ともにバックスの展開練習をさかんに行っていたので、両方ともオープンラグビーをやるのかな、と思いました。それから吉村君がパント練習も行っていたので、場合によっては使ってくるかなと思いました。ファーストスクラム、ラインアウトから明治優勢かな・・・と感じました。早稲田がどのように修正していくのかが見ものだなと思いました。修正できなければ結構差がつくかも・・・と思いました。

《まりえ》
テレビ観戦でした。練習は見ていませんが、試合開始後の印象としてはどちらも調子がいいようにみえました。

《みきしの》
試合前の練習で明治は活気があり、何かやってくれそうだな、と思いました。
練習を見ていたせいか、試合開始後も明治の方が活気がありそうな印象でした。いつもはキックで陣地を大きく使う早稲田が、キックが少なかったせいかもしれません。

質問3:前半終了時点で、明治3トライ、早稲田1トライで、21-7、このスコアにどの様な感想を持ちましたか。この時点での後半への展望はどの様なものでしたか?

《いのこ》
決して早稲田が悪かった訳ではないと思います。ただ、明治の強く的確なタックルが効きすぎてほとんど前進できなかった印象が。2トライ目に至る、箸本くんの力強い縦の突破には驚きしかありませんでした。ただ、前半終了間際から、早稲田がいい感じで走り出したので、まだ勝負はわからないかな、とも思いました。

《てん》
早稲田はやりたい事が全くやれていないんだろうなと言うのが、点差にも選手の表情にも出ていた様に思います。
明治はATもDFものりにのっていたので、後半で巻き返せるぞ! と楽観視出来る材料がありませんでした。

《ふくだ》
早稲田のやりたいことが全然上手くいかず、もどかしい気持ちでした。後半で修正をかけてくれれば面白い試合になるのでは、と期待していました。

《トヨノボリ》
セットプレーで完全に支配され、接点でも後手を踏んでいたので非常にまずいと思いました。。
ハーフタイムでどこまで修正できるか、後半PGでも先制できればまだ何とかなるかと。

《しんさん》
明治が接点をはじめあらゆる点で優っていて、点差以上の差を感じていました。箸本がディフェンスでのターンオーバー、アタックで「無双」モードに入っていて、やっぱりすごい選手だな・・・と思いました。
早稲田は平井が抜けたのが意外に痛かったかなとも思いましたが、いたとしても形成を逆転はできなかったかもしれません。印象的だったのが慶応戦で攻撃の起点となるマイボールラインアウトを奪われて逆に明治の攻撃の起点となってしまっていたのは大きな誤算だったかな・・・と。これで明治のペナルティを獲得してもキックによるエリアマネージメントが計算できなくなってるな・・・と。明治はドロップアウトからの逆襲と箸本の突破からのオフロード・トライは敵ながら天晴、見事。
ただ早稲田も個々のディフェンスやアタックは崩壊したとまでは言えず、概ね通用していた局面も少なくなかったと思います。それだけに、今日の試合結果だけでなく選手権も見据えてどのように修正してくるのかな・・・と思いました。インパクトプレーヤーの伊藤をどこで入れてくるのかな・・・と。

《まりえ》
早稲田が調子が悪いようには見えませんでした。ただ、思うように自分たちのペースで試合ができていないようには見えました。明治のいける!という空気感にのまれているというか…ただ、早稲田は意地で後半立て直してくると思ったので、どんな試合を見せてくれるのかと期待値が上がりました。

《みきしの》
明治のプレッシャーの強さに圧倒されました。No.8橋本選手、CTB児玉選手には特に驚き、歓声を上げました。数字で見てはいないのですがテリトリー(相手の陣地でプレーする割合)もかなり明治が多かったのでは。
一方の早稲田は、一人一人は良いのですが、セットプレーがかみ合っていない印象でした。早稲田の後半の立て直しに期待していました。

質問4:試合終了、スコアは34-14と20点差をつけた明治の快勝でした。明治の勝因はどこにあったのでしょうか。早稲田についてもコメントをお願いします。

《いのこ》
明治は試合直後から、攻撃防御の方針が固まっていたように思います。明治の速く強く的確なタックルと、力でつき進む縦攻撃が、この試合では上手くハマった、相当早稲田の動きを研究したのではないでしょうか。早稲田は攻撃のオプションが段々手詰まりになってワンパターンになってしまった気がします(これは長女の感想ですが)。

《てん》
いやぁもう「明治強い!」「お箸(←箸本くんの我が家の愛称)凄い!」しか出ないですw
この日の明治はトライ寸前のミスが多かったのですが、そこでいちいち暗さや焦りが見えなかったのが勝因の一つじゃないかなと思います。
↑そして、取り切らせなかった早稲田のDFにも拍手〜✨✨✨

《ふくだ》
岸岡さんもおっしゃっていましたが、「準備の差」と言われると納得できる部分があったように思います。早稲田ももちろん準備をしていたと思いますがそれ以上に明治が準備をしていたのではないかと。

大学選手権でどんな試合を見せてくれるのか、ますますワクワクさせてくれる試合だったと思います。
素晴らしい試合で魅せてくれた選手、関係者の方々、ありがとうございました。

《トヨノボリ》
明治のセットプレーに掛ける熱量が凄かったです。エリート軍団があれだけ徹底すると凄まじいです。
早稲田は得点源のセットプレーであれだけ負けると正直勝ち目がありませんでした。ラインアウトで高さだけではなく分析力でも負けたのは、中竹監督一年目の大学選手権決勝以来のような気がします。
正直もっと大差で負けてもおかしくない試合でしたので、ディフェンス面は機能していたのかなと。

《しんさん》
終わってみれば、あらゆる面で明治が上回っていましたね。セットプレーのラインアウト、スクラム、両方で早稲田を圧倒したので早稲田が勝つチャンスは試合を通じて感じられませんでした。

明治はMOMの箸本はじめみんなが素晴らしかったですが、特に石田のスピードとアジリティは「すげえ!」の一言。将来ジャパンにこういう小柄なスピードスターがでてきても面白いだろうなぁと。まだ成長過程と振り返った箸本キャプテン、田中監督に謙虚さと静かな自信を感じました。

早稲田も後半、マイボールスクラムをダイレクトフッキングに変えたり、モールディフェンスを改善したりと工夫は見られました。今日は実力差を認識して課題を洗い出す最高の機会になりましたね。選手権前にこういう経験をできてラッキーです。早稲田ファンとして明治に感謝です。
また小林や相良、河瀬、丸尾は突破できていました。槇も力強いランを見せてくれましたし、小西の機を見るに敏な動きは、やはりただ者ではないとワクワクしました。明治の石田と共に「スピードは正義」と実感します。

ディフェンスも個々の局面を見れば決して悪くない。過度な悲観や全否定は不要です。できていたところと課題を整理して、大学選手権に向けて限られた時間の中で修正可能な課題に絞って取り組んでいけばチーム力はますます上がると思います。
特に去年のようにラインアウトを改善してマイボール確保できるようになれば、今日のように多少スクラムや接点で劣勢に回っても勝ち筋は見えてきます。そうやって過去の先輩達は知恵を絞って強力な明治や社会人チームと戦ってきました。北風のような厳しい現実に直面したときにこそ奮い立って向かっていくのが早稲田ラグビーの存在意義です。
真骨頂であり、見る人に勇気を与える伝統です。残り約1ヶ月間、自分達の全てを注いで倒すに値する「よき敵見つけたり」です。
個人的にライバルが弱いときの優勝よりも今年の明治や慶應のようにライバルが強いときに果敢に立ち向かって惜敗する早稲田の方が感動します。
10年位前に低迷する明治、慶応に圧勝する早稲田には正直あまり心惹かれませんでした。なぜか勝っても腹立たしい気持ちが残ったものです。

最近の早慶明は素晴らしい。帝京も慶応に敗れはしましたが前半課題だった反則が減って内容的にはかなり良くなってきたと思います。選手権に向けて期待が膨らみます。
対抗戦やリーグ戦と選手権は別物。明治を筆頭に、早稲田、天理、慶應、帝京、東海のどこが上がってきても不思議はないと思います。群雄割拠の選手権が楽しみです。
選手権での巻き返しに期待してます。悲壮感はいりません。特に4年生にとっては人生の中でもかけがえのない残された宝石のような一日一日を丁寧に過ごして下さい。

最後に今日の観客のマナーはとても良くて素晴らしい試合に相応しいかったです。
両校の選手、関係者、ファンにお礼を申し上げます。

《まりえ》
大学ラグビーは今年から見始めたので各大学の特徴などはわからないですが、明治の選手全員から感じる「いける!!」という自信と一体感は他の大学の群を抜いているというか…。スキルやゲームメイクは全く分かりませんが、気持ちの作り方が違ったのかなと思います。絶対的なリーダーの存在が大きいのかな??

《みきしの》
試合の中で勝敗を分けたことがあるとすれば「セットプレーの差」でしょうか。スクラム・ラインアウトで自ボールはしっかりと次につなげ、相手ボールは取りに行く、という基本的なことを1つ1つやったことが明治の勝因につながった印象です。一方でこれまでセットプレーが安定している印象があった早稲田は「あれっ?」と思うくらいの乱れがありました。とくにFW+HBは前節と同じメンバーなのですが、全く印象が違いました。
加えて、個人的にはこれまで明治はFWの印象が強かったのですが、今回はBKのアタックがとても良かったと感じました。特にCTB児玉選手・廣瀬選手の突破力は見ていて気持ちが良かったです。

昨年も早明戦は明治が圧勝したことを思い出しました。それから40日間で課題に対策して追い上げた早稲田が大学選手権では優勝。
この両校がライバル同士で高めあうのは、おそらく今年も一緒でしょう。大学選手権も楽しみです。

質問5:この試合のMOMは明治箸本くんでした。あなたが独自に選ぶ明治、早稲田のMOMを教えてください。できれば理由も添えてお願いします。

《いのこ》
明治は箸本くんは当然として、安定したキックで勝利に貢献した雲山くんに。早稲田は、攻撃の起点となって仲間を鼓舞した河瀬くんに。

《てん》
お箸(箸本くん)で文句なしです!
が、憎らしい程セットプレーを我が物にしていた中心人物=明治の片倉くん!
劣勢でもやもやする中で胸のすくトライを決めてくれた早稲田の小西くん!

《トヨノボリ》
明治はラインアウトをコントロールした片倉君、早稲田は2トライに絡む突破を見せた小西君に。

《しんさん》
明治は箸本と共に攻撃の起点となっていた児玉くん、石田くん、落ち着いてゲームをさばいていた飯沼くんでしょうか。来期の主将に飯沼くんを予想します。
早稲田は素早い動きでアンストラキチャーな攻撃の起点を作ってトライに繋げた小西くん。吉村くんと共に「早稲田のハーフ」らしくなってきましたね。
抑え込まれる中で小林くん、相良くんは前に出れてましたね。試合後の河瀬くんの涙は覚えておきましょう。

《みきしの》
公式MoMのNo.8箸本選手はもちろん素晴らしかったです。個人的には、CTB児玉選手の突破力には目を奪われたので、こちらもMoMです。
早稲田は、ボールを持つと「何かしてくれるのでは!」と期待させてくれ期待に応えてくれるFB河瀬選手。最後列から声を出し続けたのも印象的でした。

質問6:対抗戦の試合が全て終了しました。大学選手権には準々決勝から登場、明治は日大、早稲田は京産大と慶應の勝者と対戦します。明治早稲田の選手にねぎらいと今後の激励の言葉をお願いします。

《いのこ》
部員の皆さんお疲れ様でした。コロナ禍で十分な練習を積めず、大学の授業もリモートとなった大学生活は、とても辛い日常だったと思います。開幕後は感染への不安から緊張を強いられる毎日の中、本当に毎試合よく頑張りましたね。私達大人は勝敗を超えたラグビーの楽しさ、素晴らしさを教えてもらった気がします。大学選手権は、伸び伸びと悔いなく戦って欲しいですね。

《てん》
早明戦を観れて良かった、その一言に尽きます。
たった数週間で前回(対抗戦)とはまるで違う姿が見られるのが大学選手権の楽しさ、そして学生スポーツの素晴らしさだと思います。
みんなに、積み上げた物が嘘じゃなかったと思えるラストを迎えてほしいです。

《ふくだ》
コロナ禍で様々な制限がある中素晴らしい試合を見せてくれた選手たち、本当にお疲れ様でした。
大学選手権も楽しみにしています!

《トヨノボリ》
とにかく大変なシーズンに一つの区切り、日本のラグビーシーズンの先頭を切ってここまで素晴らしい戦いを見せてくれた選手、スタッフに感謝します。
すでに同志社大がコロナ感染者発生で大学選手権を辞退しています。これからも予断を許しませんが、すでに戦いを終えラグビーをやめる仲間の思いと一緒に力を発揮してください。

《しんさん》
対抗戦が終わってしまったと思うと一抹の寂しさが残ります。

明治はまだまだ強くなりそうな予感。頑張って下さい。
早稲田はここからが勝負。私は厳しいグループに入ったことをラッキーに感じてます。目指すべき目標が明らかになった今、決勝から逆算してできることをやってほしいです。
それが具体的にどこかはコーチ、選手で分析してほしい。セットプレー、特にラインアウトの乱れが最大の敗因だったと思っているので、そのあたりかと思います。スクラムは後半やったようにダイレクトフッキングでマイボールさえ確保すれば、いいのかなと思います。

「自分たちよりも強い相手を倒す」これが創部以来変わらぬ早稲田ラグビーのテーマだと思います。真価を問われる1ヶ月が始まります。

《まりえ》
リアルタイムでちゃんと見た早明戦はとても面白かったです。両校ともにお疲れさまでした。

コントロールできない部分に影響を受けながらもどかしい思いをたくさんしてきたと思います。大変な中頑張ってくれてありがとうございます。

このあと燃える早稲田がどのような試合を見せてくれるのかますます楽しみです!

《みきしの》
両校の選手・スタッフの皆さま、素晴らしい試合をありがとうございました。運営いただいた各協会スタッフの皆様にも、心より御礼申し上げます。

この試合は明治が勝ちましたが、次に向けて両校とも課題を対策し、さらに強くなってくることでしょう。

大学選手権はすでに始まっており、対抗戦・リーグ戦が終わって全チームが出揃いました。どのチームも今シーズンも最後まで大いに駆け抜けてください。応援しています。

対談を終えて

#トモラボ メンバーの皆さんと共に、開幕戦から最終戦まで大学ラグビーを追い続けて約2ヶ月。初心者とベテランファンが一つの試合について、あるいは特定のチームについて語り合う、それは実に貴重な時間でした。

その間、新型コロナウイルス感染による、日体大の対明治戦辞退、リーグ戦グループ東海大学の最終戦辞退、という大変残念なニュースもありました。同志社大学の大学選手権辞退のニュースにも心が痛みます。

12月13日からは、大学選手権が始まります。一試合ごとに成長を重ねていく大学生の姿を、大人の私達は優しい眼差しで最後まで見守っていきたいと思っています。

(写真)ラグビーリパブリック さんよりお借りしました。

(本記事は、クボタスピアーズ岸岡選手の大学ラグビー応援企画に参画する、いのこさんのインタビュー記事を、みきしのが編集しました。)

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