保身活動

前澤ファンドの応募件数が4,331件あったとツイッターにて公表があった。
これに対して「1件10万円を取っているので4億3千万円以上も搾取した」といったガヤが飛んでいるのだが、応募した側の立場からすると「搾取されてる」とは思っておらず「それだけ多くの人達が本気で前澤ファンドに夢を抱き、前澤さんからの評価を求めている」という思いだ。

7日に募集を呼びかけ、14日時点で530件と発表、締切が16日23時59分だったので後半に応募が爆伸したことになる。
僕は15日早朝に応募したのだが、その時点では「このペースだと伸びても1000件弱ほどだろう」と予想していた。だが結果は大ハズレ。
やはり前例がないものに関しては、それまでのデータが当てにならないことを思い知った。

4,331件という数字を目の当たりにして、応募した人の中には「評価を貰えるだけで満足」「時間がない中で提案書をまとめた」等といった負けコメントをしている人が見受けられるが、10万円もの大金を払っておきながら本気で挑んでいない人なんて実際はいないと思う。
この人達がこういうコメントを発信する本心というは「採用されなかった時の『言い訳』を事前に用意しておくこと」なのだろう。
つまり自分の身を守る『保身活動』をしているのだ。
キンコン西野氏はこの保身のことを『セルフハンディキャッピング』と言っているが、要は失敗に備えた『言い訳』のこと。
しかもこの言い訳って、自分では理に敵っているつもりでも、他人からするとそうでもない。

『人は失敗を恐れる傾向がある』が故の行動なのだろうが、俯瞰してみるとすげぇダサい。
ダサい行動だと自覚したので、自分においてはこのような行動を慎みたいと思っている。


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