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新型コロナ:癌患者、癌のサバイバー、ケアテーカーへのアドバイス

アメリカのシティー・オブ・ホープ病院から癌患者さん、サバイバーさん、家族に癌の方がおられそのお世話をしている方達へのコロナ関連のアドバイスが出されましたので要点を訳してまとめました。

この病院の感染症科のチーフ Sanjeet Dadwal, M.D.,先生によると、癌患者さんの中で最もコロナの影響を受けやすいのは、血液の悪性疾患(慢性と急性の白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫など)、骨髄移植を受けられた方々です。中でも、骨髄移植後に免疫を抑えるための治療を受けられておられる方々はコロナの合併症のハイリスクです。一言一言言葉通りに訳しておらず、ざっくりと要点をまとめました。

新型コロナが癌患者に与える影響についての重要事項
1:武漢のデータによると、癌患者は、癌以外の慢性疾患を一つ抱えている方々よりもICUで人工呼吸器が必要になるような予後不良の合併症のリスクが高い事
2:今、癌にかかられて治療中の方たちは、すでに治療を終えた方々よりもハイリスク、。幹細胞移植、CAR T細胞療法を一年以内にされておられる方々もハイリスク。一年以上経っていても感染したら重症になるリスクは高いので要注意
3:石鹸と流水の手洗い20秒、62%以上のアルコールのサニタイザーを利用して消毒する事。顔を触らない。他人と身近に接触した後は机、椅子、ドアノブ、テーブル、航空機のテーブルなどの表面を拭く。
4:マスクについて
(1)咳をしているなら通常のサージカルマスクをつけて周りに咳が散る量を減らす事
(2)症状がないのに公の場でマスクをして自分が感染しないようにする必要はない。
(3)他人からの骨髄移植後100日間はN95マスクを常時着用する事。(真菌感染を防ぐためドクターから個別のアドバイスに従う事)
5:ドクターの外来について
(1)フォローアップがスケジュールされていても調子が良いならドクターに連絡して予約をキャンセルしてもよいかどうか聞くと良い。病院に来ないだけ感染リスクが減る
(2)マイルドな風邪のような症状があるなら自宅療養し、息苦しさなど緊急な症状が出ると早めに診てもらうようにする事
6:ケモセラピーや骨髄移植が予定されている場合
(1)調子が良く、コロナのような症状がなければ予定した通りに治療継続を続けても良いが、骨髄移植の時期を遅らせるかどうかは移植のドクターと相談する事。
7:自分がコロナか普通の風邪かわからない時
軽い症状でコロナにかかられた方との接触がないなら検査の必要はないが、息苦しさなど出てきて重症科してくると検査が必要になる。
8:家族がコロナに感染したら:
頻繁に手洗いし、表面を消毒し、家族で話し合い拡散予防に努める事。
9:癌患者は、外出はしない方が良いのか、について
人混みを避け、必要のない外出や旅行は避けるのがベスト。映画館、混雑したバス、電車、スポーツアリーナ、などなどは避ける。旅行については最も避けたいのがクルーズシップ、ついて飛行機での移動。出かけなくても家にこもっている必要はない。外に散歩に出かけたりするのは良い。買い物に行く時にはショッピングカートを拭いて、ハンドサニタイザーで手指を消毒し、自分の買い物バッグを使うと良い。
10:免疫を上げる方法について:よく眠り、野菜、果物などヘルシーな食事をし、運動をする。ただしジムは避ける事。
11:ウィルスに対しての不安をどうすれば良いのか:手洗い、消毒、ソーシャル・ディスタンスを保つ、人混みへ出かけるのを避ける、など長期にわたって実行する事。ウィルスはしばらくの間存在する様子なので長期戦。インフルエンザのワクチンがまだなら、適切な時(例えばケモとケモの間のお休み)などに受けておくと良い。インフルエンザもまだ存在している時期なので予防しておくと良い。



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