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パニック障害のわたしが八日後に電車に乗れるようになるはなし 七日目

八月三十日に電車に乗れるようになるわたしの、現在進行形の電車チャレンジの記録も、もう七日目です。

昨日は近場のプールに行ったりおともだち家族とランチをしたり、遊ぶことに全振りし、電車チャレンジ的には「おやすみ」の日でした。

一応、夜ひとりの時間に
ひとりで電車に乗る
というイメージトレーニングをし、今日はそれを実行しようとしていたのですが
イメトレがなんだかうまくいかず……改札を通り過ぎ、ホームに立っている自分まではスムーズに想像できたのですが、ひとりで電車に乗り、車内で落ち着いて座っている自分が、どうしてもうまく想像できませんでした。
ともすると、車内で冷や汗を流す自分を想像してしまい……こういう時、わたしの場合、「これはまだわたしには時期尚早のステージだったんだな」と、イメトレをやめます。

何事も、無理は禁物。
焦るのはよくないです。
機はいつか熟します。
その時に、またイメトレをしよう。

というわけで予定&目標変更!
七日目の本日は

通勤時間帯のホームを見学する

これをしてきました。

パニック障害のひとは、ひとが大勢いる場所も苦手な場合が多いと聞くのですが、ご多聞にもれず、わたしもひとの多い場所はとても苦手です。
物理的なひとの多さは、単純に視覚的ダメージを与えてくるかんじで、それももちろん苦手なのですが、わたしがなによりしんどいのは、そのたくさんのひとたちから創り出される混沌というか、さまざまな感情の渦のようなもので。
人酔いというやつなのでしょうか。
だいたいめまいを起こしてしまいます。
まったく難儀な人間です。

前置きが長くなってしまいましたが、そんな「人のたくさんいるとこが苦手」なわたしも、いずれ、少し混んでいる電車に乗らざるを得ない状況になるかもしれない。
いや、いつか必ずなる。

その時のために、ひとの大勢乗り降りする時間帯にも少しずつ慣れていきたい。
そう思い、今日は、夕方の、帰宅時間の駅を見学してきました。

むすめに留守番を頼み、いざ向かったのは最寄りの駅の中でもいちばん大きなターミナル駅。
実は以前にこのターミナル駅から電車に乗ることには成功していましたが、それは日中の、比較的空いている時間帯だったのです。

今日は夕方の六時過ぎ、いわゆる帰宅ラッシュの少し前の時間帯に、入場券を買って駅に入りました。

ひとが多い
みんな早足
みんな急いでる
エスカレーターには長蛇の列
あわわわわ……

あわわわわ……となりながらも、わたしもその波に乗り、なんとかエスカレーターでホームに上がります。

きれいな夕暮れです

ホームは、たくさんのひとで混み合っていました。
帰宅の時間帯で本数が増えているのでしょうか。
電車は絶え間なくやって来ます。
想像はしていましたが、この時間帯でも、電車はそれなりに混んでいました。
空いている席はなく、吊り革に捕まって並んで立っている人々が窓から見えます。ドアのあたりでは、各々スマホを片手に、かたまっている人々。ドアによっては、ぎりぎりに駆け込んで乗ってきたひとでぎゅうぎゅうのところもありました。

オーマイガ……
むりむりむーりー……

それが正直な感想です。
ホームに設置されているイスに座って呆然としながら、混んでいる電車を何本も見送りました。
あれに乗るのは無理。
今は完全に無理なんだけど。
でも、わたしにとってカオスのようなこの空間にいて、比較的冷静に、落ち着いて観察することができたのは、成長と捉えてもよいのかな……と思いました。

以前のわたしなら、ひとで混み合っているホームに来ることすらできなかったでしょう。
混雑している電車なんて、見ただけで動悸、息切れ、薬、薬……ああめまいがする。
それが、今では乗ることはできないまでも、その状況に身を置き、めまいを起こすこともなく、慣らしていこうとまで思えることができるようになったのです。

少しずつだけど、前に進んでいるのかも。

三十分ほどホームで電車を眺め、帰宅する頃にはすっかり日が落ちていました。

暗くなるのが早くなりました


夕飯は、子どもの好物のハンバーガーを買って帰りました。留守番ありがとう!感謝!
(ソシャゲはしるのがはかどったようです)

おいしすぎハンバーガー


さて。
明日はいよいよ八日目。
わたしは電車に乗れるようになります。
会いたい人に、会ってきます。