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世界のロックダウンの先輩たちはどうメンタルを守っているか。【 #DMM英会話日記 】

テレビも雑誌も、ソーシャルメディアも、新型コロナウイルスに徹底的に占拠されている。さすがに目をそらしたくなりオンライン英会話を口実に世界の窓を開けてみれば、あにはからんや、そちらもまたコロナ一色だったりする。仕方がない、この話題はいまや世界最大の関心ごとなのだ。

しかし、日本よりもずっと激しい完全なロックダウン状況の中で暮らしているヨーロッパの先生たち、私よりもずっと若くまさに遊びたい盛りの若者たちは、意外と元気そうだから不思議である。

「もう二週間以上、1日1時間以内の買い物か運動以外では家から出ていない」という彼らは、どのようにストレスを解消しているか。気になって聞いてみた。

今はペルー人の彼女とバルセロナに住んでいるという25歳のイギリス人先生はこう言う。
「まず、なるべくネガティブなことを考えないようにする。仕事上の失敗とか、もちろんウイルスのこととか、あらゆるネガティブなことを脳内から排除するんだ。ニュースやソーシャルメディアは、憂鬱になるから極力見ない。メディアは、恐怖を焚きつけるからね。The media stokes fear.
ちなみにstokeとは、焚き火に薪をくべるの「くべる」という意味だそうだ。まさにメディアはいま、恐怖の炎にさかんに薪をくべているようにも思う。
「あとは、文章を書いたり、ギターを弾いたり。気分転換になるし、その間はウイルスのことを考えないで済む」とのこと。

旅先のスリランカが空港閉鎖になるギリギリのタイミングで帰国したというイギリス人の先生も言う。
「とにかく忙しくしていることが大切。間違ってもカウチに寝転んでニュースを眺めてたりしてはダメだ。何か自分の気分がアガることを見つけるんだよ。僕はニュースはぱっと見出しだけ見ることにしている。憂鬱になるだけだからね。」

要するに、二人ともニュースを過剰に追わないことで心のバランスを保っているようだ。

これには私も深く同意。というのも、ちょっと興味があってBBCワールドニュースを何日か見ていたのだが、そのあまりにストレートな恐怖の煽りっぶりに驚いたばかりだったからだ。

まるで戦場のような病院内部、鳴り止まぬアラート音、「こんな数字は大恐慌の時にも見たことがありません!」と叫びながら失業率のグラフを説明するアナウンサー、混乱する株式市場に右往左往する人たち……。まともな神経の人ならパニックを起こしそうな映像が、やりすぎぐらいの表現力で流れてくる。
これは、確かに見ないほうがいいレベル。日本のメディア、案外落ち着いてるのかも……とちょっと見直したぐらいである。

「コロナが落ち着いたら、たぶんヨーロッパの政治は大きく変わるだろう。少なくとも今のイギリスの政権は続かないだろう。」と帰国したイギリス人先生は言う。
「今回の件で、政府は完全に失敗した。遠い中国の話だと思って、初期段階で何の手も打たず、多くの人々を危険に晒した。命より経済を優先したんだ。彼らを支持している高齢者の多くが命を落とすだろう。そして若者は保守党なんか好きじゃない。」



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