mikimama

趣味でシチュエーションボイス(女性向け)のフリー台本(2000文字程度)を書いてます。…

mikimama

趣味でシチュエーションボイス(女性向け)のフリー台本(2000文字程度)を書いてます。https://www.pixiv.net/users/72672899 noteでは詩と短編小説を載せています。

最近の記事

日常にありがとう

朝起きて変わらぬ日常にありがとう コーヒーがおいしくてありがとう 笑顔で仕事が出来る、ありがとう 平日のお昼は大好きなライバーさまの声が聞ける ありがとう そこに集う仲間達にありがとう たくさんのイケボな演者さまにありがとう 夜は推しと配信で時々おしゃべり、ありがとう 私を大切に想ってくれる、娘たちにありがとう おいしいご飯にありがとう 今日も一日無事に過ごせた事に、ありがとう 毎日が幸せです ありがとう、おやすみなさい

    • 私の欲しいもの

      あなたから貰うプレゼント 時計なんていらないわ だって私は 時計をつけないの 口紅なんていらないわ だって私は 口紅アレルギーなの あなたがくれるプレゼントは 私の欲しいものではない 誰とどこに居ようと 気にも留めてくれないあなた どうしてそんなに 私には無関心なの? 俺の傍に居ろと なぜ言ってくれないの 私の欲しいもの それは あなたの温もり いい香りのハンドクリームが欲しいわけじゃない 安いハンドクリームでもいいの ただ、私の手に触れてほしいだけ 俺から

      • 偽りの先にあるもの

           (夫の偽り) 「中野さん、どうぞ」 呼ばれて入った診察室を一瞬ぐるりと見渡す。 柑橘系の香りだろうか。 椅子の座り心地は悪くない。 「初診ですね、いつからどのような症状ですか?」 きちんと正面を向き丁寧に話を聞いてくれる。 メンタルクリニック。 予約をしても尚、行くかどうか迷った。 とにかく眠れないのだ。 目を閉じてみるものの、一向に睡魔は訪れない。 ここ一ヶ月程…。 診察を終え睡眠導入剤と抗不安薬を受け取り、薬局を後にした。 このまま帰路に就きたいところだ

        • 僕はパスタが好きなんだ

          雑誌のラーメン特集を懐かしそうに見つめる君 僕は知ってるよ 君の元カレは きっと ラーメンが好きだったんだよね デート中 君の歩みが遅くなり 見つめる先にラーメン屋 きっとここも 思い出の場所なのだろう どうしたの?と聞いた僕に なんでもない、と 無理して微笑んでくれた 僕はパスタが好きなんだ そう言うと 君は少しだけハッとして 僕を見つめた 今度はパスタ特集の雑誌を買ってよね 心の中でそう願う 君とおいしいパスタを食べた夜は 優しく強く 君を抱いて 僕と

        日常にありがとう

          さようなら

          一年前の今日 最初で最後の一泊旅行に行きましたね 出会いの冬 あなたが握る電子煙草を 私は物珍しく見つめていました 初めて結ばれた瞬間は 全身に電流が走ったのを 今でも覚えています 私とあなたは 七年間 むさぼるように愛し合いました 季節ごとに会い いつしか このまま二人で死んでもいいと その時は手を繋ぎながらがいいと 思うようになりました 私達は お互いに 正しくないパートナーだったから 二人の事は 一枚も写真には残しませんでした そう 一泊旅行の時でさ

          さようなら

          パルム食べて仲直りしよ

          #創作大賞2023 #オールカテゴリ部門 最近、同棲中の彼女の機嫌がすこぶる良い。 どうやら美容室を変えたらしい。 そこに気の合う美容師が居るとか居ないとか。 彼女の話はきちんと聞いているつもりだが、なにせ女の話は長い。 よく話もそれるので、何を話したいのかも分からないまま、ただただ聞いている。 寝る前の日課のそれは、彼氏としての仕事みたいなものだが案外心地良く、悪くはない。 話の最後にキスをする。 チュッと一度だけ。 一度で終わらなければその先に進む。 マンネリとまでは

          パルム食べて仲直りしよ