良いデザイナーに出会うことが難しい時代

それは、以前も同じだったとは思うけれど

今はもっと難しくなってきた

良いデザイナーに出会うということ。


昨日、夫がクライアントから

紹介したい人がいると言われ

喧騒へと車を走らせ、会いに行った。


デザイナー探しで

ちょっと困っている人がいるということで

夫が会うことになったのだ。


紹介してくれたクライアントは

長年の友人関係でもあるので

忙しかったが、時間を作った。


夫はデザイナーで

クリエイターでもあり

経営コンサルという顔も持つ。


紹介された方に話を聞くと

新しい事業を立ち上げする際

知人等周りにデザイナーという人が結構いたので

安心して事を運んでいたが

いざデザインをしてもらうとなると

これが、どれも思うようなものが出てこなくて

コンペもしたが、それでも良いものがなく

泣く泣くそこから選んだらしい。


まあ、他にも色々あったらしいが

とにかくコンペまでして選んだのに

そのデザイナーのデザインが気に入っていないのだ。


そのまま他の媒体デザインを頼むことに不安を覚え

良いデザイナーを探していたところ

クライアントから夫を紹介されたという経緯だ。


たしかに、良いデザイナーに会うのは

とても難しくなってきている。


以前はグラフィックやWEBなどの場合だと

DTPやコーディングの人が

デザイナーです、と言っちゃうケースが多いことから

良いデザイナーに会う確率が低かった。


ちなみにだけれど

DTPやコーディングも

とても素晴らしい仕事で

デザイナーとの連携で

良いものを一緒に作り上げる仕事だ。


しかし、説明するのには

その業界じゃないとわかりづらさもあり

デザイナーと言ってしまう人もいるようだけれど。


仕事欲しさにデザイナーと言う人がいたのも事実。


さらに今は

ちょっとイラストレーターが使えます、みたいな人も

デザイナーと言う時代だし

それを副業として安くデザインしますよ

みたいな感じで販売もする時代。


ある意味、お金をもらっている以上

プロである。


以前、デザインするのに必要なPCやソフトなどは

高額で数百万はかかっていたのが

今は、リーズナブルになり

入手しやすくなったのも

裾野を広げることになったのだと思う。


それによって、デザイナーが増加し

更に良いデザイナーに出会うことが

とても難しくなってきている。


一時、私が夫の仕事を手伝い

営業をしていた時期のこと。


もともと夫は、音楽業界にいた。

その後、アーティストのCDジャケット等に携わっていたのだが

当時その関連で知り合ったデザイナーから

仕事が欲しいと頼まれていた。


夫が独立をした後

そのデザイナーが挨拶に来た。


とても人柄が良く

おっとりした感じの方だった。


笑顔で人当たりも良さそうだ。


ポートフォリオを見させてもらって

デザイン力を再度確認し

1つの仕事をお願いした。


その担当が私だったのだが

出てきたデザインを見て驚いた。


<これ、デザインですか?>


パンフレットのページものだったのだけれど

もう何十年前のパンフレット?という表紙デザイン。


中身もデザインされていない。

フォントも古い。


依頼者の本質がわかっていないデザインだと

まるわかりの仕上がり。


いわゆるヤッツケ仕事だ。


しかも、何日もかけて

これを仕上げて来たの?と

もう、自分の理解枠を超えた。


もちろん、人としては好き。

本当に良い人だと思う。

だけれどデザイナーとしてお仕事をお願いしている以上

仕事を判断しなきゃいけない。


私は夫しかデザイナーを見たことがなかったので

それが基準だと思っていた。


なので、デザイナーはみんな

夫と同じくらいのレベルを持っていると

勝手に思っていたのだ。


それからというもの

私は夫の見方を変え

夫スゴイ!という基準を今も持っている。


そして、今回お会いした方も

夫に出会えてラッキーだったと思う。













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