モチベーションを保つ6つの方法
「よし、運動始めよう」と一念発起!すぐにカレンダーの予定に『エクササイズ』と入れるのも満足感があっていいのですが、その前に一度立ち止まって考えてみてもらいたいことがあります。
そもそも、運動は好きですか?
◆2つのタイプのモチベーション
心の底から運動が好きな人ならば、モチベーションの保ち方を教えるこんな記事を読まなくたって続くはず。続かないのには続かないなりの理由があるはずです。
やりたいと思っていることが続けられないあなたに知っておくべきなのがモチベーションには2つのタイプがあるということ。運動に限らず、何か新しいことを始めたい時には自分がどちらのタイプのモチベーションを持っているかを知ることがまず最初の一歩です。
◆内的動機
内的動機はあなたの気持ちがやる気の源です。その行動自体が楽しくて仕方ない。運動そのものに喜びを感じるタイプです。
毎日10km走るのが日課の人とか、ジムに行くのが日課の人がその典型です。「なんでそんなに続くの...」と思ってしまうようなことを楽しそうにやっている人、周囲にいますよね。
このタイプは、膝が痛かったり、1日の終わりにすごく疲れている時にも運動をしようとします。疲れている時こそむしろ「運動して発散したい!」と思うのではないでしょうか。
運動している時の気持ちが好きで運動している。これが内的動機タイプの特徴です。
◆外的動機
外的動機はその行動から得られる結果がやる気の源。
例えば、生活費を払うためにやる仕事、分からないことの答えを探すためにする読書、痩せるためにする運動などが外的動機による行動です。
このタイプにとって運動は『〇〇になりたい』という結果を得るための手段であって、運動しないでその結果が得られるのであればその手段を選ぶはずです。
痩せるサプリ、これだけで痩せるエクササイズグッズ、みたいなのにも引っかかりやすいのはこのタイプなのでご注意を。
◆違い
内的動機と外的動機の大きな違いは運動をすることによるメリットを感じるまでに時間です。
運動そのものが好きな人は運動をしている最中にすでにメリットを感じます。もしかしたら「仕事終わりに走りに行こう」って考えてる時にはもうウキウキが始まってるかもしれません。
このタイプは、運動に対するモチベーションで心配することはないはずです。むしろ、やめなければならない時にやめられない方が問題かも。
一方で、運動はむしろ結果のためにやるタイプは結果が出るまで欲しいものが手に入りません。運動の最中や「運動しなきゃ〜」ってモゾモゾしてる間は苦の方が大きいです。
体力つける、痩せる、筋肉つける、太る、といった身体の変化は実感できるようになるまでに数週間から数ヶ月かかるので、メリットよりもデメリットの方が大きく感じてしまって折れてしまう人が多いんです。
◆あなたはどっち派?
内的動機と外的動機はハッキリとした分かれ目がない場合もあります。例えば「走りに行かなきゃ〜」としぶしぶ着替えてる間に気持ちが乗ってきて、走り出してしまえば「あ〜スッキリ!」ってなるタイプ。
ジムに行けない理由を探してばかりいたり、「やらなきゃ」と重たい腰を上げていたり、運動の後にご褒美を探しているあなたは外的動機タイプですが、運動自体は嫌いではないはずです。
あなたの運動の目的がなんにせよ、自分がいま内的動機を元に運動しようとしているのか、それとも外的動機をもっているのかを知っていることが、あなたにピッタリのスケジュールや方法を見つけるために必須のステップになります。
”運動そのものが好きだからやりたいのか?それとも運動は結果に導いてくれる手段なのか?”
◆運動のモチベーションを保つ方法
外的動機タイプは、如何にして結果を得るまでの道のりを楽しくラクにして苦を減らせるかがカギとなります。
そのために必要なのは「嫌だなあ」「やりにくいなあ」「不便だなあ」と思うことを徹底的になくすこと。それから内的動機に少しでも近づけること。
いくつか例を紹介します。
1. 運動の種類やタイミングを変える
最新科学だの、1番効果的な運動だの、そんな細かいことは忘れましょう。自分が楽しいと感じる運動や時間帯を選ぶこと。
どれだけ科学的に保証された効果的な運動だって、続かなければ意味がありません。
ジムに行くのが億劫なら、まずはお散歩から。高強度の運動が嫌いなら、まずは低強度の運動から。
「まあやってもいいかな〜」「簡単すぎかな〜?」くらいのものでいいんです。なんでもいい。10分でいい。足りないと感じるようなでも、何か始めることは何もしないよりずっといいんです。
まずは自分の好きなことから好きな方法で始めてみることは、自分に合ってない方法を無理矢理押し込むよりずっと大事です。
2.運動と好きなものを組み合わせる
運動ついでに自分の好きなことをしましょう。運動だけ始めようとすると気持ちは億劫になりますが、自分の好きなことや趣味とセットでやれると楽しい気持ちで流れを作ることができます。
友達とのお喋りが好きな人は『お喋りしながらウォーキング』
コーヒーが好きな人は『ジムの後にカフェ』
買い物が好きな人は『ウォーキングした後に買い物』
私もよく「ジム行くの面倒だな〜」と思うこともあるので、ジャグジーが併設されているジムに入会しました。ジムついでにジャグジー生活。
最近はジャグジーに行きたいがためにジムに行っています(笑)
3. 誰かと運動する
人といるのが好きな人は、友達を運動に誘いましょう。運動そのものが好きになるわけではないかもしれませんが、運動をしている時間を好きになるきっかけになります。
一緒に運動してくれそうな友達を探すのが難しい場合は、スタジオクラスに参加したり、ミートアップやNikeランニングクラブのように人と繋がりながら運動をするのもありです。
新たな友達を作って、笑いながら運動して、楽しくアクティブな趣味を見つけましょう。
4.ご褒美をあげる
外的動機の問題点は、ご褒美や結果が手に入るまで時間がかかってモチベーションが下がってしまうこと。目の前ににんじんをぶらさげた馬がごとく、ご褒美がすぐ手に入るようにシステムを構築しましょう。
ご褒美と言っても、お菓子や好きなご飯などの食べ物ではありません。運動したらネットフリックスを1話見る、のように気軽にできる小さなご褒美を選びましょう。
※食事がご褒美になってしまうと、食べ物との関係性が悪くなってしまって摂食障害等につながる可能性が高いので避けてください。
5.予約を取る
モチベーションを保つのには絶大な効果を発揮する『予約をしてしまえば必ずやる作戦』です。
メリットは予約によって運動をする優先順位が上がるだけではありません。パーソナルトレーニングやスタジオクラス等のサービスを利用すると、プロに結果を出すサポートもしてもらいつつ、運動自体を楽しくおこなうこともできるようになります。
私のクライアントもほぼ皆さん初心者ですが、現在予約の枠に入っている方々のほとんどが1年以上継続しています。
6. いい変化を探す
運動をする時に見逃しがちな「いい気持ち!」と感じる部分に注目してみてください。「疲れたけどやってよかった〜」「スッキリした!」という気分であることがほとんどだと思います。(ドッと疲れるだけの場合は選ぶ種目や強度が間違ってるので内容を見直しましょう)
食事が美味しくなったり、睡眠の質が上がったり、疲れにくくなったり、肌の調子が上がったり。運動していなかったら感じることのないこともたくさんあります。運動して後悔することはあまりありません。
「あー、運動した、おしまい」ではなく、見逃しがちな身体や気持ちの良い変化を能動的に探して、「やっぱり運動はいいね!」と繰り返したくなるように自分の声かけを変えてみましょう。
◆まとめ
モチベーションが保てないというのは、運動に限らずどの分野でも誰もが一度は抱える問題です。
自分に合った方法を探すのはもちろん大事ですが、モチベーションの保ち方も人それぞれ。ただ「気合いが足りない」「頑張る!」で片付けずに、どうやったら自分の外的動機を内的動機に近づけられるか工夫してみてください。
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