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自信をつけるために『痩せる』以外にできること

痩せないと可愛くない
痩せてないから自分を好きになれない
痩せたら人生もっと楽しめる
痩せたら自信が持てる

そう思ってダイエットや運動を始める人は多いです。私もその一人でした。自分が自分を好きになれないのは痩せてない身体のせいだと思ってた。

実体験から、そしてフィットネスの専門家として言わせてもらいます。痩せたら自信が持てる、なんてのは大きな誤解です。


◆風が吹けば倒れる自信

痩せることで自信が出る人はいます。着たい服が着れるようになったとか、やりたいファッションができるようになったとか。

でもその場合の自信は、体重が軽くなることによって成り立っているので少しでも増えれば揺らぐ、諸刃の刃です。

「痩せたね!」って言われる喜びを餌に成長する自信は誰かの心ない「あれ、太った?」でぶち壊される。少し風が吹けば倒れてしまう自己肯定感なんです。

 痩せていることが自分のアイデンティティの核にあって幸せそうな人に会ったことはありますか?そういう人にあるのは幸福感よりも強迫感。少しでも体重が増えることに怯えています。

私たちが欲しいのってそういう自信じゃないじゃないですか。ディズニープリンセスが中盤で冒険に出かけるあたりに手に入れるような、芯が地面にしっかりと突き刺さった揺るぎない自信じゃないですか。(ありのー!ままのー!あたり)

それって痩せるだけじゃ手に入らない。器だけ変わっても、中身から変わらないと身のある変化にはならない。

それに気づかず、痩せることに人生をかけすぎて、痩せることが人生の目的みたいになっているのが本当にもったいない。そのやる気と努力、正しい方向に向かせてあげたらもっともっと輝けます。


◆美の基準から抜け出す

方向転換するためにまず聞きたいのが、あなたが必死こいて追ってる『美の基準』って何がきっかけで始まったの?という質問。

美の基準は10年程度でガラリと変わります。

人生100年時代にあなたをこれだけ振り回している美の基準は何回変わるでしょうか。一生に1つしかないあなたの身体は移りゆく”基準”に何回合わせる必要があるでしょうか。1つしかない身体は誰かが決めた”基準”に振り回された先に何を得るでしょうか。

そもそも、セルライトが醜いって誰が言い始めたの?なんでくびれが”いい身体”の象徴なの?デコルテの美しさって誰が決めたの?理想の女性らしさって誰の目線で決まったの?

どこの誰だか知らないアイツが決めた”基準”があなたにとってこれだけ大きなものになってしまったのは、何がきっかけだったんだろう。

生まれ持った自分の身体を受け入れるには、この”基準”から解放される必要があります。自分の生まれ持ったものを活かせるようになるために、誰かが決めたルールや基準や理想を一回全部取り除く。

土台から自分の基準を作り上げる、自分の美の基準のリフォームみたいなものですね。


◆褒める練習

痩せたらもっと自信がつくと思ってる人は、未来に期待しすぎているんです。今の自分を否定しておきながら、未来では自分のことを肯定できていると思ってる。

未来の自分は、数年後の今日です。今、今日を肯定する習慣がない人が、未来では今日を肯定できるようになっているでしょうか。未来でも未来の自分に期待しているのではないでしょうか。

自分で今の自分を褒めること。その練習は「今はまだ痩せてないから」と思ってる今でこそ始めないといけません。

冗談でも自虐ネタを言わないとか、自分の嫌いな部分をネタにする癖をやめるとか、そういった小さな癖から修正していく。

自分の身体をネタにする人は許してはいけないし、自虐ネタで面白い人になっても仕方ないです。そんなのは魅力的ではないし面白くもない。

「こんな言葉、絶対友達には言わないな」ってことも自分には言えちゃうじゃないですか。大切な友達に話すように自分に話しかけてみる。自分に向ける言葉を変えるのは今からできる大きな一歩。

そのためにまずは、自分の好きなところを10個あげてみてください。最初は「まぁいいと思えるかな」程度でいいです。それでも難しかったら「今日よくやったなと思うこと」「今日嬉しかったこと」「今日のための自分にやったこと」「昨日よりよかったこと」

褒める練習はいいところ探しから始まります。「褒めることなんて何もない」なんて思うかも。でもそんな人はいません。見えてないだけ。絶対ある。断言します。練習するうちに見えるようになる。


◆自分で自分を知る(まとめ)

摂食障害を経験・克服した私も、8年経った今でも練習をずっと続けています。上手になったけど、まだまだ『基準を気にしないフリ』をしないといけない時もあるし、褒めることリストを作るまで気持ちがドンヨリすることもある。

いつも自信満々でいるように見えると言われますが、そんなこともない。私も人間なんです。

でもそんな時に自信が湧いてきて心がキラキラするためにやることを自分で知っています。

エクササイズもその1つ。痩せること自体が自信をもたらしてくれるわけではなくて、今の自分のために時間をかけて何かをしている、根拠を持って自分が本当に必要なことを考えてやっている。そういう行動が積み重なってレンガの建物みたいな自信が建てられていくことを実感として知っているんです。これは体重計とにらめっこばっかりしてても気付けないこと。

あなたが痩身に頼ることなく身のある自信をつけることができるようになるためにも

・自分の美の基準のルーツを探る。
・自分にかける言葉を変える。
・好きなところ10個あげる。
・痩せる前に褒める習慣をつける。

を心がけてみてください。時間はかかるけどいつか必ず身になる変化です。この記事が、鏡の前に立つたびにがっかりしちゃう人の毎日をパッと明るくするきっかけとなりますように。


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