平野歩夢くん金メダル! ~日本人よ、もっと怒ろう!

東京オリンピックが1年延期になるという想定外を乗り越え、「えっ?また?」と思うような2回目の得点伸び悩みも乗り越えて、最後に完璧な演技で金メダルをつかみ取った平野歩夢くん。

世界で初めてトリプルコーク1440を成功させた2回目の演技は、試合後に歩夢くん自身が「納得がいかなかった」「正直、全然おかしい」というような低得点だった。

NBCのアメリカ人の解説者は怒りを爆発させた。

何?なんなんだ?ミスがあったのか?そんなことはない!91.75点だって?私が懸念するのは、ジャッジが彼らの信頼性を打ち壊してしまったことだ!こんなことが起こるなんて信じられない。私は今怒りに満ちている。誰か当局関係者を呼んでほしい。強奪があったぞ!

一方、NHKの日本人の実況・解説者は、腑に落ちなさをなんとか受け入れようとしていた。

異次元だったので高得点が出ると思ったんですけど・・

ジェームズが4方向全てでトリックを打ってきたのに対して、平野はスイッチ・バックサイドはなかった・・
スイッチ・バックサイドの評価が上がってしまったんですかね~

日本人よ、もっと怒ろう!

おかしい時は怒っていいって、多くの日本人は教わってこなかった。ここで教わるというのは、学校で教えるということだけでなく、家庭や社会生活の中で経験から学ぶことを含めて。

 平野歩夢選手は「(2回目の得点に対する)怒りが自分の中で出ちゃってた部分が、(3回目の完璧な演技への)いいスイッチになったのかな」と言っていた。それは、誰もやっていないことに挑戦することが評価されなかったことへの怒りだとインタビューの中でわかった。

誰もやっていないことに挑戦することは、正解の例もヒントもないなかで、自分のイメージを膨らませて、恐怖心と戦い受け入れるというすごく難しいこと。トップは一人しかいない世界で、そういうのが評価されるべきだと僕は思うし、そういう人たちが、今後も時代を作り出していくと思う。

平野歩夢くん、本当におめでとうございます!



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