オンラインツアー業界は戦国時代に突入!その要因を勝手に考察してみました

オンラインツアー新説明用画像

こんにちは!ミキキートスの庭野です。本日はオンラインツアーの一提供事業者として、ここ最近の傾向をご紹介させて頂ければと思います。
*SumimasenToursのオンライン海外旅行はこちら

8月を境に減少トレンドに変化

さて、コロナ禍で本業が立ち行かなくなり、6月に頭にオンラインツアーに参入した私共Sumimasen Toursですが、6月、7月と徐々に参加者が増えていき、8月には月間300名を超えるお客様にご利用頂くなど、好調に推移をしてまいりました。

しかし、9月には大幅な減少に転じ、10月も非常に苦しい状況が続いております。考えられる要因はいくつかありますが、主要なものは下記のようなものだと考えています。

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利用減少トレンドの理由として考えられること

①外出自粛ムードの大幅な緩和
考えられる要因の中で一番大きいのはこれだと思います。依然新型コロナウィルスの感染者が日々多く報告されている中ではありますが、Gotoトラベルの東京解禁や、暑さも収まり気候が良くなったことから、外出自粛を解いて行楽に出かける方が大幅に増えているものと思われます。おうち時間需要が大きく減ることとなりました。

②オンラインツアー提供事業者の増加
一方で、旅行業者や観光業界が従来通りサービスを提供して売り上げを確保できるかというと、一部を除き、非常に厳しい状況があります。そのような状況を踏まえ、①のトレンドに反比例するかのように、オンラインツアーの提供事業者が増えてきています。ニーズが低下する中で、サービスが増えていくということで、需要供給のバランスが崩れてしまいました。

③第一次オンラインツアーブームの終焉
あと、従来なかった新しいサービスとしてのオンラインツアーの物珍しさがなくなり、ブームがひと段落したということも言えると思います。

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しかし、海外旅行はまだ遠い…

外出自粛ムード緩和の是非はさておき、レジャーで出かけることが出来るようになり、おうち時間は大幅に減りました。在宅時間が減ることで、比例するようにオンラインツアーの需要も減っていくわけですが、一方で海外への渡航は大幅に制限をされたままです。こと旅行に関しては、事実上出来ない状況と言ってもいいでしょう。

この状況下で、オンライン海外旅行の需要は根強く残っているものと思われます。しかし、オンライン海外旅行のサービス提供事業者が増えたことで、まさに戦国時代に突入!従来通りただオンラインツアーを提供していくだけでは淘汰されてしまう…そんな状況になったと言っても過言ではないと思います。

オンライン海外旅行の様々なスタイルについて

ひとくくりに、オンライン海外旅行、リモート海外旅行、バーチャル海外旅行とまとめられてしまいますが、実際に提供されているサービスを見比べてみると、様々なスタイル・パターンがあると思います。

①LIVE中継型
現地在住のガイドさんが、カメラを回しながら街を歩いたり、景色の良いところでLIVE中継をしながらオンラインツアーを提供するパターンです。海外の景色を存分に楽しみたいという方には良いサービスと思います。このサービスの傾向として、時間は短めでワンテーマであることが多いです。Airbnbやロコタビが提供しているツアーに多いのではないでしょうか。比較的少人数で催行する前提のものが多いように思います。

②講座型
ガイドさんが現地在住かどうかにもよりますが、LIVE映像は少なめまたはゼロで、過去に撮影した画像や映像などを基に、海外旅行体験を提供するパターンです。生の景色を存分に見たい方には向きませんが、情報量が多くなる為、いわゆるガイドさんが案内する情報を沢山聞きたい方に向いています。

③交流型
主に②のツアーで取られることが多い形態ですが、参加者同士の交流を前提としたプログラム構成になっています。例えば、Zoomのブレイクアウトルームという機能を使用し、参加者同士をいくつかの部屋に分けて交流をする機会を設けたり、ツアーの後半はみんなで乾杯したり、全員顔出しにしてもらい集合写真を撮ったりするパターンです。コロナ禍で他人との交流が大幅に減少していることもあり、一定の層には好評なスタイルですが、控えめな方や、他人との交流ではなく、純粋に旅行体験を楽しみたいという方には向いていないでしょう。

④販促型
コロナ禍で大幅に売り上げが減少している旅行会社が主に展開するスタイルです。①LIVE中継型の場合も②講座型の場合もあるようです。料金は無料または安めに設定をされていますが、いずれコロナウィルスの影響が収束した際に自社のサービスを使ってもらおうという前提のサービスとなります。旅行会社等が提供することで安心感はあると思いますが、あくまでも前提は自社のサービスへの誘導ですので、その辺が割り切れるかどうかだと思います。従来の旅行会社が提供する海外ツアーに慣れている方には参加しやすいでしょう。

その他にもいろいろパターンがあるとは思いますが、大きく分けると上記4つのようになるのではないかと思います。

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棲み分けで生き残りへ

オンラインツアーのサービス提供スタイルが様々であるのに対し、当然利用者のニーズも様々です。各事業者が特色を打ち出し、オンラインツアーに価値があると利用者に判断をしてもらえる機会が増えればオンラインツアーの需要は高まります。いろんな事業者のオンラインツアーを渡り歩くお客様も増えてくることでしょう。逆に、質の低いサービスを提供してしまうと、オンラインツアーそのものに失望感を抱かれてしまい、二度とオンラインツアーに参加して頂けないお客様を生み出すことにもなってしまいます。オンラインツアーの提供事業者として、そのようなことだけは避けないといけないと思います。

SumimasenToursのオンライン海外旅行の特色は?

同じ記事でまとめようとは思ったのですが、前提だけでめちゃくちゃ長くなってしまいましたので、別記事でまとめたいと思います。記事が出来ましたらこちらにリンクを貼り付けますので、興味のある方は是非ご覧になってみて下さいね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!(了)

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