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彼と暮らすという事

彼と2か月間暮らしてみる実験、
すでにスタート。

私と彼は知り合って数か月、
毎日のようにビデオ電話で話していたけれど、
実際一緒に過ごしたのはほんの2週間ほど。

この歳でこんな思い切った事を
するとはなかなかだ(笑)

親も亡くなり、
子供も巣立ち、
友人達が病気に倒れ、
亡くなってしまった人もいる。

「後で」
「そのうち」
「今度」
「いつか」

その日は本当に来る?

これからお付き合いをするなら
グズグズしていられない。

お互いそう思って決めた事だけど
出来上がってしまった2人が
新しく一緒に人生をスタート。
どんな困難が待ち受けるのか?

とりあえず今日で3日目。
今のところ何の違和感もない。

彼を仕事に送り出し、
家の片づけをしたり、
買い出しに行って料理を作ったり、
まるで何年もそうしてきたように
当たり前に家にいる。

彼は仕事から「ただいま~♪」と帰宅。
私は玄関で「おかえり~♪」と迎える。

そしてご飯を食べながら
たわいもない今日の出来事を話す。

コミュニケーションの所で書いたけど、
この「たわいもない話」が出来るのが
本当に大事。

彼はメールと変わることなく、
「今日何してたの?」から始まり、
あれこれと質問してくれる。
「キャベツが安かった」に対して
「え、どこでいくらだった?」
「〇〇スーパーで98円だったよ」
「おぉ!それ安かったな。どこ産だろ?」
「千葉って書いてあった」
「房総の方かな」
「春になったら房総にドライブもいいね」
「あ~、温泉調べようか!」

ご飯食べ終わった後に
二人で並んで房総の温泉を調べる。

私の左肩と彼の右肩がくっ付く。
ちょっと押してみる。
彼が押し返してくれる。
また私が押す、押し返す。

そんなちょっとした事でも無視しない。
そんな彼を愛おしいなって思う。

もちろん意外な事も発見する。

彼は食べ物に何が入ってるか
いちいちチェックする。
怪しい物が入ってないか、
入ってる物は何か調べて食べる。

私の目覚ましの音で
心臓が止まるかと思ったから
音を「小鳥のさえずり」にしてくれと
真顔で言われた時吹いた(笑)

朝起きたらすぐベッドを直して
ホテル並みに綺麗に整えるのも
彼の習慣。

昔の私なら食べ物を買う時に
全部チェックしてただろうし、
目覚ましを使わなくなってたかもだし、
起きたらすぐにさっさとベッドメイキングして
彼に褒められるような自分でいようと
必死になってたと思う。

今の私は
私の作ったもんが嫌なら食うな。
小鳥のさえずりじゃ目が覚めないから
あなたが目覚めたら起こして。
私が起きなきゃいけない日は
別の部屋で寝るからね。
そしてベッドメイキングは彼にしてもらう。

どうでもいい事は譲る。
だってどうでもいい事だから。
歩み寄れる事は話して歩み寄る。
コミュニケーションが出来るから。

だから私は伸び伸びしてる。
萎縮もしてないし、
無理もしてないし、
なんならちょっと女王様(笑)

もちろん三日目だからね、
これからももっと発見があると思う。

夕べ彼が
「俺が何かギョッとするような事をしたら
すぐに言ってね」って。
「うん、私にもちゃんと言ってね」

それが生理的にダメな事だったら
未来はないと思った方がいい。
生理的にダメになったら
老後に介護なんか出来ないでしょ?

汚れたパンツの処理したり、
鼻水拭いたり拭かれたり、
入れ歯洗浄剤で入れ歯洗ったり、
この年齢から付き合ったら
それがもう目の前なのよ。

生理的な部分って一緒に暮らすと
あっという間に分かる気がする。
衛生観念とかトイレの使い方とかね。

いまところ、彼は全て合格。

あとは私が不合格出されない事を
祈るのみ・・・

ロマンチックなだけじゃ
やっていられない60代の恋愛(笑)


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