見出し画像

竹工芸職人 細川秀章さんの「網代編みクラッチバッグ」

「Vintage Craft Cafe KYOTO  職人逸品図鑑」vol.1

画像1

 刃物で竹を割り、均一な細いひごになるまで削り揃え、それを均質に編み込んで造形する竹工芸。古くから竹の産地でもあった京都では、洗練された竹工芸の技が連綿と受け継がれてきました。
 そんな歴史ある京竹工芸を普段のおしゃれに楽しめるのが、網代編みクラッチバッグです。規則的な編み目がなんとも美しく、軽くて丈夫。別々に作った2つのかごを合わせた形をしていますが、一本一本竹を削って編むという手仕事なのに大きさや見た目がぴたりと揃うのは、細川さんの高い技術があるからこそです。

 バッグを開けると内側は布張りで、ファスナーやポケットもついた端正な仕立てが目をひきます。これは細川さんの奥様である貴子さんのお仕事なのだそう。この洗練された内布によってバッグとしての完成度が高まり、美しいかごとバッグが融合した唯一無二の作品が生まれました。また、真田紐や内布の金彩加工といった細川さんの職人仲間による加飾も、華やかさや京都らしさを演出しています。

「竹はこげ茶に染めているので使用しているうちにだんだん色が薄まりますが、その代わりに竹の中から光沢がにじんできます。修理にも対応していますので、たくさん使って変化を楽しんでいただけると嬉しいですね」
と、細川さん。
 パーディなどのドレスアップしたシーンで使うもよし、毎日使って自分色に育てるもよし。工房一の人気製品なので注文も多く手元に届くまで半年ほど待つことになるそうですが、その時間もまた愛おしいバッグです。

画像2

クラッチバッグ(チェーン付) 88,000円(税込)
サイズ: 約24×11×7.5cm  /  重さ: 約215g

竹工房 喜節〈きせつ〉
https://takekobokisetsu.com/


*竹工芸職人 細川秀章さんの紹介記事(長文ですがぜひ!)
レイワノタクミ「匠の技をもつ賢者が、竹工芸の未来をつくる」
https://gonomi-kyoto.com/takumi/vol4_hideaki_hosokawa/

*洋子と美紀の喜節さん工房案内(音声発信:3回に別れています)
https://stand.fm/episodes/6146bfe3d63c8f00069968bb

*音で楽しむ竹工芸【職人音旅】竹割りの現場から
https://stand.fm/episodes/6124cdd7420c220006fe0f52

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?