「ニッチ」で「とがる」商品が、クラウドファンディングで伸びるわけ(競争地位の4類型)
大手が参集できない領域をあえて狙う
私がプロデュースするDXクラファン®︎では、新規のプロジェクトにもかかわらず、ユニークな製品・サービスをお持ちの企業で、売上高はリーダーやチャンレンジャーと比較すると低くはなりますが、リーダーやチャレンジャーが参入できない領域を作り出し高い利益を生み出すことができている企業や農林漁業者、アパレル業者がいます。
「みかん」✖️「宇宙食」のイノベーション
例えば、鹿児島県で3世代続くみかん農家の女性の代表が10年の年月をかけて、ロケットの射場がある鹿児島県から、宇宙食の原点フリーズドライの技術を応用して、みかんのフリーズドライを開発しました。手軽に糖分や食物繊維が取りたい都心の女性を対象に、クラウドファンディングにチャレンジ。
リスト0からの初挑戦は無理なく小さなステップが大事。生産量にも、ママと農家の両立は労働力にも限りがあり、「ニッチャー」です。しかし、yahooニュースでも取り上げられ、ポテンシャルがとても大きな事業で、クラファン後の商談会では大手企業が絶賛しています。
ある意味、購入型クラウドファンディングは。「これまで見たことがない、私だけのこだわりの一品」探し求めている方が多いために、「ニッチャー」としてスタートすることが多いようです。
今回は、コンサルティングの分析シートの中から、1980年にコトラーが提案した競争戦略の理論で、マーケットシェアの観点から企業を4つに類型化し、競争地位に応じた戦略目標を見ていきましょう。
■競争地位とは
1つの業界の中には、複数の企業があり、業界トップのリーディングカンパニーもあれば、それに追従していく企業もあります。
更に、この4類型をDXクラファン®︎では、各企業の経営資源の質と量によって、下記のマトリクスのように整理してもらいます。
競争地位を経営資源の質と量で4分類した、リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーについて、現時点では、どの場に位置するのか?
ここでは、経営資源によって整理された4つの競争地位について説明します。
①リーダーとは
経営資源の質も量も豊富にあるのが、リーダーに位置する企業です。
経済と経営資源の面からも独自性があり、業界の中で競合他社に対して強い優位性を有している企業群のことです。
②チャレンジャーとは
経営資源力は大きいのですが、経営資源の独自性がないのが、チャンレンジ—に位置する企業です。
チャレンジャーに位置する企業は、経営資源は豊富にあり規模の優位性は持っています。しかし、リーダーに追いつけ追い越せで、リーダーの模倣から始まり、改良を重ねて経営資源の質を高めようとしている企業群のことです。
③フォロワーとは
フォロワーは、経営資源力も小さく、経営資源独自性も低いポジションです。
このポジションに位置する企業が経営的な観点から最も危険な状態なのかもしれません。規模の優位性もなく経営資源に独自性も少ないからです。そうなると、売上も利益も頭打ちの状態で、この状態を打破しなければ衰退は免れなれなくなるでしょう。
④ニッチャーとは
ニッチャーは、経営資源力は小さいのですが、経営資源独自性が高いポジションです。
つまり、ユニークな製品・サービスを保持している企業です。
売上高はリーダーやチャンレンジャーと比較すると低くはなりますが、リーダーやチャレンジャーが参入できない領域を作り出し高い利益を生み出すことができます。
ニッチャーは、比較的に規模が小さい企業が生き残っていくためのポジショニングだということができます。
■まとめ
以上のように、競争地位を経営資源の質と量で4分類した、リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーについて、みてきました。
企業は、大きくリーダーを目指すのか、ニッチャーを目指すのかによって戦い方が変わっていきます。
逆にリーダーを目指すのか、ニッチャーとなるのかという根本的な戦略を持っていないと、中途半端なフォロワーとなり、衰退の道へ進むこととなりかねないのです。
中途半端ではなく、どちらに向かうのかを決めることが大切になってくるということがいえるのかもしれません。
購入型クラウドファンディングは、これまで世に出ていない新しいものをお目見えさせる場です。リーダーやチャレンジャーが参入できない領域を作り出し高い利益を生み出し、アメリカンドリームのような夢を叶えることができるというワクワクも楽しんでみてはいかがでしょうか?
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発行 : 野口みき・DXクラファン®︎の母
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