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見ただけで欲しくなるクラファン®︎動画の作り方

成功率もUPする動画効果

クラウドファンディングだけでなく、新商品・新事業の紹介には動画が欠かせなくなってきました。

世界最大のクラウドファンディングプラットホーム kicstaterによれば、

動画あるプロジェクトの成功率は50%、動画がない場合は30%

なのだそうです。どうしても動画をプロが制作できない場合でもiPhoneで動画をアップすることをオススメします。

なぜなら、動画があることでプロジェクトの内容や主催者の熱い思い、親近感やイメージが伝わりやすくなるからです。

動画にありったけの精力と予算を注ぎ込こもう!

私は、元マスコミ出身で、動画作りは前職になりますが、静止画や文章に比べて、動きによって表現できる情報量は大きなものがあります。プロジェクトの内容を伝える動画を掲載することで、支援者にプロジェクトの意義を効果的に伝えることができます。動画は、YouTubeにUPしたものを再生させるのが一般的な方法です。

また、文字や写真だけでなく動画や音声が含まれれば、人の暖かさや伝えようとする内容が豊かになるのは、至極当然のことになるでしょう。

私が、クラウドファンディングのことを初めて知ったのは、JAXAの宇宙教育指導者をしていた頃。そのころに魅了された2つの動画と最近の傾向を紹介します。見ただけで欲しくなる動画です。

▶︎『Circuit Scribe: Draw Circuits Instantly』

https://www.kickstarter.com/projects/electroninks/circuit-scribe-draw-circuits-instantly 

達成金額:$674,425(約6,900万円) 映像の長さ:2分22秒 最初の3秒で、ラインが描かれて、灯がつく。「わおっ!」と驚いてしまう、インパクトある出だし。実際に使っている様子をシンプル説明しています。開発者自身も登場します。これは、youtubeを見ていた当時中学生の息子に教えてもらいました。

▶︎『北海道・上富良野で、地ホップ100%の超希少クラフトビールをつくる!』
https://camp-fire.jp/projects/view/26002

達成金額:24,952,222円  映像の長さ:3分37秒 最初の3秒で、起案者のトークでストーリーを語り、なぜするのか?どのようにするか?が誠実に語られます。応援者も登場します。プロジェクト概要に添い作れる内容です。こちらも、クラウドファンディングサイトを見ていたわけではなく、オンラインの記事から知りました。

最近の傾向としては、下記をご覧ください。

SMILE: The Modular Shelf Made Entirely Of Chopsticks

https://www.kickstarter.com/projects/smileshelf/smile-the-modular-shelving-unit-made-entirely-of-chopsticks?ref=discovery&term=chopstick

達成金額:$135,281(約1500万円) 映像の長さ:3分17秒 。国連も推奨するSDGsをさりげなく取り込みながら、軽快に楽しく利用シーンがわかるテレビのワンシーンを見るような動画が増えています。

成功に導くための動画制作のコツ

そこで、クラウドファンディングを成功に導くための動画制作のコツをお話したいと思います。

■長さは2~3分に収める
短く、シンプルに、不要な情報を入れないこと。中心となるメッセージから離れず、簡潔な言葉で、視聴者の心をしっかりつかみましょう。動画の時間は、あまり長すぎると最後まで見てもらえなくなります。2~3分くらいの長さがよいでしょう。これくらいの長さなら、様々な情報を動画に込めることができ、支援者もストレスなく視聴できます。

また、テンポがよくなかったり画面の切り替えが少なかったりすると、見ている人は退屈に感じ、動画を見るのをやめてしまいます。最後まで見てもらえるように、テンポよく、退屈に感じない動画を作成するようにしましょう

■ストーリーで共感
プロジェクト概要でまとめた、5W2H1Mをベースにストーリーをつくります。

「なぜそのアイデアを思いついたのか」「なぜ実現させたいのか」「現状はどのような状態なのか」「アイデアが実現するとどうなるのか」「アイデアの背景やプロジェクトにかける意気込み」など、でき上がっているストーリーを、5W2H1Mに整理して、動画で伝えるようにしましょう。

Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、
Why(なぜ)How(どのように)How much(いくら)Mission(使命)

映画館で、予告編を見るとき、この映画も見に行こう!とおもいませんか?それと同じで、クラファン®︎のサムネイル動画は、ストーリー性! ついつい引きこまれる物語の手法で視聴者の共感を呼び、自分に「関係がある」「私のことだ」と思ってもらえます。


■オープニング10秒でインパクトを与える

動画を最後まで見てもらえるかどうかは、冒頭の数秒で決まります。プロジェクトの3つのポイントを10秒以内でみせましょう。支援者をプロジェクトに引きつけるには、最初の10秒が勝負。

冒頭から結論を述べる、いきなり商品を見せるなど、印象に残るオープニングづくりが重要です。

30秒までに、もっと見たい!と思わせることが離脱を防ぎます。
耳に残るキャッチフレーズや音楽、タイポグラフィーアニメーション(テキストによるアニメーション)でキーワードを羅列するなどの表現方法を検討してみましょう。

■要点だけをまとめる
文章+画像が『ストーリー』だとすると、『動画』は要点をまとめたものになります。

伝えたいことのすべてを盛り込むのではなく、あくまでも本当に伝えたいことだけに絞った動画にします。

新商品の開発プロジェクトであれば「使ってみたい」「ほしい」、作品制作のプロジェクトであれば「完成作品を見たい」と思わせることが大切です。そのためには、プロジェクトの概要や魅力を分かりやすくプレゼンテーションしなくてはいけません。

商品の外見は静止画でも紹介できますが、動画であれば実際に使っているところを見せられるなど、表現の幅が広がります。映画など映像作品の制作を支援してもらいたいのであれば、実際のシーンを切りとって掲載することでクオリティーや雰囲気をダイレクトに見せることが可能です。


■動画はSNSでシェアされやすい
支援者を集めるためには、クラウドファンディングをしていることを多くのの人に知ってもらうことも大切です。そこで利用したいのが、さまざまな形で情報交換やコミュニケーションが行われるSNS。

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSには動画を投稿することができ、自分の投稿を目立たせることができます。情報を拡散してもらいたいときには、インプレッションを獲得しやすい動画つきのポストを活用しましょう。

上記に紹介した、私がクラファンに興味を持ちはじめた頃に見た動画も、実はクラウドファンディングのサイトを訪問して探したわけではなく、息子から紹介されたり、ネットサーフィンで見つけたものです。動画があることで、検索でも見つけれれやすくなります。

SNSによっては、長さが制限されるので、予め自分がよく投稿するSNSの動画の制限時間を調べて作りましょう。

■共感を得るためには人が語ると効果的
写真もそうですが、人物が登場する動画はとても効果的です。起案者には達成したいことや立ち上げた動機があるはずです。それを自らの言葉で伝えることが最も説得力を高めます。本人が出演することは、語り方やその内容を磨く以上の力があります。「自分らしさ」で信頼を得ましょう!
人間には、信頼でき、有意義で、共感できるコンテンツに引かれる傾向があります。新商品や新事業を成功させる重要な要因の1つは「信頼性」。あなたの熱意と物語を真摯に伝えれば、人々は自然に支援したいと感じるでしょう。そこで、動画は有効な手段なのです。

例えば、商品の説明や製品開発を行っている様子、またプロジェクトチームの紹介などの映像は、起案者の人柄や思いを伝え、支援者の共感を集めます。また、起案者自らが自分の言葉で支援をお願いする映像があれば、文章以上に誠意が伝わります。写真と同様、「誠意と熱意を持ってプロジェクトに取り組んでいる」のを示すことが重要になります。

■届いてからの使い方を紹介して自分ごとにする

商品開発に関する購入型のプロジェクトでは、商品そのものをおトクに予約できるのが一般的です。さらに商品以外のリターンを設定している場合は、どんなものを送るのか、手にするとどんな使い方ができるのか?動画で紹介すると、それを手にした時の自分の使い方が支援者にわかりやすく、アピールできます。

一番避けたいのは動画をあきらめること

新商品・新事業を計画している方は、上記の動画のメリットを考慮してください。動画が後押しし、目標の達成を助けてくれるはず!

動画は2〜3分という短時間で、プラットフォームを問わず、プロジェクトの魅力をシンプルに伝えることができます。

できることならプロに頼んできっちりと動画制作をしたいところですが、予算が無くとも携帯電話があれば録画できるご時世です。

一番避けたいのは動画をあきらめること。

確かに映像の品質や編集技術、構成力などプロのアシストがあったほうが良いに決まっていますが、熱い思いを伝えることは最終的には技術ではない「何か」が伝わるかどうかです。

スマートフォンさえあれば誰でも高画質な動画が撮影可能で、使いやすい編集ツールも登場しており、動画制作にチャレンジできる環境はすでに整っています。新ビジネスを成功させたいときには動画を含めたPR戦略を立ててみましょう。


【外部依頼で動画を制作したい方へ】
動画を自分で制作するとなると、映像制作の知識や時間が必要になります。プロジェクトを進めるにあたり、動画制作ばかりに時間をかけるわけにはいきません。すでにスキルを持っているのでなければ、外部に依頼するのがよいでしょう。弊社でも素材がそろい、コンサルティング中の案件で2〜3分の動画であれば、10万円くらいからの相場で制作を発注することができます。ご希望があればご連絡ください。

中にはクラウドファンディング用の商品動画の制作を請け負う会社もあるので、プロの手による動画を制作したいという場合は検討してみましょう。また、もっと格安で外部に制作を依頼したいという場合は、クラウドソーシングで募集をしてみるのもよいかもしれません。プロのフリーランスクリエイターとマッチングできれば、制作会社よりも多少安く、動画を制作することができます。


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発行 : 野口みき
■ご感想・野口みきへの講演会・企業・団体・教育機関での研修・コンサル問い合わせ: noguchi.m@crafun.co.jp
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■クラファン総研株式会社 http://www.crafun.info/

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