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(たまに)楽しい

庭文庫の開店前の掃除の方法を少し変えて、いつもはクイックルワイパーシートを使うところをバケツにハッカ油をたらし雑巾をつけて絞ったやつをクイックルの棒につけて床を拭いていた。家には猫がいるから、ハッカ系のものを使うのは控えているけれど、庭文庫の掃除の時はよく使っている。空気がすっきりするし、虫除けにもなるらしい。ハッカ好き。クイックルワイパーシートは便利だけれど、すぐ乾いてしまうし、結構な量を毎回捨ててしまうのがちょっと心苦しい。そして一枚がわりかし高い。そんなストレスから解放されて楽しい気分で床を拭いた。なぜだか、海の家をおもいだした。海の家にはほとんど行ったことがないけれど、あばらやのような半分外の店内を半裸で頭にタオルを巻いたにいちゃんが焼きそばをつくったりかき氷をつくったりしている。何度もいろんなところで書いていることだけれど、わたしは本が好きだし、珈琲も、古民家も、好きだけれど、別に本屋の仕事が好きなわけじゃない。開店当初、これしか選択肢がなかったし、今は満足はしているけれど、嫌いではないが、好きー!というわけではない。でも、すっごく嫌なことをしなくてもいいことは気に入っている。来てくれる人のことも好き。庭文庫のことも好き。なんだ、なんの話だ。そう、すこし掃除方法を変えただけで、なぜだか海の家のおにいちゃんになれた気分がして楽しくなった話だ。ちなみに使った雑巾は簡単に手洗いをして、酸素系漂白剤を入れた漬け置き用のバケツにいれて、閉店時にもう一度洗いゆすいで雑巾かけにかけて帰る。楽さで言えば出して捨てるだけのクイックルワイパーシートのほうが断然楽だ。(それで今までは使っていた)楽なのと、楽しいのは、どうやら違うらしい。なぜシートを変えただけでそんなに楽しいのか、自分でもよくわかっていない。でも、身の回りのことも、仕事も、そんなふうにできることを増やしていきたい。


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