産前にやっておいて良かったこと7選。これで初めての出産も、仕事の長期離脱も怖くなくなった。

わたくし事だが2021年5月、第一子を出産した。妊娠期は有り難いことに大きなトラブルなく、穏やかに過ぎていった。

が、出産はというと、一言で言うなら「想定外の連続」であった。無痛計画分娩の予定が、突然の破水に車中出産…と、とんでもなく壮絶だった。(これは追々綴るとしよう)

想定外なことがもう一つ。産休・育休で職場からの長期離脱により、心が不安定になったことには驚いた。

精神的な揺らぎが少なく、健全である自負があったにもかかわらず、社会へも家庭へも貢献できていないのでは?社会復帰できるのか?と落ち込んだのだ。

と、想定外なアレコレをなんとか切り抜け、体調は落ち着き、心も穏やかに。春には復職を控え、初めての仕事と家事と育児との同時並行に、前向きに臨もうとしている。

そこで育休が終わろうとしている今、産前にやっておいて良かった事をまとめてみた。

①陣痛タクシーに登録する

真っ先に思い浮かんだのがコレ。出産を控えたプレママに話すと、意外と知られていないサービス。兎にも角にも、心の底から強くおすすめしたい。

サービス利用にあたっての作業時間はたった3分。名前、産院の住所、緊急連絡先など必要情報を登録するのみ。

文字通り陣痛が来た時、急遽破水した時に専用電話番号にかけるだけ。悶え苦しんでいて余裕がない中でも、あれよあれよと産院へ送り届けてくれる。

お腹の大きい妊婦さんが座りやすい広い座席に、万が一も汚れを気にしなくてもいいビニール加工と、安心の車内仕様。産気づくギリギリまで出歩いてた私にとって、お守り代わりのようなサービスだった。

②断捨離して部屋に余白を作る

「産後やろうと思っていたけど、育児に追われてなかなか出来ない…」という周囲のママが多いのがコレ。

当たり前だが、今の生活にひとが一人増えるということは、そのぶん物が増える。物理的な余白が無いと追いつかないのだ。

子どもの寝床確保から始まり、衣服やおむつ、授乳アイテムの収納場所も必要。

しかも消耗品は買い溜めがち、且つスペースを食う。洋服はダメとわかっていても可愛いくて、ついついポチっちゃう(経験談)。加えて、お祝いやお下がりなど貰い物も多くなるから、尚の事。

産後の場合、日中は子どもの世話に明け暮れたり、妨害が入る。子どもの就寝後にやろうと思うものの、その頃にはクタクタで明日やろう…と後回しになりがち。ひとりの時間があるうちが狙い目。間違いない。

余談だが、わたしの場合は一番減らしたのは洋服。「動きやすくてお手入れが楽ちん」or「何歳になっても着たい超お気に入り」に絞り込み。どちらにも該当しないものはメルカリorラクマorRAGTAGorブランドコレクト行き。

気づけば、取引数は売買合わせて1000を超えた。お小遣いがgetできただけでなく、売れ線(売れる品か否か/いくらが妥当か等)の目が肥えたのも、産休・育休中の収穫。

③家計を見直す

産休に入った途端に手を付けたのがコレ。当たり前だけど、人がひとり増える=必要経費が増える。自然の摂理。

更に産休・育休中は収入はダウンとあって、否が応でも見直しに迫られた。

加えて出産関連の医療費、お祝い返し、出産準備品の購入などなど。一時的ではあるが、出費がかさむのも忘れてはならないところ。

産後の自分や子どものコンディション、希望する授乳方法(完ミ?混合?完母?)などによって出費に差が出てくることも。

我が家の場合は「完ミもアリだなぁ」なんて呑気な考えだったが、計算機を叩いたら、ひと月のミルク代の高さに驚愕。

幸いなことにわたしが母乳が出たので、コストを考慮して母乳寄りの混合で着地。生々しい話だが、これが現実。

あとは食費やら日用品の支出見直し、光熱費や通信費はコスパのいい会社へ乗り換え。

これまでのパートナーと2人きりの悠々自適な生活を送り続けると、後で痛い目に遭う可能性も。ここぞという時に懐が寂しくならないよう、産前に是非。

④役所で保育園MAPをゲット+通いたい園を徒歩で巡る

産休中に暇を持て余したわたしだが、大好きな散歩に保活を絡めたら最高だった話。

どこの役所でも保育課へ行けば、きっと貰えるはずな保育園MAP。それを片手にひたすら歩くだけ。

我が家のある渋谷区はこんなMAP。
施設区分や保育条件を照らし合わせながら、目ぼしい保育園へ。

産科のお医者さんからも薦められる「産前の適度な運動」にも打ってつけである。

0歳入園を目指す共働きな我が家の場合、「自宅から近い認可保育園」が第一条件。

保育園MAP広げ、自宅から徒歩15分圏内の保育園に印をつけて向かうのみ。出勤有な夫が送迎することも想定し、駅との位置関係も考慮を忘れずに。

だいたいの送迎時間帯に散歩すると、道のりの車通りの多さが分かったり。

悪天候を想定して雨の日に歩くと、子連れ+荷物を抱えての徒歩15分の厳しさを思い知る。

道中の坂の傾斜のキツさを実感したり、日中に園庭で遊ぶ子どもたちや先生方の様子が見られたりと収穫も多い。

子連れだと物理的な問題で自由に身動きがとれず、"フラッと"がなかなかの難儀。

産後は目の前の育児に追われ、いざ保育園申込シーズンに突入したとて、時間がないなんてこともザラ。だからこそ、時間に追われない産前こそおすすめ。

⑤自治体主催 子育て支援サービスの情報収集をする

産後、意図せず使い倒すことになったのは、自治体の子育て支援サービスだ。灯台もと暗しとはこのこと。ぜひフル活用をおすすめしたい。

わたしが実際に利用したのは、子育て支援センターの遊び場開放、緊急時の一時保育サービス、託児付き健康診断、離乳食の作り方学級などなど。

この日は親子クリスマス会に参加。
まさか我が子に仮装させる日が来るとは。

もちろん自治体によってサービス内容は異なると思うが、どれも「無料で良いんですか?」と疑いたくなった。

少々厄介なのが、サービス詳細を知る術が限られていること。大概が母子手帳を貰いに役所へ行った際、ドサッと渡される大量の資料にしれっと挟まっていて、捨てそうになった経験あり。

あとは自治体発行の広報誌も見逃し注意。後ろのほうに小さく記載されていて、スルーする可能性大なのだ。

中には産前に申し込みが必要だったり、利用人数に制限があって産後だともう間に合わず…なんてことも。だからこそ、産前の情報収集をおすすめしたい。

初めての育児は、右も左も分からないことばかり。そんな時は、(取り入れるかは別として)ひとまずプロに教えを乞うのが一番。

サービス利用すると、図らずともママ友ができた。響きからしてどうもむず痒いし、所謂ご近所付き合い的なものは億劫な気もしていた。

が、今や産休・育休を穏やかに軽やかに過ごせたのは、彼女たちが居たからこそと言っても過言ではない。

近しい月齢の子どもを持つ者同士が、保育園入園前に知り合うというのは、案外難儀なもの。

互いに同じ時間軸で過ごしているからこそ、悩みや愚痴がタイムリー。あれもこれも、共感の連続。大人と話すって楽しい〜ありがと〜と、いつも声を掛け合うのがなんとも面白い。

自宅がご近所だと保育園が同じで、長いお付き合いになることも。付かず離れず、友人や同僚とも異質。そんな新しいコミュニティとの出会いにも感謝。

⑥Googleアラート設定+Twitterで同僚や有識者をフォロー

先輩ママたちからの経験談で印象的だったのは、「産休・育休中に育児だけに没頭していたら、復職したら浦島太郎になった」という話。

実際に子どもが生まれると、頭の中が予想以上に育児のことで占拠される。1人目出産の場合、初めてだらけのことで尚のことだ。

ひとたびスマホを触ると、調べることは「授乳」「寝かしつけ」「離乳食」などなど。テレビやYouTubeはもっぱら幼児向け番組を見る始末。

この調子で1年過ごしたら、復職したとて仕事モードになれず、古めかしい知識しか無い、困り果てる自分が容易に想像できた。

時間の不自由さがある中で、仕事に関する情報・ニュースに触れる機会を作れないものか。しかも日常的に、習慣的に。そして、行き着いたのがコレ。

Googleアラートに、自社名や競合名を登録。毎日決まった時間に通知され、メディア掲載やWeb記事を一気見。自ずと大きな流れを掴むことができた。

受信ボックスに届く新着情報をサクサクっと目を通すのを習慣化

公私混同していたTwitterは、一気に仕事に寄せることに。まず、自社員や有識者のフォローを増やした。

社内や業界内のトレンドや雰囲気を掴んだり、自分の知り得る情報とのギャップを埋めた。

いずれにしても、情報を受動できるのがミソ。取りにいかずとも浴びることが大切。その環境を産前に整えてから、育児に突入することをおすすめしたい。

⑦資格・検定に申し込んでおく

数ヶ月から長いと約1年に及ぶ産休・育休だが、こんなにまとまった時間を確保できるのはこの先二度と無いかも。

そう思い立ち、どう時間を使うか考えたときに打ってつけなのがコレ。⑥同様、産後の自分のために先んじて仕込むイメージが近いかと。

資格・検定の好きなのは、だらだらしたインプットではなく、強制力があるところ。受験日が決め打ちなので勉強せざるを得ないし、お金を支払うからこそ本腰が入る。

復職を目指す人なら、仕事に活かせる資格・検定が大前提。私の場合はPRプランナーとMOSを受験することに。

属人的な経験に基づくスキルや知識の棚卸ができるし、改めて体系的に学べるのでとても身になった。自分の課題や無知な領域が明確になったのも収穫。

学習方法の基本は、参考書を読むこと。といっても、子どもの妨害が入るので難易度は極めて高い。

そんな時の救世主は、YouTubeでの動画コンテンツ。子どもをあやしながら、抱っこしながら、ご飯をあげながら。手は空いてなくとも、目と耳で学習できて有難かった。

ライフスタイルの変化と共に、学習時間の作り方や学習方法はアップデートしていかねばとも思った。
 

まとめ

これはあくまでも私の経験談。要は光陰矢のごとしなので、予期せぬことへ心構えたり、産後の時間の使い方を考えてみるのも悪くない。そんなことが伝われば嬉しい。

わたしの場合は「仕事が好き。復職を目指し、心身共に健やかでいるために何ができるか」ということに行き着いた。

子どもを産んだ体も心も生活も、未知数。だからこそ産前の自分の備えは、産後の自分へ送るエールのようなものなのかもしれない。

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