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4月の薬湯【サクラ】

【名称】サクラ(桜)
【学名】Prunus×yedoensis cv.Yedoensis(ソメイヨシノ)
    *この学名は本来斜体表記です
【原産】北半球の温帯に広く分布
【種類】バラ科サクラ属・落葉高木(ソメイヨシノ)

桜の「葉」は
塩漬けにして桜餅につかいますね。
大島桜の葉が適しているそうですが
ソメイヨシノでも
美味しくつくったことがあります。
桜の葉を塩漬けにすると
あの独特の優しく甘い香りがたつのです。

八重桜の「花」は塩漬けにし
お湯を注いで桜湯としていただいたり
ご飯に炊きこんだりします。
お祝いの席でお茶の代わりに出されるのは
「お茶を濁す」ことのないように
という願いからです。

「実」はおなじみ「さくらんぼ」。
観賞用のソメイヨシノや八重桜の実は
果肉も薄く食用には向きません。
「さくらんぼ」はセイヨウザクラの実です。

桜はこのように
たくさんの仲間があり
様々な部位が活用されています。

そして、今回ご紹介する桜の薬湯では
「樹皮」を用います。


□「桜」の薬湯

桜の樹皮(乾燥したもの)を
ひとつかみ鍋に入れ
水を加えて沸かし20分ほど煮だす。
(水が減ったら差し水をする)
漉してお風呂のお湯に加える。

「桜」の薬湯は
蕁麻疹や打ち身など
皮膚のトラブルに効果があるそうです。


★★ただし・・・

自宅で桜の薬湯を行うのは
少しむずかしいでしょう。
桜の樹皮の入手が困難です。
自宅に桜の木がある場合も
桜はむやみに切ると弱りやすいので
手入れのわかる人が剪定をした枝を
手に入れます。

最近はお花屋さんで
観賞用に桜の花の咲いた枝を売っているので
お花を見終わってからつかってもいいでしょう。

しかし、皮を剥いで乾燥させてつかうので時間がかかります。
桜の樹皮は「桜皮(おうひ)」といって
皮膚病に効く漢方薬としてつかわれていますので
漢方薬局で手に入れることができるかもしれません。

ちょっと入手のむずかしい桜の樹皮ですが、
できれば4月のお風呂に入れてみてください。
湯船のお掃除が面倒ではない程度に
桜の花を浮かべると心理的にも効果倍増です♪

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