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カナダと日本の保育環境

せっかくカナダで色んな経験をさせてもらっているので、記録として残しておこうと思う。
元保育士ということもあり、保育園へのボランティアやナニー(ベビーシッター)の経験をさせてもらっている。その中で感じた事、カルチャーショックを受けたことについてお話しします。

日本国内でも園によって違いがあるように、
カナダはもっと大きな国なので当然違いもある。
最初に訪れたkelownaという街の園は、自営業で
大きな家を改築して作られた園。
五感への刺激を意識した環境設定とアクティビティ、先生達はよく全体を見て子供の気持ちに寄り添う姿があった。
(ハテナBOXの中に当番で子供達が家庭から持ってきたものを入れ、みんなで五感を使って当てるというもの)


ここでは先生の魅せ方がポイントだが
しっかりワクワクする誘導をしていた!素晴らしい。

ピアノがなく、活動自体もグループごとに自由遊び中に呼んで個々でやっていた。
日本は席に座り、誘導から始めて、主な活動の説明をし、、という流れができているが
これは3園カナダの園を行って、どこもやっていなかった。
ほんとに自由!!!!そのものだった、、

驚いたこともあって子供達のスナック、ランチボックスのデカさ!!!!


1日に2回スナック、一回ランチなのだが、
リュックパンパンに詰めたボックス達を取り出し
余裕な表情で平らげていた。なかなか栄養の偏りはありそうだが、vegan、vegetarianなどが多いカナダでは当たり前のようだ。

そう思うと、日本で手作りのスナックを作っている園は素晴らしく思う、、栄養もあり最高。
アレルギーやvegan、ベジタリアン、が多いカナダの子供達は食管理がとても大変そうだ。

他にも驚いたことはあり、victoriaの園で
数ヶ月の赤ちゃんの時から自分で食べる習慣がつけられていたが、ベジタリアン、アレルギーで食事を分けられているにも関わらず友達のを食べたり投げ合ったりと見ていた私の寿命が縮みそうだった。。ここは大丈夫か!?と勝手ながら心配になったのだ、、
日本の赤ちゃんのいるクラスもこうなるのだが、
レベルが違うのだ。食べきれなくてもOK。皿を使わずそのまま切ったフルーツを子供の手元に
ひょいっと置き、これこそカルチャーショック!というのを受けた。

まとめると、真逆と言っていいほどカナダと日本の保育環境は違っていた。
よくカナダで聞かれる、「カナダの保育園で働かないの?」という質問に対して即答で「日本で働きたい」と私は答える。
だが正直、真ん中、がいいのだ。
残業はなく先生達には余裕の表情が見られるカナダ。日本のようにイベント事が季節によって沢山あるわけではないので、ゆっくり子供達と過ごせる。
だが、子供達との距離感の近さ、教育の熱心さは
日本である。その分先生達は残業とプレッシャーで苦しんでいる人も多いのが現状。
手厚い日本人らしい教育ができる範囲内の人数、
自然などの元からある教材をうまく活用するなどして残業を減らす仕組みづくり、しっかりと休息を取れる職員の配置、
うまく組み合わせれば、進む保育士不足を解消できるのではないか、教育が大好きで1人の人間として社会でも輝ける大人が増えるんじゃないかと思う。
大人も1人の人間。一人一人得意な事、目指す夢、生き方などそれぞれなのだから、子供達に求める姿を働く保育士自身が堂々と胸を張って見せられる、、そんな場所がすでにあるのならば
すぐに訪れたい。



私は社会に対して求めすぎなのだろうか?

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