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『姫路城 ぬりえアート コンテスト』のサポーター企業紹介 ♢株式会社梶原鉄工所♢

昨年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』では多くの地元企業様、商店様が協力やサポートをしてくれました。このコンテストは三木美術館が始めたことですが、そういった地元の企業様や商店様が協力してくださることで、より盛り上がることができるのではないかと思っています。
そこでぬりえアートコンテストをサポートしていただいている企業様の横顔と姫路への思いをご紹介していきたいと思います。
今回は株式会社梶原鉄工所の代表取締役社長の梶原敏樹さんです

 
第一回より『姫路城ぬりえアートコンテスト』のサポートを頂戴している(株)梶原鉄工所さんは100年を超える姫路を代表する企業ですが、まずは歴史から教えてください
梶原氏:1915年(大正4年)に姫路の伊伝居で曽祖父の梶原定吉が創業しました。曽祖父は金属の板と板を繋ぎ合わせるのが非常に上手くとても器用だったと聞いています。太平洋戦争時には呉の海軍から船の修理依頼があったり、その後は飾磨港に出入りしていた大型船から次々とメンテナスを依頼されることが多くなり、だんだんと大きくなっていったようです。
昭和に入ってからは、ボイラーのメンテナンスに欠かすことのできない煤吹器(スートブロワ)の生産、製缶工場の増設など、次々と事業内容を拡充していきました。しかし、2000年代前後にはバブル経済の崩壊や景気の逆風を受け苦労もしました。でもその時に下請けではなくエンジニアを育ててエンジニアリングでやっていこうということになり、そこで変貌することができたんです。
その結果、国内の大手製鋼会社さんが設備を新しくする際には、声をかけてもらえるようにまでなったのです。

現在の御社の事業内容は、社名の”鉄工所”のイメージを超えた事業を展開されていると感じましたが、それははやり大きく変貌を遂げられた結果ですね梶原氏:はい、たしかに社員同士でも「鉄工所じゃないね」と話すことがあるようです。一般の鉄工所と同じようにボイラーや圧力容器なども製造していますが、現在は創業当時から培ってきた製缶、溶接などの他に機械加工、仕上げなどの技術もありますから集塵機や脱臭装置、小型熱交換器などの製造もしています。製缶というのは、鉄やステンレスなどの金属を切断したり曲げ加工や溶接などの高度な技術で製品を作りあげていくことです。具体的には、大型の容器やクレーン、船の部品、建物の骨組み等がそこから生み出されます。

環境への取り組みも熱心にされていると伺いましたが…
梶原氏:僕は大学時代は京都にいましたし、その後も神戸の不動産業界で働いていました。ただ長男ということもあり33歳の時に戻ってきました。正直、戻るのは気乗りしなかったですよ。やはり自分が全く知らないものづくりの現場ですし、まだ遊びも楽しい若者から見れば工場=3Kという印象でしたから。でも自分より長くいる職人や技術者の働く姿を見ていたら、いい意味で負けていられないって思い出しまして、ね。

そして夢中で走ってきて2005年に社長になりました。現在社員は100名弱で
東京と神戸にも少人数ですが、社員がいます。これまで自社で商品の企画、設計、製造までをやってきましたが、これからは設置までの全てを安心して任せてもらえる企業にしていきたいですね。

小坂さん、尾野さん、梶原社長

美樹工業とのお付き合いは?
梶原氏:うちが飾磨にいた頃からのお付き合いです。姫路の地元企業同士、いろいろなネットワークを作って情報交換などもしています。
今年の10月に完成したこの新社屋と工場は美樹工業さんに建ててもらっています。工場は相当な重量の装置の取り付けなどもあり大変だっと思います。
でもおかげ様で明るくクリーンなオフィスになって職場環境はぐっと良くなりました。

最後に姫路のこれからと『姫路城 ぬりえアートコンテスト』への協賛についてのお考えをお教えください
梶原氏:今の若い人は大学や仕事で姫路を出て都会へ行ってしまったらもう戻ってきません。僕は家業があったので戻ってきましたが、喜んで帰ってきたわけじゃないですからね。だから若い人が残ってもいいと思える環境を整えることが何より大事だと思います。私も帰って来てこうやって事業をしていると、姫路には面白い人が多いと実感します。それにインフラは整っていますし、投資意欲もあるんじゃないですか。若い人が気づいていないならその魅力を伝えつつ、足りないことを補っていくことが大切なんでしょうね。

『姫路城ぬりえアートコンテスト』は将来を担う姫路の子供たちにとっては特にいい企画だと思いました。姫路城は街のシンボルです。これをその機会に眺めて思いを馳せるというのは大切なことです。地元愛が育ちますね。

今日はありがとうございました 。    

今年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』の実施についてはこちらから 

2023年のコンテストの概要をお伝えします
姫路城 ぬりえアート コンテスト 第2回
主催:三木美術館 
後援:姫路市 姫路市教育委員会 姫路商工会議所
   神戸新聞社 姫路ケーブルテレビ FMゲンキ 
特別協賛:大阪ガス株式会社 株式会社西松屋チェーン 神姫バス株式会社
特別賞品協賛:ぺんてる株式会社
協賛:本企画は、多くの地元企業・商店にご協賛いただいております
   詳しくは公式ホームページをご覧ください
応募期間:2023年7月19日(水)〜2023年9月30日(土)
授賞式:2023年12月10日(日)
展覧会:2023年12月10日(日)〜2024年2月18日(日)
詳細についてはURL にてご確認ください

                    [企画制作/ヴァーティカル]


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