『姫路城 ぬりえアート コンテスト』のサポーター企業紹介 ♢神姫バス株式会社♢
昨年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』では多くの地元企業様、商店様が協力やサポートをしてくれました。このコンテストは三木美術館が始めたことですが、そういった地元の企業様や商店様が協力してくださることで、より盛り上がることができるのではないかと思っています。
そこでぬりえアートコンテストをサポートしていただいている企業様の横顔と姫路への思いをご紹介していきたいと思います。今回は神姫バス株式会社の代表取締役社長の長尾真さんです。
姫路では市民の足として誰もが知るところですが、改めて神姫バス(株)についてお教えください
長尾氏:2023年で創業から96年を迎えました。もともとは加古川市でスタートした会社ですが、合併や統合、ときには買収なども行いだんだんと大きくなってきました。その過程では自治体主体のコミュニティバスの運営を委託されたり、路線の統廃合や新規事業への取り組みなどさまざまなかたちで成長のための取り組みをしてきました。そして現在は兵庫県内の姫路市、加古川市、明石市、神戸市、三田市などを中心に事業を展開しています。
バスは暮らしになくてはならないインフラですが、人口減少、高齢化などが進む市外地もありますから、私たちの知らない面での苦労や努力もあるのではないでしょうか
長尾氏:はい、そうですね。弊社はさまざまな取り組みを積極的に行っていますが、事業の柱はなんといってもバスを中心とする交通事業です。ですからこの事業においてはやれることをやるという姿勢で取り組んでいます。私が社長についてからは10年をすでに超えましたが、それ以前から会社としてチャレンジはずっと続けてきています。たとえば高速バスに関しても早くから取り組んできてまして、1975年から中国自動車道での昼の高速バス運行を開始しています。また姫路を起点に東京への夜行バスなどの運行などは1989年からやっていますし、観光バス事業にも積極的に取り組んでいます。
しかしメインとなるローカルでの公共交通は人口減少とも結びついて一企業だけでは太刀打ちできない難しい問題を抱えています。必要に迫られて路線の見直しや統廃合なども行っていますが、できるだけ存続させるためにいろいろなアイデアを出しつつトライをしているというところです。その一例としては、JAさん、郵便局や百貨店と組んだ貨客混載という実施に参加していることがあげられます。つまり乗客の少ない路線を走るバスに荷物も共に載せて運搬するという試みです。まだ始まったばかりですが、こういったことも行っています。
神姫バス(株)さんは交通事業以外の面でもいろいろな事業に取り組まれていると聞きましたが…..
長尾氏:本当に手広く着手していますが、メインのバス事業と関連するものとしては車の整備、車両関連部品の販売、車両のレンタルなどがあります。また最近の取り組みとしてはタイにおいて現地で暮らす日本人のための運転手派遣や車両の整備というサービスも立ち上げています。バス事業から離れると清掃・整備、観光、飲食店、介護、保育園など本当に幅広く事業を展開しています。
もともと社長に就く前に新規事業の担当をしていたこともあり、会社が停滞しないためにはそういった取り組みが必要だと考えています。システムとしては社員から新規事業や改善提案の募集を受け付けます。そして担当部署がまず審査をして役員、そして会社決定というステップで進みます。だいたい提案から1年くらいの時間がかかりますが、毎年40件くらいは提案をもらいます。そうやって改めてわかるのは現場からの声がすごいということですね。ドライバー職の社員も本当にいろいろな提案を出してくれます。
印象深い提案や目立った案件を披露していただけますか?
長尾氏:そうですね。ひとつは2〜3年前ですが、バスを改造してサウナバスに仕立てて各地イベントへ出張するという案件です。これは女性社員が考えて実際に今でも取り組んでいますが、テレビなどからも取材を受けて話題になりました。
また最近では農産物の輸送から始まってとうとう八百屋も5店舗開きました。これだけ聞くと唐突に聞こえるでしょうけど、これも地元に密着している企業だからこそのストーリーなんです。地域の人の生活をサポートする、頑張っている店や人を応援するというのはインフラ事業の会社としてはごく自然の流れなんです。
最後に姫路への思いと『姫路城ぬりえアートコンテスト』についてのコメントをお願いします
長尾氏:私は大学入学と同時に姫路を離れました。まだ若かったから姫路へもどるよりは残って賑やかで活気のある所で遊びたい、生活したいと思いましたが、卒業と同時に戻ることになりました。その頃と比較すると姫路駅の駅前が整備されたことは街並みのみならず、いい効果を生んでいると思います。ただ商店街の賑わいは減っていますし、泊まって楽しいということには
まだなっていないと思います。
2023年は姫路城の世界遺産登録30周年の記念イヤーで大掛かりなイベントも
多かったです。でも来年の来訪者は少ないのかなぁということでもったいない気がします。
そんな中で三木美術館さんの『姫路城ぬりえアートコンテスト』はよいイベントだと思います。毎年実施されることで姫路の人に根付く催しになるのではないですか。そして姫路で暮らす人にとって姫路城はごく当たり前のもの
になっていますが、このぬりえアートのためにあらためて見つめれば、この街への愛着を育むことにもなると思います。ですからぜひ、頑張って続けてください。
今日はありがとうございました 。
今年の『姫路城 ぬりえアート コンテスト』の実施についてはこちらから
2023年のコンテストの概要をお伝えします
第2回 姫路城 ぬりえアート コンテスト
主催:三木美術館
後援:姫路市 姫路市教育委員会 姫路商工会議所
神戸新聞社 姫路ケーブルテレビ FMゲンキ
特別協賛:大阪ガス株式会社 株式会社西松屋チェーン 神姫バス株式会社
特別賞品協賛:ぺんてる株式会社
協賛:本企画は、多くの地元企業・商店にご協賛いただいております
詳しくは公式ホームページをご覧ください
応募期間:2023年7月19日(水)〜2023年9月30日(土)
授賞式:2023年12月10日(日)
展覧会:2023年12月10日(日)〜2024年2月18日(日)
詳細についてはURL にてご確認ください
[企画制作/ヴァーティカル]
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