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どこまでが君なの?VTuber初心者の疑問

前置き〜三次元のオタク育ちです〜

私は、20年以上、基本的に人間の名前と顔が一致する人しか応援してこなかった人間です。

どういうことかというと、アイドル、芸人さん、俳優さん、YouTuberさんなどジャンルは様々でも、
いわゆる顔出ししていて、少なくとも表舞台に置いてはその人として生きていることを目の当たりにすることができる三次元の人間のファンをしてきました。

二次元はほとんど興味がなく、ストーリー性が面白くてアニメを見ることはあっても、キャラに入れ込むことが一切なかったんです。

絵じゃん。存在しないじゃん。って本気で思っていたんですね。

そんな私が2.5次元をきっかけに2次元のキャラにどっぷりハマり、その後、今までは未知の世界であった顔出ししていない配信者(ツイキャスイケカテ系)を応援する醍醐味も知りました。

どんな存在を好きになって入れ込むにも、それぞれ違った良さがあるなと思うし、私はその「好き」を考察するのが好きです。

そして、新たに「好き」を開拓したいと思ってたどり着いたのが、VTuber!

ここから本題に入ります。

VTuber初心者の疑問『好きの対象とは?どこまでが君なの?』

VTuberに前から興味があったので、おすすめにあった動画を見るなどはしていたものの、ピンとくる子がおらず、一歩踏み出す踏み出せていなかったのですが、
ついに出会いました!!!推しです♡

好きと思った要素としては、第一に声と喋り方、第二にキャラデザでした。そして見ていくうちに配信スタイルも個性的で素敵だなと思っています。

でも、VTuberを好きになるにあたって、ぶち当たったのは「どこまでが君なの?私が好きなのは結局誰なの?」ということでした。
好きになる以上は、こういうところがこういう理由で好きとハッキリさせたい性格なので、VTuberは対象として、自分のなかで腑に落ちないというか、もやもやさせる存在なんですよね。

そのもやもやについて、VTuberオタク初心者の忘備録として書いておこうと思います。

ここでは、推しのVTuberのことを仮でAくんと呼んでおきます。

Aくんには、中の人がいますよね。VTuberにおいて中の人は『魂』とも言われるようです。

中の人がもともとネット活動していた方だった場合、大抵特定されていて、ググればすぐ出てきてしまうものです。
いわゆる前世と呼ばれるものですね。私はわりと気になってしまうタイプなので、すぐ調べました。

Aくんの中の人は、もともとネットで活動されている方だったので、活動履歴と共に、どんな方かある程度知ることができました。ここでは中の人をBくんと呼んでおきます。

はい、ここからが問題です。

Aくんには年齢や性別ふくめて設定があります。そして、配信で日常生活や好きなものの話をします。

そんなAくんの声を出しているのは、Bくんです。でも台本があるわけではありません。アニメやゲームのキャラクターに声優さんが声をあててるのとは全く違うんですよね。

だから、Aくんの持つ設定にあわせた話をする部分はあっても、Bくん自身が生きてきた経験なしに、Aくんの話は成立しないのです。人工知能でもあるまいし、当たり前なのですが…。

一方で、BくんがBくんとして配信しているわけでもない。というのが、私のなかで飲み込むのに難しい点でした。

中身がBくんで、見た目がAくんなだけなら、それは顔出ししていない配信者がコテキャラを使っているのと同じです。でも、Aくんが、二次元のイラストとしての役割を持つだけでなく、名前と設定を持つ以上、Aくんの話していることは、Bくん自身の事実とは一致しないわけです。Aくんはフィクションなので、生身の人間とは違って、考察対象にさえなりえます。

Bくんは、あくまでもAくんを演じながらという制約のなかで話している、ということですね。しかし、Aくんが昨日食べたといった食べ物や、見たといった映画は、Bくんが昨日食べたものであり見た映画であることはほぼ確実です。時系列が違うことくらいはあるかもしれませんが、台本もなしに、自分の経験にないことを自分のことのように語るのは難しいですからね。生放送なので、ガチガチに作り込むとボロが出てくるのも避けられません。

その状況をふまえると、『じゃあ、Aくんのなかには、どの程度Bくんの要素があるの?私が好きなAくんは、どこまでがAくんなの?』となるわけです。

Bくんを好きにならずにしてAくんは愛せない、たぶん

そこでいろいろ考えたり見たりした結果、現時点での私の着地点として、Aくんの魅力は、Aくんというキャラだからこその要素が50%、Bくんの要素が50%という結論に至りました。

この50%という数字には意味はないのですが、要するに二つの要素は引き離せないということで納得しました。Aくん=Bくんではないけど、Aくん≠Bくんでもないんですよね。Aくん≒Bくんくらいかなあ…?

最近のVTuberさんは、事務所やグループに属していても、自由度が高いというか、中の人の自己プロデュース力に任されているところが多いようです。だから、Aくんは、Bくん自身を元ネタにしたBくんによる作品であり、Bくんが、役作りや作品研究のためになにかを食べ、なにかを見ているということもあるのかなと、そんなふうに思います。Aくんのキャラ設定は、Bくん自身と大きくかけ離れたものではないにしても、Aくんの存在が、Bくん自身の生活にも影響を与えていくのでしょう、たぶん。

VTuber好きな人ってどんなところに魅力を感じているんだろうと前々から思っていましたが、それを身をもって知ることができてよかったです。

キャラ設定やビジュアルが『魂』の魅力をブーストさせる

個人的総括としては、VTuberの『ガワ』やブランドというのは、『魂』の魅力を何割か増しにしてくれるものなのだろうと思います。

あとは、VTuberで人気が高いのはほぼ女性キャラというのを考えると、男性のほうが、『ガワ』を重視したVTuberというあり方を受け入れやすいのではないかとも思います。女性は傾向として、中の人を重視してしまうので、ガワがあることがプラスアルファの魅力になりにくいのではないでしょうか…。このあたりは憶測です。

私の推しのお話に戻ると、Aくんのことは好きだし、私はBくんを別ものとして考えるのはできないので、必然的にBくんのことも好きです。
まだまだAくんの過去動画も、Bくんの過去動画も見れていないので、徐々に見ていって、VTuberのファン心理をもっと体感していきたいなと思います。

とりあえず現在売っているAくんのグッズを買いました。かわいいですとにかく。

新たな沼はたのしいなあ!!!!
終わり。


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