傾聴のコツ/金田諦應
東日本の震災後、ボランティアで「カフェ・デ・モンク」というカフェを開き、被災者の方たちに寄り添い、固まってしまった心を溶かすように話を聞いてきた僧侶のお話です。
私は話をするのが得意な方ではないし、どちらかというと、聞き役のほうが多いと思うけど、きちんと「聴いて」いるかというと全くできていないと思います。
否定することなく、また、遮ることなく、寄り添い、共感し、相手が本当に話したいことを話せるまで辛抱強く待つ。
相手は話しているうちに、考えがまとまったり、自分の気持ちに気づいたりする。
「傾聴」で言うところの「自己否定」は「自己向上」のためのものです。自分のフレームをなくしてしまうことではありません。
相手の話を聴いていて、自分のフレームにおさまらないものが出てきたとき、そのフレームをもう少し広げたり、ずらしたり、柔軟に変形させたりすることです。
自分を出すことなく話を聴くことは、たとえそれが仕事や使命だと感じていてもとても難しい。
私が日常生活で活用できるとしたら、家族などの身近な大切な人にきちんと向き合って、「聴く」ということをきちんとすることかなと感じました。
なるほど、と思ったメモ
「施無畏(せむい)」・・・畏れること無しということを施す。
「畏れなくていいぞ」ということを伝える、安心感を与えるということです。
相手が一人でも前へ進めるなと感じた時、「大丈夫」と背中を押して上げる。それが施無畏。
私、意外と自分にも人にも「大丈夫」って言ってるな(笑)
最後まで読んでくれてありがとうございます。興味を持ってくれたことに感謝!