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雪国で暮らすという選択

年末年始は実家のある会津若松市で過ごした。
日本海側は寒波の影響で大雪や猛吹雪の影響が出るとニュースになっていて、まさにその通りの天候になっていた。

久しぶりの大雪で感じたことは「これは嫌」だ。
冬の寒さも太陽が見えないのも雪かきも雪道の運転もどれもできればやりたくないと強く感じた。

今住んでいる長野県南部は長野県のわりに天候に恵まれていて、冬は晴れの日が多く雪もほとんど降らない。

大学で東京に出てきた時は、晴れの日が多く雪がほとんど降らない天候に感動したのを覚えている。

実家は古い木造の家なのでヒーターをつけないと部屋の温度は0度を下回る。暖まるのにも時間がかかるので震えながら待つしかない。

ヒーターとこたつがある居間で、テレビを見ながらほとんどの時間を過ごす。
追い焚き機能がない風呂はすぐ冷めてしまうので、やかんで沸かしたお湯を足しながら入る。
そして電気毛布を敷いた布団にくるまって眠りにつく。

家族が揃う居間ではパソコン作業をする気にはなれないし、マイナスになる部屋では寒すぎてパソコンを開きたくもない。
テレビを見る、居間で息子と遊ぶじじばばを眺める、外で雪遊びする……穏やかない時間が流れていた。

私の住む地域では、「雪かき」ではなく「雪かたし」という。積もった雪は「かく」のではなく、「片づける」からだ。

スノーダンプはもちろん、家庭用の除雪機を持っている家も多い。さらには見出し画像のようなトラクターで「雪かたし」をする人や小さいホイールローダを買ったという人もいた(500万くらいするらしい)。

自分の家だけでなく、近所の家の「雪かたし」をするために買ったそうだ。
雪への対策に時間とお金をほとんど費やす。運転も命の危険が増すので気を張る。

温暖化とはいえ、雪国で暮らすのは想像以上に大変だと感じた。
一方で、ここで暮らし選択をし(いろんな事情はあると思うが)住み続けている人たちもたくさんいるのだ。そこに良いも悪いもない。

僕にとって雪国は住む場所でなく、帰る場所だと思った。先のことはまだわからないが。
そんなことを思った年末年始の帰省だった。
戻ってきてからは、寒さの反動で鼻水が止まらない。早く治らないかな。


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