年齢不詳な息子

2歳8ヶ月になった息子には、大好きな担任の先生がいる。

20代の若くてかわいいなっちゃん先生(仮名)は他の園児からも大人気だ。

クラスメイト8人に対して担任の先生は2人なのだが、その中でも一際アピールが激しく、なんとしてでもなっちゃんを振り向かせたいという欲の塊園児が私の息子である。
先日、保育園へお迎えに行くと、なっちゃんから息子の園での様子について報告があった。
2人きりになったタイミングで、
恐竜パークに一緒に行こうよ〜。ぼくケイタイ持ってるから連絡するね。と、言ったそうだ。

親のいないところで、担任の先生をナンパしていたのである。

保育園がお休みの休日にも、なっちゃんへの想いが加速している様子の息子は、こんなことを言っていた。

ぼく沖縄のおばあちゃんちにひとりで泊まりに行こうかな〜。あ～、でもなっちゃんを誘うか〜。祖父母も驚きの耳を疑う発言。
親の同伴なしで、なっちゃんとふたりで沖縄の祖父母宅へ行こうとしている思考回路にぶっ飛びそうになった。

息子は2歳の姿をした56歳くらいのおじさんなのではないかという疑念さえ浮かんできた。

そんな2歳児らしからぬ息子は、朝起きると、度々保育園へ行くことを渋るのだが、なっちゃんの話題を出すだけで行く気になってくれる素直さだけは、等身大の２歳児なのだと思いたい。