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パパっ子な息子

コラムやYahoo知恵袋で、パパっ子なこどもに対してママの不安や悲しみの声を目にしたことがある。そして、それはたいてい女の子をもつママさんがパパっ子な娘に憂いている記事ばかりだ。
息子がパパっ子ケースはそれよりも少ないとみている。

というのも、私の息子は大のパパっ子なのだ。
流暢に会話ができるようになった今日、時々放たれる、ママあっち行って!ママじゃなくてパパがいい!発言の数々に、図太い神経の私にも極太の矢が胸に刺さり、泣きたくなる時がある。

この不安を払拭させようと、検索ワードに
『息子 パパっ子 不安』でグーグル先生に訪ねたことは数知れず。

それでも息子のパパっ子がママっ子になることはないわけで、悶々とした日々を過ごすこともしばしば。

それもそのはず、夫は私よりも母性があると断言できるほど、息子への愛がダダ漏れている。
もちろん私も息子を愛していると世界中に堂々とアナウンスできる自信がある。
しかし夫の息子への愛も、凄まじいのだ。

夜にめっきり弱い私とは対象的に、夜中でも息子の異変や室温などに敏感で、細やかな対応ができる夫。
それに甘え続け、いつしか寝かしつけ担当は夫になっていた。
息子もそのルーティンに慣れたが故、たまに私が同じタイミングで寝室へ行こうとすると、
「ママは来ないで!下で寝てね!」と、さらっと拒否をする。このさらっとがとても傷つく。

しかしある時から開き直ることにした。

寝かしつけ担当を夫が請け負ってくれることで、私の夜の外出が可能になる。

ここはこの恩恵をありがたく受け取ろうと。

世の中が、育児に対して父も母も積極的に関わるべきだという風潮が浸透してきたけれど、まだ母親が小さいこどもを置いて夜に飲みに出かけたりするケースはマイノリティで、度々批判されることもある。

それでも私は寝かしつけ以外での子どもとの関わりを大切にしているという自負があり、息子もパパと寝るのが安心するというのならば、私が無理をして必ず一緒に寝なくとも良いのでは、と思えて来た。

ここ最近は、私が飲みに行ったり外出をするタイミングで、息子が「ママ、いってらっしゃい!忘れものない?おさいふもった?」と、どちらが親か分からない対応をしてくれる。

息子にとって、ママは夜に時々いなくなる!という心の準備ができているのかもしれないと思うと、少し心が痛むのだが、夜泣きなどでママー!と言われた経験もほぼないので、息子のことばをそのままありがたく受け取っている。

逆に夫が出張で数日家を空ける時は、息子との夜が楽しみのひとつである。

その時ばかりは、息子なりに気を使っているのか、パパがいいー!という発言をしないので、存分にママである私を受け入れてくれているようでこちらも嬉しい。

結論何が言いたいのかというと、パパっ子なこどもに憂いているママたち、夜の寝かしつけをお願いできるときはおまかせして、リフレッシュタイムに充てませんか?という、オナカママ募集の記事である。


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