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わたしに潜る(6.27-7.8 日記)

6月27日(木)

ただただ、潜るように文章を書いている。村上春樹のエッセイ「職業としての小説家」に「書くという行為は孤独だ」という文章が出てくるけれど、本当にそうだなと思う。潜水しているみたいな時間。

気分転換に中目黒まで歩いてCITY BAKERYでクッキーを食べる。お供は「私が望むことを私もわからないとき」。数年前に購入して、何度も読んでいる。
頭から通しで何度も読了するわけではなく、パラパラとめくって文章に触れる。お気に入りのプレイリストのように、日常に寄り添ってほしい言葉たち。

こんな風に私には「いつも読む本」があって、数年単位で少しずつ入れ替わる。ここ数年のラインナップはこんな感じ。

・High and dry(はつ恋)/ よしもとばなな
・詩と散策 / ハン・ジョンウォン
・くもをさがす / 西加奈子
・私が望むことを私もわからないとき / チョンスンファン
・パリの砂漠、東京の蜃気楼 / 金原ひとみ
・ひとり暮らし / 谷川俊太郎
・死にたいけどトッポギは食べたい / ペク・セヒ

これが私のいつも読む本たち。


6月28日(金)

土砂降りの雨。21時、夕飯をつくる。ショートパスタを茹でて、バター、ガーリックパウダー、アンチョビ、胡椒、レモン汁を入れて和えるだけ。最後に刻んだ大葉をも入れてみた。結構好きな味かもしれない。

パスタを食べながら「アンメット」の最終回を観る。いいドラマだった。私は「記憶」をテーマにした作品にとても惹かれる傾向。映画だと「アリスのままで」という、若年性アルツハイマーについての作品がとても好きなのだけれど、「アンメット」にも同じような感動を覚えた。記憶と愛と光。

ストーリーも良かったけれど、何より杉咲花さんの声や話し方が魅力的だった。独特の間があって、それがドラマ全体の空気感を作り出していた。
あと生田絵梨花さんが演じた麻衣の服装が毎回とてもツボで、ついに同じワンピースを買ってしまった。(私は生ちゃんがとても好き)

週末は逗子に帰りたかったけれど、相変わらず体調が悪いので断念。夏風邪をこじらせて気管支炎になってしまった。


6月29日(土)

京都から彼がやってきた。めずらしく出張ではなくてただ遊びに来てくれたのに、気管支炎で体調がすぐれないのが悔しい。呼吸が苦しくて寝不足が続いているので、体力も消耗気味。

夜、鎌倉「イチリンハナレ」さんでディナー。彼のお誕生日のお祝い。とはいえ、誕生日はまだ1ヶ月近く先なのだけど。ここにはどうしても一緒に来たくて、だいぶ早めにお祝いをさせてもらう。


6月30日(日)

池尻大橋にある「OFS.TOKYO」のイベントへ。A'bakeさんのアイスを食べる。トマトココナッツのアイスが美味しかった。そのあと世田谷美術館の「民藝 MINGEI」の最終日に滑り込み。衣食住のうち衣の展示が良かった。色々な生地を繋ぎ合わせた紺色の着物がとても綺麗だった。

それからまたOFSに戻り、美味しそうなものを色々買って、イベント終わりのみなさんと池尻の「居髪店」へ。楽しい夜。大人になって友達が増えるのって嬉しい。


7月1日(月)

気管支炎が悪化して、この数年で最も体調が悪いのでは?という状態に。彼に看病をしてもらいながら、なんとか午前中を乗り切り午後休を取る。夜「スラムダンク」を観た。原作もアニメも通ってない勢だったけど、ちゃんと面白かった。


7月2日(火)

体調回復に努めるために一日安静にした。「BLUE GIANT」を観た。


7月4日(木)

昼過ぎ、彼が京都へ帰って行った。結局、看病のために東京へ来たみたいになってしまって申し訳ない気持ち。もう1ヶ月近く体調不良。この夏乗り切れるのだろうか…


7月8日(月)

サウナみたいに暑い。仕事終わりにエッセイを書き進める。早く本にしたい。はやる気持ちとは裏腹に、なかなか文章は書き進められない。しっくりくる言葉が見つからず、消したり書いたりを繰り返す。夏中に完成するだろうか。

今日は父の誕生日。母とふたり、今日から京都へ1泊2日の旅行だそう。若い頃は喧嘩が絶えない両親だったけれど、今ではすっかり仲良し。絶対離婚すると思ったのにねえ、とよく姉と話す。良い1年になりますように。

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